生理以外の時期に出血が見られる場合、それは不正出血である可能性があります。
本記事では、不正出血の原因・種類から病院へ行くべきタイミングまで、知っておきたいポイントを詳しく解説します。
不正出血には器質的な病気からホルモンバランスの乱れ、妊娠に関するトラブルなど多様な原因があります。
放置せず、早めに医療機関を受診するための知識を身につけましょう。
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まずは、生理以外の出血を発見した時に何を考え、どう行動するかといった基本的なポイントを押さえておきましょう。
生理予定日ではない時期に出血に気づいたら、まずはその出血の色や量、痛みの有無を確認することが大切です。
少量で収まる場合もあれば、痛みを伴って長引く場合もあります。症状によっては重大な病気のサインである可能性があるため、早めの対策や検査が求められます。
まずは自分の身体の状態を客観的に見つめ、必要に応じて医療機関の受診を検討しましょう。
不正出血とは、生理の予定日や生理周期と関係なく起こる出血のことを指します。
ここでは具体的な定義と注意点を解説します。
通常の生理では、ホルモンの変化に伴って決まった時期に子宮内膜が剥がれ落ちます。
一方で、不正出血は何らかの原因により子宮や膣などから突発的に出血が起こるのが特徴です。
ピンク色の少量の出血から鮮血のようなしっかりした色の出血まで、見た目にはさまざまなパターンがあります。
出血が起きる時期や頻度に注意し、普段の周期との違いを早めにつかむことが大切です。
不正出血には大きく分けて、ホルモンバランスの乱れによる機能性出血と、子宮や膣の病変による器質性出血が挙げられます。
また、排卵期に少量の出血が見られる中間期出血や、更年期に多い萎縮性腟炎による出血なども存在します。
生活リズムの変化やストレスが要因となることもあるため、まずは自身に当てはまるタイプを把握することが重要です。
生理不順は、生理周期が極端に短くなったり長くなったりする状態を指すのに対し、不正出血は生理期間外に起こる出血を指します。
生理不順の場合は生理周期自体が乱れており、ホルモン分泌の異常が根底にあることが多いのが特徴です。
一方、不正出血は器質的なトラブルや妊娠にまつわる問題が潜んでいるケースも多々あります。
どちらも放置せず、状況に応じて適切な検査や治療を行うことが大切です。
不正出血が疑われるとき、最初にチェックしておきたいのが出血の色や量、そして続く期間です。
これらの情報からある程度原因を推測できる場合があります。
見た目の違いや期間、痛みの有無は、医師に相談する際にも重要な手がかりとなります。
出血の色が茶色やピンク色の場合は古い血液や、ホルモンの軽い乱れのケースもありますが、鮮血の場合は器質性の病気が潜んでいる可能性があります。
また、少量でも長期間にわたるときや、突然大量に出血した場合には、早めに受診を検討するのが望ましいでしょう。
茶色い出血は古い血液が混ざっている場合が多く、生理の前後や排卵期に見られることがあります。
一方、鮮血や赤色に近い出血は新しく発生した出血を示し、子宮や膣の炎症、ポリープなど器質的な原因を疑うことも必要です。
ピンク色やごく薄い色の場合は、軽度のホルモン異常か排卵期の出血であるケースが多いため、症状が長期化しないか観察するとよいでしょう。
不正出血の量が少しで、それが1~2日程度で治まる場合は、排卵期出血やホルモンバランスの一時的な乱れが原因のことが多いです。
反対に、出血の量が増えたり数日から1週間以上続くようであれば、器質的な病気や感染症そして妊娠に関わるトラブルも考慮する必要があります。
症状が長期化する場合には迷わず医療機関で検査を受けましょう。
下腹部痛や発熱、全身の倦怠感といった症状を伴う場合は、感染症や子宮に関連する病気が隠れている恐れがあります。
強い痛みを感じる場合は子宮筋腫や子宮内膜症、子宮外妊娠などのリスクも否定できません。
気になる体調変化があるときは自己判断で様子をみるより、早めに専門医を受診して原因を追究しましょう。
不正出血の原因は多岐にわたり、主にホルモンの影響による機能性と器質的な病変によるものに大別されます。
ここでは代表的な原因を整理します。
ストレスや急な生活習慣の変化によってホルモンが乱れる場合もあれば、子宮や膣の病気が直接的に出血を引き起こす場合もあります。
いずれにせよ、不正出血が頻発する、あるいは長引くときは病院で詳しい検査を行い、適切な原因究明をすることが重要です。
機能性出血はホルモンバランスの乱れが原因となる不正出血で、特に排卵に問題があると無排卵性出血が起こりやすくなります。
ストレスや過剰なダイエット、急激な環境変化などが引き金になりやすいのが特徴です。
