生理が遅れていて「もしかして妊娠?」と不安な気持ちがあるのではないでしょうか。
なかには「生理一週間前の性行為だったし大丈夫だろう」と思っている方もいるかもしれませんが、避妊が不完全だった場合、妊娠の可能性はゼロではありません。
この記事では、生理一週間前の性行為でも妊娠する理由や確率、検査薬の使用時期、安全日と危険日の考え方を解説します。
避妊方法やアフターピルの知識も含め、正しい情報で不安を軽くしましょう。
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生理一週間前だからといって、妊娠の可能性が完全にないわけではありません。
排卵や精子の寿命など、身体の仕組みによって妊娠が成立する可能性は十分あります。
一般的に、排卵は生理が始まった約14日後に起こるとされています。
これは生理周期が28日型でも32日型でも同じ目安です。
しかし、体調やストレス、生活習慣の影響で排卵が早まったり遅れたりするのは珍しくありません。
もし排卵が通常より遅れた場合、次の生理の約一週間前に排卵が重なることも十分考えられます。
つまり「生理前だから安全」と思っていても、排卵と重なる可能性はゼロではなく、妊娠するリスクは存在しているのです。
精子は、女性の体内に入ると約3日間(72時間)生き続けるのが一般的で、長いと一週間ほど生き続けます。
この精子の寿命の長さが、さらに妊娠の可能性を広げる要因となりえるのです。
たとえば、性行為をした日は排卵していなくても、数日経ってから排卵が起こり、そのときに体内に残っていた精子が卵子と出会ってしまえば、妊娠が成立する可能性が十分にあります。
生理予定日の一週間前は「もうすぐ生理が来るから大丈夫」と思われがちですが、もし排卵が遅れていれば、精子がまだ生きていて妊娠する場合もあります。
排卵日や精子の寿命は自分ではコントロールできないため、「安全日」だと思っていても妊娠のリスクがあると理解しておくことが大切です。
参考:一般社団法人日本生殖医学会「Q1. 妊娠はどのように成立するのですか?」
「いつなら妊娠しにくい時期なの?」と疑問を抱く方に向けて、妊娠しやすい日と、妊娠しにくい日を解説します。
ただし、それぞれを正確に判断するのは難しく、予測だけで避妊するのは危険であることは忘れないようにしましょう。
一般的に、もっとも妊娠しやすい時期は排卵日の前後と言われています。
この時期は「危険日」ともよばれ、精子と卵子のタイミングが合いやすく、妊娠の可能性が高まります。
生理周期が順調であれば、前回の生理開始日の約14日後が排卵日の目安です。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、自分で確実に排卵日を特定するのは非常に困難です。
排卵日予測ツールや基礎体温も、あくまで「予測」であることを覚えておきましょう。
排卵された卵子の寿命は約24時間と短いですが、前述したように精子は数日間生き残れるため、排卵の数日前の性行為でも妊娠の可能性は十分にあります。
参考:一般社団法人日本生殖医学会「Q1. 妊娠はどのように成立するのですか?」
多くの方に知られている「安全日」とは、排卵日から遠い日を指します。
しかし、先述したとおり排卵日を正確に知るのは簡単ではありません。
排卵日は、体調やストレス、おかれた環境によって簡単にズレますし、精子が通常より長く生き残る場合もあります。
そのため「この日は絶対に妊娠しない!」と言い切れる100%安全な日というのは存在しません。
インターネット上では「安全日」の計算方法が紹介されていることもありますが、あくまで目安であり、絶対に妊娠しないという保証はありません。
「安全日」を過信して避妊なしの性行為をおこなうのは、妊娠のリスクを高めるということを覚えておきましょう。
おもな妊娠初期症状は、以下のとおりです。
- 生理の遅れ
- 微熱
- だるさ、眠気
- 吐き気、嘔吐
- 食欲の低下
- 胃の不快感、胃痛
- 少量の出血(着床出血)
これらの症状は、早い方だと生理開始日から約3週間で出始めると言われています。
つまり、28日周期の場合、生理予定日一週間前から症状があらわれるケースもあります。
ただし、これらの症状は生理前症候群(PMS)と似ていることも多いため、症状だけで自己判断するのは困難です。
参考:妊娠・出産・産後の不調|働く女性の心とからだの応援サイト
妊娠の可能性があるとき「できるだけ早く知りたい」と思うのは自然なことです。
ここでは、妊娠を確認する正しい方法を紹介します。
一番手軽にできるのは、市販の妊娠検査薬を使うことです。
これは、妊娠すると分泌されるホルモン「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」を尿から検出するものです。
