性感染症の中でも、特に感染者数が多いクラミジア。
男性にも女性にもリスクがありますが、男性が感染するとどのような症状が現れるのでしょうか。
この記事では、クラミジアに感染した男性の症状や検査、治療法をご紹介します。
加えて、無症状で放置して進行した場合のリスクや予防法もお伝えします。
決して他人事と思わずに目を通して頂けると幸いです。
クラミジアは日本国内でも多く見られる性感染症の一種であり、主にクラミジア・トラコマチスと呼ばれる病原体に感染して発症します。
主に性交渉によって性器などの粘膜から感染し、1回行った場合の感染率は50%以上と言われています。
また、感染者とのお風呂などの共有によって接触感染することはほぼありません。
男性では尿道や咽頭、まれに直腸や肛門に感染して発症します。
パートナーと相互感染する確率が高く、いわゆる「ピンポン感染」を起こす可能性が高いです。
どちらかに心当たりがあったら、双方とも検査するのが望ましいでしょう。
クラミジアにかかった男性の症状は、主に尿道の炎症で
- 排尿時の痛み、違和感
- 尿道からの膿や分泌物の排出
があげられます。
尿道の炎症が原因で、排尿時に痛みやムズムズするかゆみのような違和感を覚えます。
これはクラミジア性尿道炎と呼ばれるものです。
尿道の先から透明の分泌物や黄色っぽい膿のようなものが出てきます。
水っぽくサラサラしていて、尿とは違うものが下着についていたら注意しましょう。
尿道から膿が分泌される場合、原因の半数程度はクラミジアが原因です。
クラミジアの潜伏期間は1〜3週間で、場合によっては感染から発症するまで数か月かかることもあります。
また感染した菌の量や、免疫力の個人差、体調などでも変わってきます。
男性だけでなく女性も症状が出ないことが多いため、パートナー同士の相互感染リスクは高まりやすくなります。
前述の通り、男性がクラミジアにかかっても約半数は自覚症状がないと言われ、もし症状があっても軽い場合が多いです。
尿道感染した場合、炎症を放置して悪化すると前立腺炎や精巣上体炎に進行することがあります。
また、咽頭感染した咽頭クラミジアも無症状が大半ですが、咽頭炎を起こして喉の痛みや腫れを起こすこともあります。
尿道感染による炎症が進行して精巣上体炎や前立腺炎になると、精子の通過障害が起きて不妊症の原因となる可能性があります。
また、感染した状態で性交渉すると高確率で相手にうつしてしまうでしょう。
- 気になる症状がある場合
- パートナーがクラミジアに感染した場合
は、早めに検査を受けましょう。
男性の場合、泌尿器科や自治体の保健所などで検査が受けられます。
クラミジアの存在や、クラミジアの感染歴を調べます。
感染部位に応じて尿やうがい液、肛門分泌物などを用いる抗原検査です。
男性の場合は尿検査が多いでしょう。
リアルタイムPCR法という遺伝子検査によって、2~3日後に結果が出ます。
イムノクロマト法と呼ばれる方法は、当日中に結果が出るのが大きなメリットです。
しかし、PCR法と比較して感度が劣ります。
施設によって、採用されている方法は異なりますが、抗原検査を用いて診断される場合が多いでしょう。
採血して、血液中のクラミジア抗体を調べます。
IgAとIgGの2種類を調べ、それぞれの結果を組み合わせると感染状態が推定可能です。
- どちらも陰性→感染歴がないか、ごく初期の感染
- IgAのみ陽性→感染の可能性あり
- IgGのみ陰性→過去感染の可能性あり
- どちらも陽性→過去から継続して、現在も感染の可能性あり
感染から4週間以降で検査可能となります。
男性がクラミジアに感染したら、まず抗生剤を内服します。
基本的には1度内服すると90%程度が除菌可能です。
治療しきれなかった場合も、大半は薬の種類を変更すると完治します。
2週間程度で完治し、進行していた場合は数か月に及ぶこともあります。
残念ながら免疫は作られないため、複数回感染する可能性があることを覚えておきましょう。
感染経路である粘膜の接触を避け、感染リスクを減らすために
- コンドームを正しく使用する
- 不特定多数と性交渉しない
といったことを守りましょう。
パートナーが変わった場合、妊活を考えている場合は心当たりがなくても検査を受けると安心です。
男性がクラミジアに感染すると尿道の痛みや膿の分泌などの症状が現れますが、半分は無症状です。
そのため気付かない場合も多く、パートナーにうつすことも珍しくありません。
不妊の原因となる可能性もあるため、定期的な検査による感染の確認が望まれます。
検査は尿検査や血液検査などを行い、抗生剤を内服して治療します。
コンドームの適切な使用で感染予防が可能です。
思い当たる症状がある、特に症状がなくてもパートナーからの申し出があった場合は病院や保健所で検査を受けましょう。
- クラミジアに感染した男性の半分は無症状です
- 症状が現れた場合、排尿時の痛みや違和感、膿の分泌が見られます
- 放置すると男性不妊となったり、パートナーも感染する原因になります
- 感染予防のためにも、コンドームを正しく使用しましょう
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