生理周期が整わず、不正出血が度々みられる場合はホルモン療法などで対処するケースもあります。
子宮筋腫や子宮内膜症、ポリープなど子宮や卵巣に病変がある場合に起こる出血を器質性出血と呼びます。
軽度の症状では少量の出血で済むこともありますが、腫瘍が大きくなるにつれて出血量が増えたり痛みが強くなる場合があります。
痛みや出血が続くときは早めに医師に相談することが重要です。
生理と生理の中間付近で起こる出血を排卵期出血といい、排卵の刺激によって卵巣や子宮の粘膜がわずかに傷つくことで血液が混じる現象です。
少量で短期間の場合は大きな問題がないことも多いですが、いつもより量が多い場合や痛みがある場合には医師の診察を受けておくと安心です。
明確な原因を特定しづらい不正出血として、甲状腺機能の異常や糖尿病などの全身疾患が関与する場合もあります。
また、原因不明の一時的な不正出血も少なくありませんが、頻繁に繰り返すようであれば婦人科の検査を受けておきましょう。
低用量ピルやホルモン剤を服用していると、体がホルモンの変化に慣れるまで不正出血が起こることがあります。
これは一時的な現象である場合が多いですが、出血が長く続いたり大量に出る場合は服用の仕方に問題があったり別の要因があるかもしれません。
自己判断で服用をやめず、医療機関に相談すると安心です。
更年期に差し掛かると、卵巣機能が低下することで女性ホルモンの分泌が乱れやすくなります。
その結果、生理周期が不安定になり、不正出血という形で症状が現れることがあります。
閉経前後の不規則な出血は更年期特有の現象かもしれませんが、子宮がんなど別の病気の可能性もゼロではないため注意が必要です。
不正出血は重大な病気のシグナルになり得ます。見逃さないためにも主な病気や特徴を知っておきましょう。
妊娠に関するトラブルや子宮・膣の病気など、多種多様な疾患が不正出血を引き起こします。
特に痛みや大量出血、悪臭を伴う場合などは早急な受診が必要となるケースもあるため、自己判断に頼りすぎず医師へ相談することが大切です。
妊娠初期には着床出血やホルモン変化の影響で、生理と間違えるほどの少量出血が起こることがあります。
通常は軽い出血で数日以内に自然に治まりますが、なかには流産のサインである可能性も否定できません。
妊娠の可能性がある場合は早めに産婦人科を受診し、適切な判断を仰ぎましょう。
子宮外妊娠や切迫流産など、妊娠中に見られる出血は重大な合併症のリスクを含んでいます。
多くの場合、下腹部の痛みを伴うことが多く、放置すると母体にも大きな影響を及ぼします。
自己判断は危険ですので、妊娠検査薬で陽性が出た場合はなるべく早く医師の診察を受けてください。
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸がんや子宮体がんなどは不正出血を引き起こす代表的な子宮関連の疾患です。
初期症状が軽微で見過ごされることもありますが、進行すると長引く出血や下腹部痛などの症状がみられます。
子宮がん検診や超音波検査などで早期発見に努めることが重要です。
膣炎や膣ポリープなどの膣のトラブルも、不正出血につながることがあります。
性交時の痛みやかゆみ、分泌物の異常などが同時に現れる場合には感染症の可能性も考えられるため、専門医の診察が欠かせません。
甲状腺機能や副腎など、ホルモン分泌に関連する臓器の不調が不正出血を引き起こすケースもあります。
体のだるさや体重変動といった全身症状を伴うこともあるため、血液検査などを通じて総合的に判断するのが理想的です。
精神的ストレスや急激な生活リズムの乱れは、ホルモンバランスに大きく影響します。
仕事や人間関係などでストレスが増大したとき、一時的に不正出血が起こることが珍しくありません。
休息を十分に取り、生活習慣を見直すことが改善の第一歩となる場合もあります。
原因や病気を特定するために、病院では複数の検査を組み合わせることがあります。
ここでは主な検査の内容と特徴をまとめます。
どの検査を行うかは、医師による問診や基礎体温などの情報を参考に総合的に判断されます。
必要に応じて複数の検査を行い、不正出血の原因を絞り込むことで適切な治療計画を立てます。
ホルモン値や貧血の有無など、不正出血の背景を探るために血液検査が行われます。
特に甲状腺ホルモンなどが乱れていると、生理周期や出血の仕方が変化しやすい傾向があります。
採血だけで簡単にチェックできるので、初期検査の一環として重要視されます。
妊娠の可能性を排除または確認するために行う基本的な検査です。
妊娠初期の出血は流産や子宮外妊娠も含まれるため、早期に妊娠反応を調べることで重大なリスクを発見できる場合があります。
膣炎や感染症の有無を確認するために行われ、おりものの性状や細菌・ウイルスなどの存在を調べます。
