
公開日:2025.3.25
OiTrで配布する生理用品を提供し、サイネージ広告も出稿している花王株式会社。
今回は、ハイジーン&リビングケア事業部門 サニタリー事業部で生理用品のブランドマネージャー*の坂田 美穂子さんに、OiTrへの出稿の経緯や広告に対する反響、そして生理用品ブランド”ロリエ”が行うナプキンの備品化プロジェクト”職場のロリエ”とOiTrに共通するメッセージについてお話をお伺いしました。
*本記事は2024年9月時の取材をもとに作成しており、部署・役職も取材当時の情報になります。
OiTrについて
記者:OiTrを知っていただいたきっかけを教えてください。
坂田:最初のきっかけは、2021年頃に御社が出されたプレスリリースでした。
そのときはまだ”ロリエ”を採用いただく前になるかと思いますが、生理用ナプキンを扱う身として、新しい世の中の動きだと思ったのを憶えています。

実際にOiTrを導入されている施設に行かせていただいて、スマホをかざすだけの簡単さと、衛生面にもすごく気を使ってらっしゃるところに衝撃を受けました。
そのときは出てくるナプキンが他社さんのものだと思ったのも本音ではありましたが、純粋に世の中の新しいサービスや生理の環境を一段上げる取り組みだと感じました。
OiTr adsの広告について
記者:OiTrを知っていただいてから、OiTr adsの広告出稿に至るまではどのような経緯が?
坂田:その後、OiTrに弊社の”ロリエ”を採用していただいて、実際に”ロリエ”を使っていただく方に広告をお届けできるというところが媒体として非常に良い接点と感じ、広告を出させていただきました。

OiTrに対して媒体としても関心を持ったタイミングが、ちょうど弊社としても”ロリエ”22年目の転機の時期で、CMに二階堂ふみさんを起用したり、ブランドのパーパス寄りのコミュニケーションと活動に力を入れていこうというタイミングでした。
御社が掲げてらっしゃる理念の部分と”ロリエ”がやっていきたい部分が重なってきたところです。
OiTr adsの反響について
記者:実際に広告を出されての反響というものは、何か届いていらっしゃいますか?
坂田:反響に関しては本当に身近なところからも「広告を見たよ」という声をいただきましたし、OiTr adsの広告効果を測った際にも流した広告を認知される方が多く、更に8割近くの方が”ロリエ”に対して好意を持ってくださったという結果が得られました。

最近も弊社が2022年よりスタートしましたナプキンの備品化プロジェクト”職場のロリエ”のご紹介などで取引先や先方にお会いするときなども「OiTrで広告見ましたよ」というお声をいただく機会が多く、非常に反響を実感しています。
記者:実際にOiTrで広告を見たり、OiTrのナプキンを使ったことが、その後の購入に繋がるということもあるのでしょうか?
坂田:広告を見た方に対して購入意向を聞いたアンケート項目もありましたし、買ってくださった方に”ロリエ”を知ったきっかけを聞くとテレビCMには劣るものの、確実にOitrで”ロリエ”を使ってくださった方はいらっしゃるので、購入のきっかけとしては大きいと思います。
一番はやはり”実際に使ってみて商品の特徴を知っていただくこと”なので、私達にとっても良いサービスをご用意してくださってるというふうに思っています。
SDGsやジェンダーギャップについて
記者:現在、様々な企業や公共機関の皆さんがジェンダーギャップに興味関心を持たれていると感じていますが、御社としてもSDGsやジェンダーギャップ的な観点から、何かお考えになっていることはありますでしょうか?
坂田:SDGsに関しては会社を上げて環境への配慮ということで、FSC認証マークのあるダンボールなどの紙製品を使用することなどがあります。
ジェンダーギャップという観点で言いますと、女性の働きやすさを生理環境から良くしていきたいという思いで”職場のロリエ”というプロジェクトを進行しております。

「仕事中急に生理になって困った」ですとか、「これから会議だ」とか「ナプキンを買いに行く暇がない」という働く女性の声から始まったもので、そういった女性に対して辛い生理期間を少しでも過ごしやすくしていただきたいという思いがあるので、これは”OiTrの掲げている思い”と非常に近しいところなのかなというふうに考えております。
ですので、OiTrのディスペンサーから”ロリエ”が出てくることで生理の環境を良くできていたら嬉しいです。そうしてさらに”ロリエ”が目指している、ブランドへのご理解をいただけるのかなというふうに感じています。
今後のプロモーションや展望について
記者:今後のプロモーションにおける展望など、ぜひお聞かせいただけたらと思います。
坂田:ブランドとして大きく二つありまして、一つはやはり生理用ナプキンを使っていただける方は、ナプキン選びに失敗することが怖いと思われる方が多いので、OiTrでまず”ロリエ”を使っていただき、商品の良さを伝えられる点が非常にありがたいなと思っています。
”スリムガード”で言いますと、商品の薄さに対し「本当に漏れないかな、大丈夫かな?」という不安を持たれる方もいらっしゃいますので、実際に使っていただければ機能の面を実感いただくことができますので、このように”スリムガード”のスリムさや吸収力などの特徴を伝えていくこと。

