消退出血とは?生理との違い&アフターピル・妊娠との関係を解説

消退出血とは?生理との違い&アフターピル・妊娠との関係を解説

近年、低用量ピルを服用する女性が増えてきた中で「消退出血(しょうたいしゅっけつ)」という言葉を耳にすることもあるでしょう。

しかし「消退出血とはいったいどういうもの?」という疑問を持つ人は少なくありません。

この記事では、消退出血とはどのような出血なのか、生理や不正出血との違い、妊娠の可能性などを解説します。

現在ピルを使っている方や、これから服用を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

消退出血とは?

消退出血とは、血液中の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の量が減ることで、それまで保たれていた子宮内膜がはがれ落ちて、経血として出血する状態を指します。

生理もホルモンの変化で子宮内膜がはがれて出血しますが、「消退出血」と言うと、ピルなどのホルモン剤をやめた・休んだ影響で起こる出血を指すことが多いです。

見た目は生理に似ていても、起きるきっかけが違います。

ここからは、低用量ピルや緊急避妊薬(アフターピル)を服用した場合の消退出血について解説します。

低用量ピルを服用している場合

低用量ピルを服用している場合、休薬期間やプラセボ(偽薬)の服用開始から2日ほど経つと、消退出血が引き起こされます。

低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが配合されており、服用中は体内のホルモンバランスを一定に保つ効果がある薬です。

ホルモンバランスを保つことで、脳に「妊娠した」と錯覚させて排卵を抑え、避妊効果を発揮します。

休薬期間やプラセボ期間になると、ピルによって補給されていた体内の女性ホルモンが一気に減るため、それまで保たれていた子宮内膜がはがれ落ち、出血が起こるのです。

アフターピル服用後の場合

アフターピルを飲んだ2日〜3週間後に消退出血がみられることが多いです。

この出血が確認できた場合、いったんは避妊成功の可能性が高いと判断できます。

ただし、アフターピルを飲んでも、消退出血が起こらないケースや、生理にも消退出血にも当てはまらない「不正出血」が起こるおそれがある点に注意が必要です。

適切なタイミングで妊娠検査薬を使い、妊娠の有無を確認しましょう。

ピル服用中の消退出血と生理・不正出血の違い

生理も消退出血の1つですが、ピル服用中の消退出血と区別して考える人が多いです。

ピル服用中の出血は、すべて消退出血とは限らず、不正出血の可能性もあります。

ここからは、消退出血と生理・不正出血の違いをみていきましょう。

ただし、これらを自己判断で見分けるのは難しいといえるため、出血の明確な理由がわからない場合は医師の診察を受けるのがおすすめです。

消退出血と生理の違いは?

ピル服用中の消退出血と生理の違いは、人工的に引き起こされたものか自然なものかという点です。

ピルを服用している場合の消退出血は、子宮内膜が薄く保たれるため、一般的に月経よりも出血量が少なく、出血期間が短い傾向にあります。

そのため、低用量ピルを服用すると、経血量が多い「過多月経」の治療や生理痛の緩和にも役立つでしょう。

一方、生理は自然な生理周期にともなう出血です。

体内の女性ホルモンが減ることで出血が起こる点は、消退出血と共通しています。

消退出血と不正出血との違いは?

不正出血とは、生理や消退出血とは関係なく起こる、予定外の出血のことです。

ピルの服用初期などで、ホルモンバランスがまだ安定していない時期に一時的にみられるケースも。

消退出血は、休薬期間や偽薬(プラセボ)期間など、決まったタイミングで規則的に起こるのが特徴ですが、不正出血はいつ起こるかわからず、出血量や続く期間も不安定です。

不正出血の裏には重大な病気が隠れているおそれがあるため、出血したタイミングや状態に不安がある場合は、医師に相談することをおすすめします。

消退出血がこない・遅れているのはなぜ?

