「出血があったけど、なんとなく生理じゃない気がする」
妊娠を意識していると、ほんの少しの体調の変化にも敏感になりますよね。
なかでも「着床出血」は、妊娠のサインとして知られる一方で、生理や不正出血との区別がつきにくく、不安になる方も多いです。
この記事では、着床出血の量や色の目安、見分け方、妊娠検査薬の正しい使い方を解説します。
\アンケート実施中/
着床出血は、生理の出血量よりも少ないという方が多い傾向があります。
ここでは、着床出血の量の目安と、どのような出血がよくあるケースなのかを解説します。
一般的に、着床出血はおりものにうっすら血が混じる程度や、トイレの際にティッシュにつく程度が多く、「ナプキンが必要ない」レベルであることが特徴です。
もし、ナプキンが必要なほどの出血量がある場合や、生理と同じくらいの出血が見られる場合は、着床出血の可能性は低く、生理やほかの原因が考えられます。
とはいえ、量だけで着床出血かどうかを判断するのは難しく、ほかの要素とあわせて考える必要があります。
インターネット上やSNSでは、「着床出血にしては量が多かったけど妊娠していた」という声もみられます。
「軽い生理が来たと思っていたが、あとから妊娠が判明した」という声もあるため、一概に「経血量が多い=着床出血ではない」とは言い切れません。
しかし、一般的には「少量」といわれることが多いため、あくまで例外的なケースとして受け止め、安易に自己判断しないことが大切です。
「着床出血」という言葉は知っていても、その正体や仕組みをくわしく理解している方は少ないかもしれません。
着床出血が起きる理由や見られる時期、そして着床出血の特徴を知り、不安に振り回されず冷静な判断ができるようになりましょう。
着床出血とは、受精した卵子が子宮内膜に定着するときに起こる、ごく少量の出血です。
受精卵が子宮内膜に潜り込んで定着しようとする過程で、周りの毛細血管がわずかに傷つき、にじむような出血が起こるといわれています。
ただし、着床出血はすべての妊娠で起こるわけではなく、一部では20〜25%程度の妊婦しか経験しないとされています。
「着床出血があった=妊娠成立」ではなく、出血がないまま妊娠が進む方も多いため、着床出血の有無だけで妊娠を判断できないことを覚えておきましょう。
着床出血が起こるのは、一般的に性行為の5〜10日後、または生理予定日の数日前です。
妊娠成立のごく初期に起こるため、まだ妊娠検査薬が反応しないタイミングでもあります。
出血は1〜2日ほどで自然におさまることがほとんどですが、人によっては5日ほど続くケースもあります。
着床出血の色は、茶色やピンクなど、酸化したような薄い色であることが一般的です。
鮮やかな赤色や血の塊が出るようなケースは少なく、そうした場合はほかの原因を考える必要があります。
また、着床出血に特有の強い痛みや違和感はほとんどありません。
もし明らかな腹痛をともなう場合は、念のため婦人科で相談してみると良いでしょう。
着床出血も生理も同じ「出血」でありながら、それぞれの特徴は異なります。
着床出血かどうかを見極めるには、出血のタイミングだけでなく、出血量・色・体調の変化など、複数の要素をあわせて考えることが大切です。
着床出血は、おりものに混ざる程度の少量で、ピンクや茶色っぽい色が一般的です。
一方、生理は通常、鮮血に近い赤色で、出血量が多くナプキンが必要になることがほとんど。
そのため、いつもより少ないけれどナプキンを替えるほどの出血がある、生理痛のような下腹部の鈍痛がともなっているなどの場合は着床出血とは考えにくいです。
また、着床出血には血の塊や粘り気がない場合が多く、経血とは見た目でも異なる部分があります。
着床出血は、妊娠のごく初期段階に起こるもので、生理予定日の数日前〜直前に見られることが多いとされています。
そのため、「生理より少し早いタイミングで出血があった」「生理がきたと思ったけど軽くて終わった」という体験から、あとになって着床出血だったと気づくケースもあります。
一方、生理は基本的に月経周期に沿って一定のリズムで起こるため、毎月ほぼ決まった時期に出血があるのが一般的です。
ただし、ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどによって、生理のタイミングが前後することも少なくありません。
一般的に、妊娠検査薬が反応を示すのは、着床完了から数日経ってhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが十分に分泌されたタイミングです。
このタイミングは、多くの場合、生理予定日以降に該当します。
