避妊目的や月経困難症の治療において、低用量ピルの服用が一般的ですが、近年では「ミニピル」という選択肢もあります。
しかし「ミニピルとはどんな薬?」「よく聞く低用量ピルと何が違うの?」という疑問を抱く人は多いでしょう。
この記事では、ミニピルとはどんな薬か解説するとともに、低用量ピルとの違いや服用時の注意点について紹介します。
ピル選びで迷っている方や、自分に合った避妊法を探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ミニピルと聞いても、どんな薬かピンとこない人も少なくないでしょう。
ここからは、ミニピルの特徴や期待できる効果について解説します。
ミニピルとは、女性ホルモンの1つである黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含む単独ホルモン剤のことです。
さまざまな理由で低用量ピルを服用できない人でも、ミニピルなら服用できるかもしれません。
ミニピルに期待できる効果は、以下のとおりです。
- 避妊目的
- 月経困難症による月経痛の緩和
- 生理周期の安定
- PMS(月経前症候群)の緩和
- 子宮内膜症の治療
ミニピルを服用すると、子宮内膜の増殖が抑えられるため、経血量が少なくなるほか、体内のホルモン量が一定に保たれる効果が期待できます。
ミニピルの主な副作用は、以下のとおりです。
- 月経不順
- 不正出血
- 不安感
- 胸の張り
- 吐き気・嘔吐
特にミニピル服用開始から3ヶ月~6ヶ月程度は、不正出血がみられやすいです。
一時的なものではありますが、症状が重かったり、長期間続いたりする場合は、一度処方医に相談しましょう。
ミニピルを正しい方法で服用すると、99%以上の避妊効果が期待できるといわれています。
なぜならミニピルに含まれる黄体ホルモンが、排卵期に排卵を抑制するほか、子宮内膜を薄く保って、受精卵が着床しにくい環境を作るためです。
さらに、子宮頸管粘液の粘度を上昇させることで、精子が子宮内に入りにくくしたりすることも理由として挙げられます。
避妊目的と聞くと、低用量ピルを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ミニピルも新たな選択肢になっています。
ミニピルと低用量ピルの妊娠を防ぐ効果の間には、大きな差はありません。
ミニピルと同様に、経口避妊薬や月経困難症治療薬として用いられるのが低用量ピルです。
この2つの間には、いくつかの違いがあります。
ここからは、ミニピルと低用量ピルの違いをみていきましょう。
ミニピルは黄体ホルモンのみを含む薬である一方、低用量ピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンを含む複合ホルモン剤です。
頻度は高くないものの、血栓症になるリスクがあるといわれています。
ミニピルは、血栓の原因になる卵胞ホルモンを含まないため、血栓症リスクがほとんどないとされています。
低用量ピルは通常、21日間服用し、7日間の休薬期間を設ける(もしくはプラセボを飲む)というサイクルが組まれます。
一方、ミニピルには休薬期間がなく、毎日決まった時刻に1錠を服用する必要があります。
どの時間帯に服用してもよいので、自分の生活習慣に合わせて飲み忘れが起こらないタイミングを決めて、毎日必ず服用しましょう。
ミニピルを飲む時間にスマホなどでアラームをかけておくのもおすすめです。
ミニピルは、血栓症リスクを高める可能性がある「卵胞ホルモン」を含む低用量ピルを服用できない人にも使えることがあります。
- 40歳以上の女性である
- 35歳以上で1日に15本以上たばこを吸う
- 前兆のある片頭痛がある
- BMIが30以上ある
- 乳がんや子宮体がんなど、卵胞ホルモンに関係のある腫瘍がある
- 現在、授乳している
これらに当てはまる人は、低用量ピルの服用が難しいため、避妊や生理痛の緩和などを希望する場合は、医師にミニピルの処方を検討してもらいましょう。
ミニピルは卵胞ホルモンを含まないため、血栓症のリスクが少ないというメリットがある一方で、望んだ効果を得るために服用方法を遵守する必要がある薬です。
ここからは、ミニピルを服用する時の注意点を解説します。
ミニピルは、毎日決まった時間に1錠ずつ服用する必要があります。
決まった時間から3時間以上ズレると避妊効果が低下し、12時間以上ズレると妊娠を防ぐ効果がほぼ得られなくなってしまうのです。
もし飲み忘れたことに気づいたら、その時に1錠を飲み、翌日から決まったいつもの時間での服用を再開しましょう。
そして、飲み忘れから1週間程度は妊娠を防ぐ作用が大きく下がっている可能性があるため、ほかの避妊方法を併用してくださいね。
望まない妊娠から自分の身を守るために、適切な飲み方を守りましょう。
ミニピルの服用には、医師の診察と処方が必要です。
最近では、自宅からでも使えるオンライン診療サービスを提供するクリニックもあります。
日中は忙しく、婦人科クリニックを受診するタイミングがない人も、個人輸入などは避けて、必ず医師のオンライン処方を受けましょう。
ミニピルは、治療目的でも保険が適用されない点にも注意が必要です。
症状や体質、ミニピルに期待する効果、費用面など、さまざまな観点から服用を検討する必要があります。
信頼できる医師を見つけて、納得した上で服用するかどうか決めましょう。
ミニピルは、黄体ホルモンのみを含むホルモン剤で、血栓症などのリスクが少ないといわれている薬です。
授乳中などで、卵胞ホルモンを含む低用量ピルの服用が難しい人にも処方されることがあり、妊娠を防ぐ効果や月経トラブルの改善に役立ちます。
毎日決まった時間に1錠を服用し続ける必要があり、3時間以上のズレがあると避妊効果が下がる可能性があります。
自己判断で服用を始めるのではなく、必ず医師の診察を受け、自分の身体に合った方法で安全に使いましょう。
- ミニピルとは、黄体ホルモンのみを含む単独ホルモン剤のこと
- 妊娠を防ぐ効果のほか、生理に関するトラブルの改善も期待できる
- 低用量ピルを服用できない人でも、ミニピルなら飲めるケースも
- 飲み忘れや服用時間のズレによって妊娠を防ぐ効果が落ちてしまう
- ミニピルを服用したいと思ったら、オンライン診療などを活用して、必ず医師の診察を受けよう
