生理の経血量は人によって異なります。
そのため、どのタイミングで生理用ナプキンを変えるのが正しいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、生理用ナプキンを変えるのに好ましいタイミングや、変える頻度が極端に少ない場合に起こるトラブルなどを解説していきます。
ナプキン以外の生理用グッズも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生理用ナプキンを変えるタイミングについて、特に慣れないうちは時間の目安が明確なほうがわかりやすいですよね。
ここでは、生理用ナプキンを変えるタイミングについて、時間の目安を解説していきます。
昼間であれば2~3時間に1回の交換が好ましいです。
これは通常の出血量の時もそうですが、終わりかけなど量が少なくなったときも同様と考えてください。
経血が少なくなっても、ナプキンをしていると蒸れが生じます。
特に夏場は汗をかきやすくなるため細菌が繁殖して「外陰炎」というかぶれを起こす可能性が高くなります。
これを防ぐには、できる限り清潔な状態のナプキンを使用することが重要です。
夜間は経血漏れを気にせず、ゆっくり休むことが大切なので6~8時間の長時間・大量吸収タイプを使用しましょう。
羽つきであれば、寝返りを打った際のヨレも防げて経血漏れ防止にもなりますよ。
もし、夜トイレに起きるタイミングがあったら、その時には交換するのが好ましいです。
また、トイレに行かなくても、経血の不快感で目が覚めた場合はその都度交換してください。
日中2~3時間の定期的なトイレ休憩が難しい場合は、トイレに行くタイミングができた時に必ず交換するようにしましょう。
部活動や業務内容などによって、短い時間での交換が難しい人は、吸水力が高いもの・通気性がよいものなど、できる限り肌への負担が少ないタイプを使用するのがおすすめです。
生理が始まってから終わるまで、経血量は日々変化していきます。
終わる頃には量もだいぶ少なくなるため、交換タイミングも変えたほうがいいのかと疑問に思いますよね。
ここでは、量の多い日・少ない日で交換タイミングを変えるべきなのかを、解説していきます。
量が多い日こそ2~3時間に1度の交換を心がけましょう。
また、人によっては経血量が人一倍多く2~3時間経たずとも不快感を感じる場合もあります。
その際にはすぐに新しいナプキンに交換するのがおすすめです。
また、多い日の昼用ナプキンで2~3時間もたない、もしくは多い日の夜用ナプキンが2~3時間でいっぱいになってしまう人は一度婦人科での検査も検討しましょう。
量が少ない日でも、寝起き・昼・夕方・夜と最低4回は交換するのが好ましいです。
ナプキンの数に余裕があるなら、2~3時間おきの交換がおすすめですが、経済的に使い捨ての出費が厳しい場合は、この4回を目安としてください。
出血の量が減ってくると、まだ変えなくていいかな…と、同じナプキンをつけっぱなしにしてしまう人も多くいます。
また、仕事や学業で時間的制限があって、長時間ナプキンを変えられない場合も。
もしも丸1日程、生理用ナプキンを変えない場合に起こり得るトラブルの例を紹介します。
デリケートゾーンは細菌が繁殖しやすい場所でもあり、ナプキンの長時間使用で菌によるトラブルが起こる可能性があります。
その一つが臭いで、細菌が繁殖する程に不快なにおいが強くなるので、生理用ナプキンはこまめな取り換えが必要です。
生理用ナプキンは蒸れやすいものも多く、特に肌が弱い人はかぶれやすくなってしまいます。
細菌の繁殖が進めば、湿疹などさらに肌荒れを引き起こす可能性があるので注意しましょう。
こうした肌トラブルを避けるためにも、ナプキンを長時間変えないことは避けてください。
臭いや肌荒れの他にも、細菌が原因で病気を引き起こすケースもあります。
まれなケースではありますが、ナプキンを交換せずに増えた雑菌が膣から体内に入り重篤な疾患にかかる恐れも。
生理が終わりかけで血が少ない時や、ほとんど出ていない時でも、もったいないとは思わずに定期的にナプキン交換をおこなってください。
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おすすめの交換タイミングがあっても、その時間に合わせられない人も多いかと思います。
また生理がはじまったばかりの学生さんなどは、生理用ナプキンの持ち運びや交換自体に慣れず恥ずかしさを感じてしまう人も。
ここでは、職場・学校別に生理用ナプキンが変えられない場合の対処法を紹介します。
看護師などの専門職や、仕事でなかなか席を外せない場合には、夜用サイズのナプキンやタンポンを使用しましょう。
特に、タンポンとナプキンを併用するとさらに漏れ対策になります。
また、最近注目されている「月経カップ」や「吸水ショーツ」の使用もおすすめです。