「早く確かめたい!」という気持ちは当然ですが、着床直後は妊娠検査薬が反応するためのhCGホルモンの量が不十分なため、フライング検査で陰性が出るケースが少なくありません。
生理予定日から数日待って検査することが、確実な診断につながります。
陽性が出た場合は、子宮外妊娠や胞状奇胎などを見逃さないためにも、産婦人科で診断を受けましょう。
着床出血の可能性を感じたとしても、実は妊娠初期にはほかにも出血の原因がいくつか存在します。
なかには、早期に気づいて対処できたために健康を守れたというケースもあります。
具体的にどのような原因が考えられるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
子宮外妊娠は、受精卵が本来着床すべき子宮内膜ではなく、卵管をはじめとした子宮以外の部位に着床してしまう状態で、妊娠検査薬でも陽性反応が出るのが特徴です。
妊娠初期の段階では、受精卵が小さいことから自覚症状が生じにくく、育ってくると強い下腹部痛や出血をともないます。
妊娠の有無は尿検査で判定できますが、子宮外妊娠は医療機関で超音波検査を受けなければ診断できません。
子宮外妊娠を放置すると、卵管が破裂し、生命をおびやかす事態となりかねないため、妊娠の可能性を感じたら、産婦人科で正規の位置で着床したかを判断してもらいましょう。
胞状奇胎は、受精卵が正常に発育せず、ぶどうの房のような異常組織になる妊娠です。
90%のケースで出血を認め、30~40%では重いつわりのような症状が見られます。
妊娠検査薬では陽性になるものの、胎児の心拍は確認できないことが特徴です。
胞状奇胎と診断された場合、子宮内容除去術が必要となります。
妊娠12週未満の流産を「早期流産」といい、出血や腹痛をともなう場合が多いです。
とくに化学流産は、妊娠検査薬が一時的に陽性でも、超音波で胎嚢が確認されないまま妊娠が終了してしまうケースもあります。
生理かどうかの判断がしづらく、妊娠の兆候に気づかずに終わることも珍しくありません。
妊娠に関係する出血ではなくても、婦人科系の病気が原因で出血が起こることもあります。
とくに以下のような子宮の病気は、初期に気づきにくいことが多いため注意が必要です。
- 子宮筋腫:良性腫瘍による出血や重い生理、ときに不妊の原因に
- 子宮頸がん:性交後や不規則な出血
体調に少しでも気になる変化がある場合は、無理に我慢せず、婦人科でのチェックを受けることが大切です。
性感染症の中には、初期にほとんど自覚症状がなく、不正出血だけがサインとしてあらわれるものもあります。
代表的なものにクラミジアや淋菌感染症があり、放置すると不妊や子宮外妊娠のリスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
着床出血の可能性があっても、出血量が多い・期間が長い・痛みをともなうといった場合は、ほかの原因も疑う必要があります。
とくに、鮮血が続く、血の塊が出る、下腹部に強い痛みがある場合は、子宮外妊娠や流産などの可能性も否定できません。
妊娠を望んでいる方にとって、不安を感じるのは自然なことですが、身体からのサインを見逃さないことが大切です。
自己判断に頼らず、少しでも不安があるときは、早めに婦人科を受診しましょう。
着床出血について知れば知るほど、さまざまな疑問が湧いてくるものです。
ここでは、多くの方が気になる着床出血に関する質問にお答えします。
着床出血がないからといって妊娠していないとは限りません。
着床出血が起こるのは妊婦全体の20〜25%程度といわれており、妊娠の有無を出血の有無だけで判断することはできません。
出血がない場合でも妊娠している可能性は十分あるため、ほかの症状や生理予定日後の妊娠検査薬で確認しましょう。
1人目で着床出血があったからといって、2人目でも同じように出血があるとは限らず、まったく出血が見られないこともあります。
色や量、タイミングも個人差が大きいため、「前回と違う=異常」ではないと覚えておきましょう。
妊娠の可能性に期待しながらも、「いつもと違う出血」に戸惑うのは当然です。
しかし、出血の有無や量だけで着床出血かどうかを判断するのは難しく、思い込みで不安や希望に振り回されてしまうことも少なくありません。
そんなときこそ、医学的に信頼できる情報に触れ、落ち着いて自分の身体と向き合うことが大切です。
少しでも不安を感じたら、ひとりで抱え込まずに婦人科に相談する選択をしましょう。
- 着床出血はごく少量であることが多い
- 出血の色は茶色やピンクが一般的である
- 生理との違いは「量・色・タイミング」で見分ける
- 妊娠検査薬は生理予定日以降の使用が良い
- 不安な場合は婦人科での相談を検討する
