冷えのぼせに効くツボ5つ!効果的なストレッチや対処法をあわせて解説

顔は熱いのに手足は冷える、そんな冷えのぼせの症状に悩む方が増えています。

とくに更年期やストレスの影響で自律神経が乱れやすい女性に多く見られる傾向があり、体調不良が慢性化する前の対策が必要です。

この記事では、冷えのぼせを和らげるために役立つ足のツボやストレッチ、毎日の生活で取り入れやすい予防法を紹介します。

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冷えのぼせに効くツボ5つ

ここでは、冷えのぼせの症状緩和に役立つツボを5つ紹介します。

それぞれの部位と効果、押し方のポイントもあわせて確認していきましょう。

足の甲:太衝(たいしょう)

太衝は足の甲にあるツボで、自律神経の乱れを整え、イライラやのぼせによる不快感をやわらげる効果が期待できます。

場所は足の親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあり、軽く押すとやや痛みを感じるのが特徴です。

リラックスした状態で、片方の足につき3〜5秒ほど指の腹でゆっくり押しましょう。

血流が促され、冷えやほてりのバランスを取る手助けになります。

とくに、ストレスを感じやすい方におすすめのツボです。

足首:三陰交(さんいんこう)

三陰交は足の内側にあり、女性ホルモンや血の巡り、自律神経のバランスに深く関わる代表的なツボです。

内くるぶしの頂点から指4本分ほど上の、骨の内側に沿ったややへこんだ位置にあり、冷え性や更年期の不調に悩む方にとくに有効とされています。

親指で5秒ほどゆっくり押し、数回繰り返しましょう。

生理不順や、むくみが気になるときにも取り入れたいツボです。

足の裏:湧泉(ゆうせん)

湧泉は足裏の中心よりやや上、土踏まずの少し上に位置しており、全身の巡りを整える力を持っているツボです。

「気が湧き出る泉」ともいわれ、冷えによるだるさやのぼせの対策に役立ちます。

両手の親指を重ねて5秒ほど押し込むように刺激すると、足先から温まっていくのを感じやすくなるでしょう。

疲れやすい日や、全身の冷えを感じるときに意識して押すと効果的で、とくにお風呂あがりや就寝前のケアにおすすめです。

つま先:気端(きたん)

気端は足のすべての指先にあるツボで、体内にこもった熱を外に逃がす働きがあります。

とくに、顔のほてりやのぼせがつらいときに効果的とされており、東洋医学でも「熱を冷ます出口」とされているのです。

指先をつまむように1本ずつ優しく押すだけでも、頭に上った熱を下げ、体温調節をサポートしてくれます。

冷えとほてりが混在するタイプの方には、日々のケアとして積極的に取り入れたいツボです。

背中:命門(めいもん)

命門は腰の中央、へその真裏あたりに位置するツボで、生命力や体温の源とされる重要なポイントです。

ここを温めたり軽く刺激したりすると、下半身の冷えが和らぎ、全身の血流が整いやすくなります。

手のひらでさするように温めるだけでも効果があり、使い捨てカイロなどでじんわり温熱を与えるのもおすすめです。

とくに、下半身が冷えて上半身がほてる冷えのぼせタイプの方に向いています。

冷えのぼせに効くストレッチ2選

ツボ押しとあわせて取り入れたいのが、血流や自律神経のバランスを整えるストレッチです。

ここでは、冷えのぼせの緩和に効果的な動きを2つ紹介します。

深呼吸を使ったストレッチ

冷えのぼせの症状を感じたときは、呼吸を整えるだけでも自律神経のバランスが安定し、血流が改善されやすくなります。

とくに腹式呼吸は、副交感神経を優位にし、リラックスと代謝アップの両方に効果があるのでおすすめです。

腹式呼吸のやり方

  1. 仰向けになり、おへその下に手を当てて呼吸に集中する
  2. 鼻から5秒かけて息を吸い、おなかを膨らませる
  3. 10秒かけて口からゆっくり吐き出す
  4. この動作を10回ほど繰り返す

朝や寝る前、冷えを感じたときなど、日常の中で気づいたタイミングで行いましょう。

継続することで体温調節機能の改善につながります。

ふくらはぎを伸ばすストレッチ

ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割を担っています。

ここをストレッチで刺激すると、足元の冷えをやわらげ、のぼせの予防にも効果的です。

ふくらはぎストレッチのやり方

  1. 椅子に座った状態で、片方の足をまっすぐ前に伸ばす
  2. つま先を手前に引き、かかとを突き出したまま15秒キープ
  3. 次に、つま先を遠くへ伸ばし、再び15秒キープ
  4. この動作を交互に数回繰り返す

座ったままできるため、日常のすきま時間に取り入れやすいのもメリットです。

下半身の巡りがよくなることで、冷えとのぼせのバランスが整いやすくなります。

冷えのぼせとは?そもそもどんな人がなるの?