低用量ピルの休薬期間やアフターピルの服用後に消退出血がこない・遅れている場合「妊娠してしまったのかな」「大きな病気があるのかもしれない」という不安な気持ちになる人も多いでしょう。

ここからは、休薬期間中や緊急避妊薬の服用後に、なかなか消退出血がこない理由を解説します。

ホルモンバランスが乱れている

消退出血がこない、または遅れる原因の1つに、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。

低用量ピルを飲み始めたばかりの頃や、飲むタイミングがいつもとズレた場合、体内のホルモン量が安定せずに、出血の有無に影響することがあるのです。

ストレスや睡眠不足、急な環境の変化、生活習慣の乱れなども、ホルモンバランスに影響を与える要因となるでしょう。

もし低用量ピルを規則正しく服用しているのに消退出血がみられない時は、一度医療機関で相談するのがおすすめです。

服用中のピルが身体に合っていなかったり、ほかの原因となる病気が見つかったりするかもしれません。

ピルの休薬期間4日目になっても消退出血がみられない理由については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ピルの休薬期間4日目なのに生理がこないのは異常?原因や対処法を解説

妊娠の可能性がある

ピルを服用していても、飲み忘れや服用方法の間違い、一緒に飲んでいる薬の相互作用などにより、妊娠を防ぐ効果が十分に発揮されないケースもあります。

予定していた時期に消退出血が来ない場合は、妊娠している可能性も十分に考えられるのです。

低用量ピルの休薬期間7日目になっても生理がこない場合や、アフターピルを飲んだあとの生理予定日を10日ほど過ぎても生理がこない場合は、必ず妊娠検査薬を使用して妊娠の有無を確認しましょう。

アフターピル服用後の消退出血は必ず起こるものではない

アフターピルを飲んだのに消退出血が現れなかったため、不安な気持ちを抱える人も少なくありません。

しかし、アフターピル服用後に消退出血がみられるのは、服用した人全体の半数程度といわれています。

つまり、消退出血があるかどうかで避妊成功と安易に判断しないほうがよいでしょう。

消退出血がなくても、予定通りに生理が来れば、避妊できていたことになります。

焦らずに生理予定日から10日程度まで待ってみましょう。

妊娠検査薬は生理予定日の7日後、もしくは妊娠の可能性がある性行為の3週間後から使用できます。

これより早く使用しても、正確な検査結果が得られるとは限らない点に注意しましょう。

消退出血があったら妊娠の可能性はない?

アフターピル服用後に出血がみられたら、問題なく避妊に成功したと安心するかもしれません。

しかし、妊娠の初期症状として、着床出血と呼ばれる出血がみられることがあります。

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる少量の出血で、タイミング的にアフターピルを飲んだあとの消退出血の時期と重なることも。

着床出血以外にも、不正出血が起きた可能性も否定できません。

「ピルを飲んだら出血があったから、妊娠は大丈夫」と思い込まず、避妊がうまくいかずに妊娠している可能性が少しでもあるなら、妊娠検査薬での確認が大切です。

消退出血とはホルモン変動でみられる出血!妊娠の可能性が否定できないなら検査薬で確認しよう

ピルの服用中やアフターピルの使用後に起こる消退出血とは、ホルモンの急激な変動によって子宮内膜がはがれ落ちることで起こる出血のことです。

生理も、月経周期の変化によって生まれるホルモン変動による消退出血の1つですが、ピルによる消退出血は女性ホルモンの量を人工的にコントロールしている間に引き起こされるもの。

ピルを飲んでいても、ストレスや環境の変化などでホルモンバランスが崩れて、不正出血がみられることも。

アフターピルを飲んだあとに消退出血があったからといって、妊娠の可能性が完全に否定されるわけではありません。

タイミングや症状によっては、妊娠初期の着床出血の可能性もあります。

出血があったかどうかにかかわらず、妊娠につながる可能性のある性行為のあとは、生理予定日から10日前後、性行為から3週間後を目安に妊娠検査薬で確認しましょう。

この記事のまとめ
  • 消退出血とは、血液中の女性ホルモン量が低下することで、子宮内膜がはがれ落ちて出血する状態
  • 低用量ピルの休薬期間に消退出血がみられる
  • ピル服用による消退出血と生理の違いは、人工的か自然なものか
  • アフターピル服用後の消退出血は必ずしも起こるとは限らない
  • ピル休薬期間7日目以降や生理予定日を10日ほど過ぎても出血がみられない時は、妊娠検査薬を使おう