「いつもなら量が少なくなるはずなのに、生理5日目に経血量が増えるのは異常?」「量が減らない時は、身体に異常が生じているのかも?」と不安や疑問を抱く女性は多いです。
経血量や出血の時期がいつもの生理と違うと、とまどってしまいますよね。
今回は、生理5日目に出血量が増える原因や、考えられる病気について解説します。
また、経血量が多い時の対処法や婦人科を受診するタイミングも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
生理5日目になって突然出血量が増加した、生理2日~3日目と量がまったく変わらないなど、普段と生理の様子が異なる時は、女性ホルモン分泌に変化があったのかもしれません。
女性の身体はデリケートなため、心身のストレスや疲労、偏った食事などちょっとした変化で、ホルモンバランスが簡単に崩れてしまうのです。
経血量や生理周期は、女性ホルモン分泌の影響を大きく受けるため、生理の度に経血量や月経期間が変わることはよくあること。
一方で、毎回生理5日目に量が増える場合は、身体の異常が起きている可能性があるため、婦人科を受診するのが望ましいでしょう。
生理5日目になっても経血の量が多かったり、生理2日~3日目と量が変わらなかったりする時は、月経過多が疑われます。
経血量の変化以外にも、めまいや動悸などの貧血症状がある場合は、月経過多が進んでいるかもしれません。
ここからは、月経過多について詳しく扱うとともに、原因となる病気をみていきましょう。
月経過多とは、1回の生理で140mL以上の出血がみられる場合のことです。
以下に挙げるポイントで、月経過多がないかチェックしてみましょう。
- 日中も夜用のナプキンが手放せない
- 1時間に1回以上ナプキンやタンポンを交換しないと漏れが気になる
- 以前よりも経血量が増えて、出血する期間も延びた
- 500円玉よりも大きいサイズのレバー状の塊が、ナプキンに複数くっついている
月経過多では、貧血の症状がみられることもあります。
- 健康診断などで、血中の鉄が少ないことを指摘された経験がある
- 立ちくらみやめまいがある
- 動悸や息切れに悩んでいる
- 頭痛や頭が重い感じがある
上記に当てはまる場合は、早めに婦人科を受診してくださいね。
ストレスや過度な減量、風邪などで女性ホルモン分泌が乱れると、一時的に経血量が増加することがあります。
2、3回の生理で安定するなら、それほど心配はいりません。
しかし、毎回の生理5日目に量が多い・出血が長引く時は、何かしらの病気を疑うべきです。
なかには、強い生理痛によって日常生活に支障をきたす「月経困難症」を引き起こすものもあるため、注意が必要です。
ここからは、月経過多の原因となる病気を詳しく解説します。
排卵後にできる黄体から十分に黄体ホルモンが分泌されず、子宮内膜がうまく形成されないと、生理の量が増えるケースがあります。
ホルモン分泌が安定しない10代~20代の女性や、卵巣機能が低下している40代後半以降の女性によく起こる月経過多です。
子宮筋腫とは、子宮の平滑筋組織に生じる良性の腫瘍のことです。
30代女性では約30%、40代女性では約50%に発症するため、発症頻度が高い病気といえるでしょう。
女性ホルモンの影響を受けて子宮筋腫のサイズが大きくなると、月経過多や不正出血などの症状を引き起こします。
なかには、出血量の増加によって貧血になる人も。
子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が、子宮筋層内で発生して育っていく病気です。
30代前半~40代以降の出産経験がある人によくみられます。
鎮痛薬がまったく効かないほどの強い月経痛や、月経過多、排便痛、不妊を引き起こすでしょう。
子宮内膜ポリープは、子宮内に発生する良性の腫瘍で、子宮内膜が過剰に増えることで形成されます。
月経過多や不正出血を引き起こすだけでなく、不妊の原因になることも。
生理5日目に量が増えてしまうと、不安な気持ちになるでしょう。
しかし適切な対処法を知っておけば、不安を軽減できるはずです。
ここからは、生理5日目に経血量が多い時にできることを解説します。
ホルモンバランスを整えるために、規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。
- 十分な睡眠をとる
- リラックスする時間をとり、ストレスを発散する
- 栄養をしっかりとれる食事を意識する
- 無理して体重を減らしすぎない
上記に挙げたことを心がけて、体調を整えましょう。
過多月経の人は貧血にもなりやすいため、ほうれん草やレバーなどの鉄分を多く含む食材を取り入れてくださいね。
温かい飲み物を摂取したり服装に気を遣ったりして、身体を冷やさないように心がけましょう。
冷えが強い時は、カイロや腹巻、レッグウォーマーを活用するのも効果的です。
身体が冷えると、血流が悪化してうっ血が生じるため、経血量が増加するケースがあります。
冷えは血流を悪化させて、痛みの原因物質が骨盤内に滞るため、生理痛が悪化することも。
月経過多だけでなく生理痛にも悩んでいる人は、身体を温めることが大切です。
いつもなら量が減る生理5日目に量が増える場合や、生理8日目を過ぎても出血が続いている場合は、婦人科で原因を特定し、適切な治療を受けましょう。
婦人科で処方される低用量ピルは、女性ホルモン分泌を調整したり、子宮内膜の増殖を抑えたりする効果があるため、経血量の減少や生理痛の緩和が期待できます。
ほかにも、子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)や、黄体ホルモン製剤が選択されることも。
子宮筋腫や子宮腺筋症などがある場合は、出産や子宮を温存するかどうかの希望に合わせて、手術療法も視野に入れます。
症状やこれまでの経過、妊娠希望の有無などを踏まえて、医師と十分に相談し、自分に合った治療を受けましょう。
生理5日目になっても出血量が増えたり、生理2日~3日目と同じくらい量が多かったりする時は、女性ホルモン分泌の変化が起きていると考えられます。
体調の変化などによって経血量や月経周期、出血がみられる期間が変わることはよくあります。
しかし、生理5日目に量が多いと感じる頻度が高い場合は、月経過多を疑いましょう。
月経過多の裏側には、黄体ホルモン分泌異常や子宮筋腫などの病気が隠れているかもしれません。
生理5日目に量が増えることが続いている場合や、生理8日目になっても出血がみられる場合は、婦人科で原因を特定して適切な治療を受けてくださいね。
- 生理5日目に急に量が増える場合、女性ホルモン分泌が乱れているかもしれない
- 生理5日目になっても経血の量が多い場合は、月経過多が疑われる
- 月経過多を引き起こす病気のなかには、月経困難症を引き起こすものもあるため注意
- 生活習慣を見直したり身体を温めたりすることで、不安な症状が緩和することも
- 生理5日目に経血量が増える・量が多い場合は、婦人科で原因を特定して治療を受けよう
OiTr adsへ広告出稿をご検討いただける企業様は、お気軽に下記窓口へお問い合わせください。
- MAIL:sp@oitr.co.jp
- TEL:03-6778-4254 (平日10時~17時)
- お問い合わせフォームはこちら
上記バナーよりアプリインストールと簡単なユーザー登録で、個室トイレに設置されているOiTr(オイテル)がすぐに無料でお使いいただけます。オイテルの設置場所はこちら