膣炎や性感染症が原因で出血に至るケースもあるため、早めに検査を受けることで適切な対応が可能になります。
経腟もしくは経腹超音波を用いて、子宮や卵巣の形態を確認します。
子宮筋腫や卵巣の腫瘍がある場合は、この検査でおおまかな場所や大きさを把握できます。
また妊娠かどうかを判断する際にも有用な検査です。
子宮頸がんや子宮体がんの疑いがある場合、細胞診や組織診を行います。
比較的簡単な検査で早期発見が可能になるため、定期的に受けておくことが推奨されます。
不正出血が続くときには必ず候補に挙がる検査です。
クラミジアや淋菌などの性感染症が原因の場合、下腹部痛やおりものの異常を伴いながら不正出血が起こることがあります。
自覚症状がないまま感染が進むこともあるため、安全のためにも検査を受けておくと安心です。
生理周期や基礎体温の記録を取っておくと、医師が診断を下しやすくなります。
予定外の出血があった日や痛みを感じた状況など、具体的なメモを残しておくと問診がスムーズです。
また、検査当日は可能であればナプキンを使用し、膣内の充血を抑えるために無理のない行動を心がけるとよいでしょう。
検査結果を踏まえて、医師は原因に応じた治療を選択します。代表的な治療法を見ていきましょう。
治療はホルモン療法から手術まで幅広く、病状や年齢、妊娠の希望などを考慮して最適な方法が選ばれます。
いずれの場合も、早期発見・早期治療が合併症を防ぐうえで重要なポイントです。
無排卵性出血などホルモンが原因の不正出血では、低用量ピルやホルモン剤などを使用し、乱れた周期を整える治療が行われます。
ストレスや生活習慣の見直しも同時並行で行うことで、より効果的に症状を改善できます。
膣炎や子宮内の感染症が原因の場合、抗生物質や抗ウイルス薬などで炎症を抑え、病原体を除去する治療が実施されます。
完治を目指すためには医師の指示を守り、処方された薬を最後までしっかり飲むことが大切です。
子宮筋腫やポリープなどが見つかった場合は、症状や大きさ、将来の妊娠希望などによって治療方針が決まります。
小さなものは経過観察で済むケースもありますが、痛みや出血量が多い場合は手術や内視鏡での切除が選択されることがあります。
切迫流産や子宮外妊娠など妊娠に関連する問題では、妊娠の継続が可能かどうかを見極めたうえで治療が行われます。
安静やホルモン補充療法、場合によっては緊急手術が必要となることもあるため、症状を感じたらすぐに受診しましょう。
治療が終わっても、ホルモンバランスが乱れやすい場合や根本原因が解消されていない場合は、不正出血が再発することがあります。
定期的な婦人科検診や、ストレスをためこまない生活習慣を意識することで再発リスクを減らせます。
治療後もしばらくは体調観察を続け、気になる症状があれば早めに相談することが重要です。
不正出血があった時に、どのような症状ならすぐ受診すべきか、または経過観察でも良いのか、その判断材料を知っておきましょう。
判断の目安としては出血の量や期間、痛みの強さ、体調の変化などがあります。
明らかにいつもと違う、あるいは危険と思えるような症状がある場合は迷わず受診することが大切です。
自己判断で見過ごすと重篤な病気を引き起こす可能性もあるため、慎重に様子を見極めましょう。
少量の出血が続いており、下腹部の軽い違和感や痛みがある場合はできるだけ早めに婦人科検診を受けるのがおすすめです。
出血が軽度でも、子宮や卵巣に異常がある可能性を除外できません。特に妊娠の可能性がある場合は早めの対応が重要です。
一時的なホルモンバランスの乱れで起こる排卵期出血などは、1~2日程度で自然に治まることが多いです。
痛みもなく出血量が少量で短期間で終わった場合は、とりあえず経過観察しても問題ない場合があります。
ただし、何度も同じ症状を繰り返すようなら婦人科で相談しておくと安心です。
不正出血が疑われる場合は、基本的に婦人科を受診するのが適切です。
妊娠の可能性がある場合は産婦人科、感染症の疑いが強い場合は性感染症に詳しいクリニックなどで診てもらうことが多いでしょう。
他の内科的疾患が考えられる場合は紹介状をもらって適切な専門科へ移ることもあります。
生理以外の出血は不正出血と判断されることが多く、さまざまな原因が考えられます。
自分の体を守るためにも、少しでも気になる症状があれば早めに受診しましょう。
不正出血はホルモンの乱れや器質的な病気など幅広い要因で起こります。特に長引く出血や激しい痛みがある場合は、子宮や卵巣のトラブルが隠れている可能性が高いため、安心のためにも医療機関を受診することが重要です。
自己判断で放置するほど病状が進行しやすくなるため、早めの検査と治療を心がけましょう。
- 不正出血の原因は様々です
- 生理現象で心配いらないものもある一方、病気の初期症状の可能性もあります
- 不正出血したら、放置せずに医療機関で原因を特定しましょう

