生理前に出血があり「もしかして妊娠かも」と期待しつつも、不正出血の可能性も頭をよぎり、複雑な思いを抱えているでしょう。
妊活中の出血は、希望と不安が入り混じるデリケートな問題です。
この記事では、妊活中に抱える不安を少しでもやわらげるために、着床出血と不正出血を見分けるポイントを詳しく解説します。
\アンケート実施中/
着床出血と不正出血は、見た目だけでは判断が難しいこともありますが、いくつかのポイントで区別できます。
以下の表で、それぞれの特徴を比較してみました。
| 項目 | 着床出血 | 不正出血 |
|---|---|---|
| 出血のタイミング | 性行為の1〜2週間後、または生理予定日の数日前 | 生理周期に関係なく不定期に起こる |
| 色と性状 | 薄いピンク、茶色、褐色などでサラサラしていることが多い | 鮮血やドロッとした血、生理並みの量が出ることもある |
| 出血量 | 下着やティッシュに少しつく程度で、ごく少量 | 少量で数日続くこともあれば、生理並みの量が出ることもある |
| 出血する期間 | 多くは1~2日程度で終わる | 数日続く、または出たり止まったりをくり返すことがある |
| そのほかの症状 | 腹部のチクチク感、乳房の張り、眠気、熱っぽさなど | 強い腹痛や腰痛、吐き気、発熱などをともなうことがある |
これらの特徴はあくまで目安であり、自己判断は難しいことを理解しておきましょう。
少しでも不安を感じたら、婦人科で相談することをおすすめします。
着床出血と不正出血は、どちらも「生理以外の出血」という点では同じですが、そのメカニズムは異なります。
ここでは、それぞれの出血がなぜ起こるのか、その仕組みを詳しく解説します。
「着床出血」という言葉は、実は医学的な正式名称ではありません。
出血が本当に着床によるものなのか、その定義が確立されていないためです。
考えられているメカニズムは、受精卵が子宮内膜にしっかりと根を下ろす(着床)過程で、子宮内膜の細い血管がわずかに傷つき、ごく少量の出血が起きることです。
この出血は、性行為や排卵からおよそ1〜2週間後、つまり生理予定日と重なる時期に起こることが多く、1〜2日ほどで自然におさまります。
ただし、着床出血が起こるのは妊娠した人全体の20〜25%程度とされ、必ずしもすべての妊婦に起こるわけではありません。
着床出血がなくても妊娠している可能性は十分にありますので、出血がないからといって不安になる必要はないでしょう。
不正出血(不正性器出血)とは、生理期間や定期的な月経以外の時期に、性器から出血することを指します。
女性ホルモンの変動、炎症、子宮や卵巣の病気など、さまざまな原因が考えられます。
着床出血と同時期に起こる不正出血で、とくに注意が必要なものは以下のとおりです。
- 流産・切迫流産
- 子宮外妊娠(異所性妊娠)
- 胞状奇胎(ほうじょうきたい)
- 絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
これら以外にも、子宮頸管ポリープや子宮筋腫、子宮頸がんなどの子宮の病気によって、時期に関係なく出血が起こることがあります。
たまたま着床出血の時期に重なってしまう可能性も十分にありますので、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。
出血に気づいたときは、冷静に状況を把握し、以下のように適切な行動をとることが大切です。
- 出血の状態を記録する
- 妊娠検査薬を試してみる
- 不安に感じたら迷わず婦人科を受診する
詳しく見ていきましょう。
出血があったら、まずはその状態を詳しく記録しましょう。
以下の項目をメモやOiTrをはじめとしたアプリで記録しておくと、あとで振り返る際に役立ちます。
- 出血した日・時間
- 出血量:下着に少しついた程度か、生理用ナプキンが必要な量か
- 色:鮮血、薄いピンク、茶色、褐色など
- 性状:ドロッとしているか、サラサラしているか、塊があるか
- 出血の期間:何日間続いたか、出たり止まったりしたか
- そのほかの身体の変化:腹痛、腰痛、乳房の張り、吐き気、発熱、だるさなど
これらの記録は、婦人科を受診する際に医師に伝える重要な情報となります。
正確な情報を提供することで、より適切で素早い診断につながり、不安を軽減する手助けとなるはずです。
妊娠の可能性が思い当たる性行為があった場合は、生理予定日から1週間経過したあたりで妊娠検査薬を試してみましょう。
ただし、焦ってすぐに検査するのは避けてください。
市販の妊娠検査薬は、妊娠が成立した際に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの量を検出します。
このホルモンは、生理予定日を過ぎて約1週間後に十分な濃度に達するため、早過ぎる検査では「妊娠しているのに陰性」という誤った結果が出てしまうことがあります。
正確な判定を得るためにも、必ず製品の取扱説明書に従って検査をおこないましょう。
もし陽性反応が出たら、早めに産婦人科を受診してください。
「いつもの生理と違う」「生理かと思ったらすぐに終わった…大丈夫?」など、少しでも不安を感じたら、迷わず婦人科を受診しましょう。
着床出血と不正出血は、メカニズムや出血の性状などに違いがあるものの、見た目だけで何が起きているかを自己判断するのは困難です。
とくに、以下のような症状がある場合は、早急な医療機関の受診をおすすめします。
- 出血量が多い、または増えている
- 強い腹痛や腰痛がある
- 出血が数日以上続く、または止まらない
- 発熱や吐き気など、体調不良をともなう
仮に病気が原因だった場合、そのまま放置してしまうと病状が進行し、治療が難しくなる恐れもあります。
婦人科を受診するのは勇気がいる行為かもしれませんが、自分の身体を守るために、専門医の診断を受けることがもっとも大切です。
一人で抱え込まず、信頼できる医師に相談してください。
妊活中に経験する着床出血や不正出血について、よくある質問とその回答をまとめました。
疑問や不安を解消する一助となれば幸いです。
「ドロッとした血」や「鮮血」でも着床出血の可能性はありますか?
出たり止まったりするのは着床出血の特徴ですか?
妊娠検査薬を使うタイミングはいつですか?
着床出血と不正出血は、出血のタイミング、量、色、期間、起こりうる症状に違いがありますが、自己判断で「これは着床出血だから大丈夫」「これは不正出血だから病気だ」と決めつけるのは危険です。
出血があったときは状況を記録し、少しでも不安を感じる場合は、迷わず産婦人科医に相談してください。
適切なアドバイスや治療を提供してくれ、今後の方針も一緒に考えてくれるはずです。
自分の身体と心の健康を最優先に考え、正しい知識を持って行動しましょう。
- 着床出血は性行為の5〜10日後、または生理予定日の数日前に起こる、ごく少量の出血で1〜2日以内に自然に止まることが多い
- 不正出血は生理周期以外に起こる予測不能な出血で、ホルモンバランスの乱れや病気が原因の場合もある
- 出血の量・色・期間・体調変化から、着床出血かどうかをある程度見分けられるが、自己判断は難しい
- 着床出血と同じ時期に起こるほかの出血として、流産・切迫流産、子宮外妊娠、胞状奇胎、絨毛膜下血腫など、注意が必要なケースもある
- 判断が難しいときは、出血の状態を記録し、妊娠検査薬を適切なタイミングで試し、少しでも不安があれば迷わず産婦人科を受診する