そしてもう一つが、OiTrからナプキンを取り出せることで更にブランドのパーパスであったりとか、考えを伝えることが可能になり、皆さんからも嬉しいお声をいただく中で、生理期間中の環境が変わってきてると感じていただけるようになったと思っております。ブランドにとっても非常に良い設定になっていますし、さらに設置場所によって、発信するメッセージを使い分けていくみたいなことができれば良いなと思います。
記者:今のお話にあった”ロリエ スリムガード”の薄さへの不安というところは、実は私も”スリムガード”ユーザーなので、初めて使う際に感じたことでした。
なので、お試しで使えるとその不安の解消に役立ちますし、本当に良いことだなと思います。
坂田:ありがとうございます。はじめの不安をクリアすると、使用感のなさが快適さにつながったり、持ち運ぶ際にも嵩張らないなどの便利さを実感していただけるので、OiTrで最初のハードルを超えられるのは、本当にありがたいことだと思っております。
個人的にも、いろいろな”ロリエ”を使用しますが、”スリムガード”は特によく使ってしまいます(笑)。
今後のOiTrに期待すること
記者:今後のOiTrに期待することはありますか?
坂田:やはりOiTrで提供するナプキンと広告を重ねられることが非常にありがたく、できれば引き続き”ロリエ”を採用し続けていただきたいなというのが第一にありますが、今まさに生理の環境が変化してきているというふうに思いますので、そういったときに一緒に生理期間を少しでも快適にしていくような取り組みやメッセージをご一緒に伝えられるといいなと思っています。

“職場のロリエ”自体にも非常に力を入れてはいますが、必ずしも”職場”だけでなく、外出時の急な生理などのお困りごとを、一緒に解決していくことが非常に重要かなと思っています。
記者:現在使用させていただいている”スリムガード”とOiTrは非常に相性がよいものだと感じておりますが、例えばその他の商品での展開などもご希望がおありでしょうか?
坂田:”スリムガード”は外出の場面との相性っていうのがすごく良くて、動いてるときにもつけている感じがしないという良さもありますし、ストック性においても省スペースで枚数を入れられる良さもあるので、”スリムガード”がベストなのかなと思っています。
ただ広告という意味では、必ずしもOiTrで提供する商品と広告の商品が一致してなくてもいいのかなとは思っております。今はOiTrから使っていただいた”スリムガード”と広告が一致するとことは非常にありがたいのですが、今後はいろいろと検討していきたいなというふうに思ってます。
中村:また2024年10月*から新商品のご紹介で広告を出稿していただけるということでしたよね。
*本記事は2024年9月時の取材をもとに作成しています。

坂田:はい、”幸せ素肌シリーズ”から出る新商品の広告を、ぜひ入れさせていただきたいなと思っています。
ナプキンって、長くご愛用されているものを使われる方が非常に多くて、銘柄を変えることを不安に思われることが多いので、新商品を知っていただくきっかけがOiTrの広告であれば認知をしっかりしてくださるというところで、ぜひ新商品の広告を流させていただきたいと思い、お願いさせていただいております。
中村:その商品の特徴を是非聞かせてください。
坂田:今回の新商品のターゲットとされる方は、日中に仕事されていたりですとか、育児に忙しくてなかなかご自身のタイミングでナプキンを自由に変えられず、漏れに悩んでらっしゃるような方々なんです。

外出先でナプキンを変えられないですとか、会議が続いてトイレに行く機会を作れないという方がだんだん増えてきてるという生活実態を受けて、漏れを防ぎ、夜用並に吸収力が高い商品で、日中の動きに着目し、お尻の部分をV字型に形状を変えたり、クッション性を新しくした商品をリリースさせていただきました。この商品に限らず、今後も新しい取り組みを認知させたいときに、OiTrの広告を活用させていただきたいなと考えております。
中村:実際”スリムガード”と他商品の利用者の割合は、どのくらいなのでしょうか?
坂田:使っていただいている方の人数でいうと、実は一番汎用タイプと言われるリーズナブルな価格帯の商品が多いんですけれども、付加価値タイプとなりますと、”スリムガード”と”幸せ素肌”がほぼ一緒です。
伸長率は”スリムガード”が一番良いです。徐々に夜職の方が増えてきている背景もあると考えており、様々な条件下で使ってくださってるところも含め、順調に進捗しております。

中村:そこにOiTrが貢献できれば嬉しいです。
インタビューは以上になります。本日はありがとうございました。
花王株式会社
ハイジーン&リビングケア事業部門
サニタリー事業部
ブランドマネージャー*
坂田 美穂子 様
*本記事は2024年9月時の取材をもとに作成しており、部署・役職も取材当時の情報になります。
OiTr/中村・記者