このhCGホルモンが十分に分泌されていないと正確な検査ができないため、妊娠検査薬は「生理予定日の一週間後」からの使用が望ましいとされています。
早めに検査してたとえ陰性だったとしても、生理予定日一週間後に陽性になることも珍しくありません。
不安な気持ちがあり、1日でも早く知りたい気持ちはわかります。
しかし、正しい結果を得るためにもパッケージの指示をしっかり読んで、適切なタイミングで使用しましょう。
妊娠検査薬で陽性が出た場合や、陰性でも生理が来なくて不安が解消されない場合は、産婦人科を受診しましょう。
病院では、尿検査や血液検査などで、より正確に妊娠しているかどうかを確認できます。
また、超音波検査で子宮のなかに赤ちゃんがいるか直接診ることも可能です。
妊娠が確定したら、今後のことについて医師や助産師さんに相談できますし、もし妊娠していなかったとしても、なぜ生理が遅れているのか、体調に問題がないかなどをみてもらえるので安心です。
デリケートな悩みであるがゆえに1人で抱え込みがちですが、対応が遅れることで負担を抱える恐れもあります。
勇気を出して、専門家に相談してみましょう。
生理一週間前の性行為でも妊娠の可能性があると知って「もうこんな不安な思いはしたくない」と感じた方もいるかもしれません。
望まない妊娠を防ぐためには、確実な避妊が欠かせません。
とくに、女性が自分の意思で選べる避妊方法を知っておくことは、自分の心と身体を守るうえでも大切です。
ここでは、女性主体で実践できる避妊方法とその特徴を紹介します。

子宮のなかに小さなT字型の器具を挿入して受精卵の着床を防ぐ避妊方法で、婦人科での挿入・抜去が必要です。
IUDは銅イオンの作用で、IUSは黄体ホルモンの作用で避妊します。
一度装着すれば、IUDは約10年、IUSは約5年避妊効果が持続し、高い避妊効果が得られます。
ピルにありがちな飲み忘れの心配がなく、授乳中でも使える場合があります。
女性が毎日決まった時間に服用する薬で、排卵を抑えて妊娠を防ぎます。
日本ではまだ馴染みが薄いと感じる方もいるかもしれませんが、世界的にはもっとも一般的な避妊方法のひとつです。
正しく服用すれば避妊成功率99.7%と高い避妊率を誇り、仮に飲み忘れがあった場合も92%の避妊率があると言われています。
安全な服用には、医師の処方が不可欠です。
婦人科やオンライン診療で相談しましょう。
参考:日本産科婦人科学会編「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」
アフターピルは性行為時の避妊に失敗してしまったときや、避妊できなかった性行為のあとで、緊急的に妊娠を防ぐための薬です。
日本で認可されているのは、性行為後72時間以内のアフターピル、120時間以内のアフターピルの2種類です。
低用量ピルと異なり、あくまでも緊急時の避妊薬であるため、服用が遅れるとその分効果は低下します。
そのため、できるだけ早く服用しなければなりません。
しかし、なかには「親に知られたくない」「誰にもバレたくない」といった理由で受診をためらう方もいるでしょう。
最近では、親の同意なしで診察・処方を受けられる産婦人科や、10代・学生の相談を受け入れている医療機関もあります。
まずは1人で抱え込まず、オンライン診療を活用したり、近くの産婦人科に電話で相談したりしてみましょう。
コンドームは男性が性器に装着して精子が女性の体内に入るのを防ぐ、日本でもっとも一般的な避妊法です。
女性主体という観点からは少し外れますが、性感染症予防という点でも非常に重要なので、併用を検討すべき避妊方法です。
正しく使用できれば98%という高い避妊率を得られますが、装着が遅れたり、途中で破れたり、外れたりすると避妊効果が低下します。
相手任せではなく、女性側も正しく装着されているか確認するといった、お互いの意識が大切です。
参考:日本産科婦人科学会編「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」
排卵日や精子の寿命には個人差があり、生理一週間前の性行為でも妊娠の可能性はゼロではありません。
ヒトの身体はとてもデリケートで、排卵日も精子の寿命も、予測どおりにいかないこともあります。
だからこそ「安全日」という言葉に頼りすぎず確実な避妊法を取り入れて、望まない妊娠を防ぐことが大切です。
もし今、生理が遅れていて不安を感じているなら、まずは市販の妊娠検査薬を正しいタイミングで使い、それでも不安が残るようなら迷わず産婦人科を受診してください。
正しい知識を身につけ、パートナーとも性についてオープンに話し合える関係を築き、心から安心できる性生活を送りましょう。
- 生理一週間前でも妊娠する可能性はあり、100%妊娠しない日はない
- 排卵日はストレスなどでずれることがある
- 精子は体内で数日間生き続ける
- 安全日を過信せず、避妊は確実におこなう
- 不安なときは検査薬や医療機関で早めに確認する
