性行為後に「生理が早まる気がする」と感じたことはありませんか?
性行為後の出血や予定外の生理は、不安の種になりがちです。
「もしかすると妊娠しているかもしれない」「病気による影響?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、性交渉が生理のタイミングに影響を与えるのかという疑問に答えながら、考えられる出血の原因や病気の可能性について解説します。
婦人科を受診する目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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「性行為後に生理が早まる気がする」「性行為は生理を誘発する?」という疑問などを抱く人は少なくありません。
ここからは、性行為後に生理が早まるのはよくあることなのか解説します。
結論、性行為が生理を誘発する医学的根拠はありません。
生理は性行為の有無に関わらず、ホルモンバランスによってコントロールされるものです。
生理周期は人によって異なるものの、25日~38日の間におさまると考えられており、排卵した14日後に生理が起こります。
ただし、性行為後のストレスや体調の変化で、ホルモンバランスが乱れて月経周期が乱れることはあるでしょう。
生理だと思った出血が不正出血だったケースも多く見受けられます。
しかし、自身で見た目や量によって、生理と不正出血を見分けるのは困難です。
少しでも気になることがあれば、婦人科で相談しましょう。
不正出血と生理の違いがわからない時は、以下の記事を参考にしてください。
性行為後に生理が早まったと思ったら、実は妊娠による着床出血が起きていたケースもあります。
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床した時に起こる出血のことで、すべての人にみられるわけではありません。
着床の時期は妊娠3週目~4週目にあたり、生理予定日の1週間前~当日頃が一般的です。
そのため、生理による出血と間違えることがあります。
ここからは、生理と着床出血の見分け方をみていきましょう。
着床出血は生理のタイミングと近い時期に起こるため、完璧に見分けるのは難しいでしょう。
ただし、性行為後の出血を生理だと決めつけずに「妊娠初期症状かも?」と考えるために、着床出血の特徴を押さえておくことが大切です。
【着床出血の特徴】
- ピンク色のおりもの、茶色、鮮やかな赤色などをしている
- 血の塊は出ない
- お腹の奥がチクチク痛む、生理痛よりは軽いことが多い
- 生理よりも量が少なく、パンティライナーで対応できる
- 1日~3日で出血が止まる
着床出血以外にも、妊娠に気づくきっかけになる妊娠初期症状が現われることもあります。
代表的な症状の例は、以下のとおりです。
- 胸が張る
- おりものが増える
- 微熱が続く
- 胃のむかつきや吐き気を感じる
ただし、妊娠初期症状と生理前にみられる症状はとてもよく似ていることを押さえておきましょう。
生理による出血か妊娠による着床出血かを自己判断するのは難しいため、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を使用してください。
もしも陽性反応が出た場合は、速やかに産婦人科を受診しましょう。
日頃から基礎体温を測定していると、生理予定日を過ぎても高温期が続くのを確認でき、妊娠に気づきやすくなりますよ。
性行為のあとに出血があったり、生理予定日よりも早く出血が起こったりすると、誰でも不安になるもの。
その出血が「生理」ではない場合もあるため、出血の原因を正しく知っておくことが大切です。
ここからは、性行為後に生理のような出血が起こる理由として考えられる要因を解説します。
性行為中の摩擦によって、膣壁や子宮頸部に小さな傷ができて出血することがあります。
十分に潤っていない状態での性行為は膣にダメージが加わりやすいです。
加齢にともない女性ホルモンの分泌量が低下すると、腟内の潤いが失われるため、性行為後の出血がみられやすくなります。
性感染症によって、性行為後の出血がみられることがあります。
代表的な感染症は、クラミジア感染症やトリコモナス腟炎、淋菌感染症などです。
また、出血に加えて、下記のような症状がみられた場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
- 水っぽいおりものが増えた
- おりものが臭い
- 下腹部痛や性交痛がある
- 発熱した
性行為後の出血の裏には、子宮頸がん、子宮頸管ポリープ、子宮腟部びらんといった婦人科系の病気が隠れている可能性があります。
子宮頸がんは早期発見・治療が予後に大きく影響する病気のため、性行為後の出血が続く場合は、できるだけ早く婦人科を受診しましょう。
性行為をおこなった時期が排卵とかぶっていた場合は、排卵期出血の可能性があります。
排卵出血は女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が一時的に減少することで生じる少量の出血のこと。
性行為が出血の原因ではなく、排卵による自然な現象です。
ホルモンバランスが乱れて、生理予定日よりも早く出血を起こすことも。
原因となる病気がないのに起こる出血は「機能性出血」と呼ばれます。
性機能が未熟な10代や閉経が間近な40代後半以降の女性に多い出血です。
睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどでも起こります。
性行為後に出血があった場合、その原因が明確でないまま放置するのは危険です。
「たまたま生理が早まっただけ」ではなく、実は病気が隠れている可能性も。
ここからは、性行為後に生理のような出血があったときの対処法や、婦人科を受診すべき目安について解説します。
比較的鮮やかな赤やピンク色の出血がみられた時は、挿入時の摩擦や刺激が原因の可能性が高いです。
おりものの形状や色、臭いなどに変化がない、出血以外の症状はない場合は、数日様子を見てもよいでしょう。
出血量が多かったり、数日にわたって出血が止まらなかったりする場合は、性行為によってついた腟の傷が悪化したり、重大な病気を発症していたりする可能性があるため、早めに婦人科を受診しましょう。
また、以下の症状がある時も注意が必要です。
- おりものの様子がいつもと違う
- 痛みや発熱がある
- 妊娠の可能性があるのに出血している
- 性交痛や下腹部痛を感じる
出血がみられたあとの数日は、自身の身体の状態をいつも以上にチェックしましょう。
性行為後に出血があると「生理が誘発された」と感じるかもしれませんが、実際には不正出血や着床出血など、他の要因が関係している場合もあります。
ホルモンバランスの乱れや性感染症、婦人科系疾患、排卵期出血などの可能性を見落とさないことが重要です。
特に出血の色や量、痛みの有無など、普段と違う様子がみられる場合は注意しましょう。
自己判断せず、早めに婦人科を受診することで、大きな病気の予防にもつながります。
- 性行為で生理が早まる医学的根拠はない
- 不正出血や着床出血を生理と勘違いすることがある
- 膣の潤いが足りない状態の性行為によって、膣や子宮頸部からの出血がみられる
- 性感染症や婦人科疾患が不正出血の原因の場合も
- 出血の色・量・痛みなどの状態をよく確認する習慣をつけよう
