生理前のおならが臭い・止まらない原因は?妊娠可能性は?増えるおならの対策も

生理前になると、おならが増えたりお腹が張ったりして「もしかして自分だけ?」「なにか病気が隠れているの?」と悩みを抱えたり、不安になったりする方もいるかもしれません。

おならの増加の原因として、腸内細菌の乱れに着目する人が多いですが、おならが生理前に増える現象には、ホルモンバランスの変化が関係していることも。

この記事では、生理前におならが増える理由や対策、注意したい症状などを解説します。

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おならが生理前に増える・臭いと感じる理由

生理前はおならが増えるだけでなく、臭いが気になるタイミングでもあるため、戸惑いやすい時期。

おならが生理前に増える理由を知っておくと、事前に対策を取りやすいでしょう。

女性ホルモン(黄体ホルモン)の影響

女性ホルモンの1つである黄体ホルモンは、妊娠に備えて身体に水分を溜め込んだり、大腸のぜん動運動を抑制したりする働きがあるホルモンです。

生理前は黄体ホルモンの分泌が増えるため、こうした作用から便秘になりやすく、便とともに排出されるはずのガスも腸内に溜まってしまい、おならとして排出されます。

腸内環境の乱れ

生理前におならが臭いと感じるのは、大腸の動きが鈍くなり、腸内に便が停滞した結果、腸内環境が悪化するためと考えられています。

腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌があり、それぞれがバランスをとっていますが、便が長時間大腸に留まることで、悪玉菌が優勢になるのです。

悪玉菌はアンモニアやスカトールなどの臭いガスを出すため、おならの臭いが気になりやすいでしょう。

腸に溜まった内容物の発酵や腐敗が進むことでも、ガスが臭くなりやすいです。

おならが生理前~生理中に出る・お腹が張る時に考えられる病気

おならが生理前に増えたりお腹が張ったりする時、病気が隠れている可能性があります。

婦人科だけでなく、消化器内科の受診・治療がおすすめの場合も。

ここからは、考えられる病気についてみていきましょう。

月経困難症

月経困難症は、生理にともなって起こる病的症状で、生理中あるいは生理直前より始まる強い下腹部痛や腰痛、腹部膨満感などを感じる病気です。

月経困難症は、原因となる病気がみられない「機能性」と、病気が原因となる「器質性」に分けられます。

ここからは、器質性月経困難症を引き起こす病気についてみていきましょう。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、子宮以外の場所に子宮内膜に似た組織が生じる病気のことです。

腹膜や直腸、膀胱との癒着が起きた場合、お腹の張りや便秘が現われることがあります。

強い生理痛や、排便痛などを引き起こすことが多い病気です。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮内の筋肉に生じる良性腫瘍です。

経血量が増加する過多月経やそれにともなう貧血などが起こります。

筋腫が大きくなると、周辺の臓器を圧迫するため、腰痛や便秘、お腹の張り、頻尿などのさまざまな症状を引き起こすこともあるでしょう。

子宮腺筋症

子宮腺筋症とは、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉内にでき、子宮全体や子宮の筋肉の一部が大きくなる病気のことです。

強い生理痛や過多月経を引き起こすほか、子宮の肥大によってお腹の張りが気になることもあります。

月経前症候群(PMS)

PMSとは、生理前3日~10日間続く心身の不調のことです。

はっきりした原因はわかっていないものの、女性ホルモンの変動が影響していると考えられています。

お腹の張りや便秘、イライラ、のぼせなどの症状に悩む人が多いです。

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過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、大腸や小腸に腫瘍などの器質的異常がないのに、下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感などの症状がみられる病気です。

女性の場合、便秘型もしくは下痢と便秘をくり返す、混合型に悩まされることが多いといわれています。

なかには、生理前や生理中に腹痛や下痢などが強くなる人も。

排卵後には、便秘や膨満感を感じやすくなる傾向も報告されています。

おならが生理前に増える時に妊娠の可能性はある?

生理前の症状と妊娠初期症状はよく似ているため、おならが生理前に増えたり、お腹が張ったりする場合、妊娠の可能性を否定できません。

ただし断定もできないため、生理予定日を1週間過ぎても生理が来ない場合は、妊娠検査薬を使用し、陽性判定が出たら婦人科で医師に相談しましょう。

おならが生理前に止まらない時の対策

生理前には女性ホルモンの影響は避けられないものの、できるだけ症状を和らげて、快適に過ごしたいですよね。

ここからは、おならが生理前に増える時の対処法を解説します。

身体を動かす

おならやお腹の張り、便秘を改善するには、有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。

血行が良くなるため、腸の働きも整いやすくなります。

ストレス発散効果もあるため、生理前のイライラの改善にもつながるでしょう。

深呼吸しながらの軽いマッサージを取り入れるのもおすすめです。

水分摂取を心がける

おならやお腹の張りの原因となる便秘を予防するために、水分をしっかり摂取しましょう。

1日2L前後を、複数回に分けて少しずつ摂ってください。

特に腸の水分吸収が活発な生理前は、普段以上に水分摂取量を意識しましょう。

食事内容を見直す

おならが生理前に気になる時は、食事内容にも気を遣いましょう。

  • カフェインやアルコールを控える
  • 炭酸飲料を飲まない
  • たんぱく質を摂りすぎない
  • 食物繊維を摂取する
  • 乳酸菌を含む漬物やヨーグルトなどを取り入れる

食物繊維には、便に水分を含ませる「水溶性食物繊維」と便のかさを増やす「不溶性食物繊維」があります。

不溶性食物繊維を摂りすぎると、かえって腸内でガスが発生しやすくなる原因に。

どちらもバランスよく摂取しましょう。

それぞれの食物繊維を含む食材の例は、以下のとおりです。

  • 水溶性食物繊維:こんにゃく、大麦、海藻類
  • 不溶性食物繊維:穀物類、野菜、きのこ、豆類、根菜

市販の便秘薬や整腸剤を試す

便秘にともなうおならが気になったり、おならが臭いと感じたりする場合は、市販薬を試すのもよいでしょう。

便秘が気になるなら、腸内に水分を集めて便を柔らかくする酸化マグネシウムを含む便秘薬がおすすめです。

さらに腸内環境を整えるために、整腸剤による善玉菌の摂取を検討してみてください。

なかには、お腹に溜まったガスを解消する消泡剤が入った整腸剤もあります。

市販薬でも改善がみられない場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

おならが生理前に増えるのは黄体ホルモンの影響!ホルモンバランスや腸内環境を整える工夫が大切

おならが生理前に増えるのは、女性ホルモンの変動による腸内運動の低下や、体調の変化が複雑に関係しています。

恥ずかしいことではなく、誰にでも起こりうる身体のサインの1つ。

ただし、生活に支障をきたすような痛みやお腹の張りがみられたり、下痢と便秘を頻繁にくり返したりする場合は、月経困難症やPMS、過敏性腸症候群などを疑うことが大切です。

腸内バランスを整えるために、生活習慣の改善を取り入れて、無理せず心地よく過ごせる工夫をしましょう。

この記事のまとめ
  • 生理前のおなら増加は女性ホルモンの変動が関わっているかも
  • 便秘による腸内環境の乱れもガスがたまる原因に
  • 生理前のおならの裏には、月経困難症やPMS、過敏性腸症候群が隠れていることもある
  • 生理前におならが増えて、予定日から1週間以上生理がこない場合は、妊娠検査薬を使用して
  • 運動習慣や食事内容の見直しで腸の動きを整えるのが大切