これらのアイテムは次の項で詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また会社によっては、女性用トイレにサニタリー用品を置いておける棚などを設置している所もあります。
これがあれば、トイレに行くときに生理用品を持っていく手間が省けるため、入社時には確認してみましょう。
学校の休み時間は意外にも短いもので、次の授業の準備をしつつトイレに行き生理用ナプキンを変えるとなると、時間が足りない場合も。
また、ナプキンを変えるガサガサした音や、そもそもナプキンを持ち運ぶのが恥ずかしい人もいるかと思います。
そんな人は以下の方法を試してみてください。
- ハンカチに見える生理用ナプキンケースを使う
- 布ナプキン・吸水ショーツを使う
持ち運びが恥ずかしい時は、見た目はハンカチに見えるナプキンケースがおすすめです。
ナプキンが2枚ほど収納できるので、学校で変える分はまかなえます。
また、変えること自体が困難・嫌だという場合はナプキン以外の整理グッズを使用しましょう。
布ナプキン・吸水ショーツについては、次の項で紹介しているので参考にしてみてください。
生理用品といえば、やはり使い捨てナプキンがメジャーですが、他にも便利な商品が多数発売されています。中には繰り返し使えて節約できる機能が高いものも。
こうした情報を知っていれば、より自分の生活スタイルに合った生理対策が可能になります。
そこでここでは、使い捨てナプキン以外に注目されている、生理グッズを見ていきましょう。
文字通り、布でできたナプキンで通気性がよく、ふわりとした肌触りが特徴です。
通常のナプキンとは違い、洗えば何度でも使えるので節約やエコにも繋がるのも嬉しいポイント。
普段のショーツと同じ感覚で使えるため、通常のナプキンでかぶれや痒みが出てしまう人には、症状が緩和されると人気になっています。
また、使い捨てナプキンに使われている高吸水性高分子(ポリマー)は、経血を吸収すると吸熱効果のあるゼリー状に変化して、体を冷やす原因になることも。
一方、布ナプキンは布を重ねたシンプル構造のため、温かく体が冷えにくくなった・生理痛が緩和したという声も聞かれます。
布ナプキンは市販でも売られていますが、個人で作る人も多く、自分の肌にあった素材を取り入れれば更に快適なアイテムにカスタマイズ可能です。
タンポンは、膣に直接挿入して経血を外へ出さないようにする生理用品です。
ナプキンよりもコンパクトなので、持ち運びに便利なのも嬉しい特徴。
直接肌に経血がつかないためかぶれを防ぎ、嫌なニオイも感じにくくなります。
さらに、立ち上がった時など急に経血がドバッと出る不快感を軽減できる便利アイテムです。
しかし、慣れるまでは装着や取り換えに手間がかかるのと、挿入の違和感を抱く人もいます。
回数を重ねればスムーズな着用が可能になるので、諦めず練習していきましょう。
なおタンポンは、トイレに行くタイミングで交換しましょう。
紐に尿がかかると、そこから細菌が繁殖するため、排泄後も使用し続けるのは、不衛生になります。
月経カップもタンポン同様、直接膣内に挿入して使用する生理用品です。
異なるのはその形状で、名前の通りカップ型になっています。
素材は柔らかいシリコン製で、カップの中に直接経血を溜め、一定時間経ったら溜った経血を捨てて洗うことで繰り返し使用可能です。
最長12時間程度の装着ができ、長い時間交換が難しい人にも人気になっています。
ただこちらも、慣れるまでに装着・取り換えが難しいと感じる場合が多く躊躇してしまう人も。
さらに、毎回の消毒・洗浄が面倒に感じるといった声も聞かれます。
しかし、慣れてしまえばコスパもよく肌への負担も少ないアイテムですので、気になる人はぜひ挑戦してみましょう。
近年注目されているのが吸水ショーツです。
生理用ショーツ(サニタリーショーツ)も発売されていますが、これとは全くの別物。
吸水ショーツは、ショーツ自体が吸水構造となり経血を吸収してくれます。
その吸水力は高く、ナプキン11枚分もの効果を発揮するものも発売されており、スポーツなどで体を激しく動かしても漏れることはありません。
履き心地は通常のショーツと変わらないため、ナプキンや他のアイテムの「装着感」が苦手な人には特におすすめです。
また、洗って繰り返し使えるので生理用品の支出を抑えられエコにも繋がります。
生理用のナプキンは、こまめな交換が必要な衛生用品です。
長い時間変えるのが難しい場合は、状況に合わせてさまざまなサニタリーグッズを使用していきましょう。
デリケートゾーンを清潔に保つことが、生理期間の不快感を軽減させ快適に過ごすためのコツとなります。
- 生理用ナプキンの交換目安は量に関わらず、昼間は2~3時間に1度がベスト
- 夜間は吸収量の高い長時間タイプを使用する
- 1日程つけっぱなしにすると肌荒れや病気にかかる恐れがある
- 使い捨てナプキン以外の生理用品も知って活用しよう
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