一見正反対の症状が同時に起こる、冷えのぼせ。

実は、多くの人が知らずに悩まされています。

ここでは、冷えのぼせとは何か、そしてなりやすい人の特徴について、わかりやすく解説します。

冷えのぼせの意味・定義

冷えのぼせとは、体の下半身が冷えているのに、上半身だけがほてってしまう状態のことです。

自律神経の乱れによって体温調節がうまくいかなくなり、血液が頭部に集中することで、のぼせや発汗が起こります。

更年期障害として現れるホットフラッシュも、冷えのぼせと同様に顔のほてりや大量の汗が特徴です。

ストレス、冷暖房の影響などが引き金になるケースも多く、主に以下のような症状が表れます。

  • 手足が冷たいのに、頭や顔だけ暑く感じる
  • 上半身に大量の汗をかくことがある
  • 室温が高くても下半身が冷える
  • 暑さのあとに胸から上が急にカーッと熱くなる
  • 手のひらや足の裏にじっとりと汗をかく

症状が続くと、自律神経の疲労から睡眠の質が低下し、体調不良が慢性化するおそれもあります。

冷えのぼせになりやすい人の特徴

冷えのぼせは、体質や生活習慣、ホルモンバランスの変化などによって起こりやすくなります。

次のような特徴に当てはまる方は、注意が必要です。

  • 更年期にさしかかった女性
  • ストレスを感じやすい性格
  • 冷え症や低体温体質
  • 自律神経の乱れを感じている
  • 不眠・動悸・イライラなどの症状がある

とくに女性は筋肉量が少なく、体の熱を生み出す力が弱いため、冷えによる不調を感じやすい傾向があります。

ホルモンバランスの変化が重なると、自律神経が乱れやすくなり、体温調節がうまくいかなくなるため、冷えのぼせの症状があらわれやすくなるのです。

冷えのぼせになる前に!効果的な対策方法

冷えのぼせを予防するには、日常の過ごし方を少し工夫することが大切です。

ここでは、自律神経や体温調節を整えるために意識したい、4つの対策を紹介します。

正しい姿勢を意識する

猫背や前かがみの姿勢が続くと、胸が圧迫されて呼吸が浅くなり、自律神経が乱れやすくなります。

さらに血流やリンパの流れも滞り、冷えやのぼせの症状を助長する原因になってしまうでしょう。

冷えのぼせを防ぐためには、日常の動作や座り方を見直すことが大切です。

背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、自然な呼吸ができる姿勢を心がけてください。

長時間のデスクワークでは、こまめに立ち上がったり、肩を回したりして、血の巡りを意識することも大切です。

長時間湯船につからない

冷えが気になると、長風呂で体を温めたくなる方も多いですが、熱い湯に長時間つかると逆効果になる場合があります。

とくに冷えのぼせの傾向がある方は、上半身がほてってのぼせやすくなるため注意が必要です。

湯温は38〜40度程度のぬるめに設定し、入浴時間は10〜15分程度にとどめましょう。

お湯に肩までしっかりつかるよりも、半身浴や足湯のほうが、体に負担をかけずにじっくり温まれます。

熱が逃げる服を着る

冬場などは体を冷やさないように厚着をしがちですが、冷えのぼせの方は熱がこもらない服装を意識することが重要です。

とくに上半身に熱がこもりやすいため、重ね着をしすぎると汗をかいてしまい、かえって体を冷やす原因になります。

通気性のよい素材や、体温に合わせて調整できる服装を選びましょう。

下半身は冷えやすいため、腹巻きやレッグウォーマーなどでしっかり保温し、熱を逃がしながら冷えを防ぐ工夫が効果的です。

首周りは冷やさない

首は太い血管が通る場所で、首元が冷えると、全身の血流が悪くなり、体温が下がりやすくなります。

とくに冷えのぼせの方は、首を冷やすことでさらに下半身との温度差が大きくなり、のぼせやほてりを強めてしまう恐れがあるでしょう。

外出時はマフラーやストールなどで首元を温め、就寝中は首を冷やさないように薄手のネックウォーマーなどを使うと安心です。

日常的に、首周りの冷え対策を意識してください。

冷えのぼせに効くツボは足に多い!すぐに押せない場合には首周りを温めたりしてみよう

冷えのぼせは、自律神経や血流の乱れによって起こりやすい症状です。

対策として、足元のツボを刺激すると、血流を整えて身体の内側から温まりやすくなりますが、外出先などですぐにツボを押せないときは、首やお腹まわりを温めるだけでも体温調節のサポートになります。

日々のセルフケアとして、ツボ押し・ストレッチ・生活習慣の見直しを組み合わせて、冷えとほてりのバランスを整えていきましょう。

この記事のまとめ
  • 冷えのぼせは足元のツボ刺激で、体のめぐりを整えるのがおすすめ
  • 深呼吸やふくらはぎのストレッチもあわせると、血流改善により効果的
  • 姿勢や入浴など、日々のセルフケアの見直しも大切