クラミジアは感染者数が令和3年に3万人を超え、日本国内でもっとも多い性病です。
検査でクラミジア陽性になったものの、無症状だから治療をしなくても大丈夫だろうと思う人がいるでしょう。
今回は、クラミジアは自然治癒するのか、ほっとくとどうなるのかなどについて詳しく解説します。
参考:厚生労働省「性別にみた性感染症(STD) 報告数の年次推移」
クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌に感染することで発症する性感染症です。
感染する原因や症状などについて解説します。
クラミジアは性交渉により、感染者の精液や膣の分泌物が粘膜に触れることで感染します。
オーラルセックスやアナルセックスでも感染するため、感染場所は尿道・膣・直腸・咽頭とさまざまです。
結論から言うと、クラミジアが自然発生することはありません。
クラミジアの原因菌は、感染者の体以外の場所で生息できないことが理由です。
そのため、クラミジアはお風呂やトイレなどで感染することはなく、性交渉による感染のみとなります。
クラミジアに感染すると、1~3週間の潜伏期間を経て症状が現れます。
男性では、尿道のかゆみ・排尿痛から始まり、人によっては尿道から膿が出ることもあるのです。
時間が経つと感染が広がり、尿道炎や精巣上体炎を発症します。
女性は初めのうち、おりものの増加・不正出血・下腹部痛・性交痛がみられます。
時間が経過すると、子宮全体や卵管などに感染が広がり、子宮頸管炎・子宮内膜炎・卵巣炎・骨盤腹膜炎の発症につながるのです。
結論を先に言うと、クラミジアが自然治癒することはありません。
抗生物質による治療が必要です。
なかにはクラミジアに感染しても、症状がほとんど現れない人もいます。
そのためパートナーが感染しても、自分に症状がなければ治療を受けない人がいますが、治療しない限り原因菌は体内で生息しています。
放置すると、気付いたときには重症化していることがあるため注意してください。
クラミジアが自然治癒したように見えることはあります。
理由は、ほかの疾患で使われた薬が、たまたまクラミジアに効いた可能性があることです。
感染症の種類によって、使用する抗生物質の種類や治療法などは異なります。
ほかの疾患で処方された抗生物質によって、クラミジアをどれほど治療できているのかは分かりません。
体内にクラミジアの原因菌が残っている可能性もあるため、性病検査を受け、適切な治療を行いましょう。
クラミジアを治療せず放置すると、どのような悪影響が起こるのか詳しくみていきましょう。
性器クラミジアを放置すると、最初に感染した部位から炎症が広がり、最終的に不妊症につながります。
男性では、尿道から前立腺や精巣へ感染が広がると、前立腺炎や精巣上体炎を引き起こします。
精巣上体炎は陰嚢が炎症を起こし、男性不妊の原因になるのです。
女性では、子宮頸部から子宮や卵管へ感染が広がると、子宮内膜炎や卵管炎を発症します。
卵管炎になると、卵管が狭くなることで不妊症の原因になります。
咽頭クラミジアは、無症状または軽症であるケースが多いです。
ただし自然治癒することはないため、長い間放置して悪化すると、咽頭炎や扁桃腺炎を発症することがあります。
性交渉の後にのどの違和感があれば、早めに性病検査を受けましょう。
クラミジア感染に気づかず妊娠すると、流産や早産の原因になります。
妊娠中にスクリーニング検査が行われますが、妊活中の人は定期的に検査を受けることをおすすめします。
妊婦が治療をしないまま出産を迎えると、赤ちゃんがクラミジアに感染して結膜炎や肺炎を発症する可能性があり危険です。
クラミジアの治療薬には抗生物質が使用されます。
クラミジアに効果のある抗生物質は、マクロライド系・ニューキノロン系・テトラサイクリン系の3種類です。
多くは抗生物質の飲み薬で治療できますが、重症の場合は入院して点滴治療が行われます。
抗生物質の治療を終えてから、2~3週間後に検査を行い、治癒したかどうか確認します。
クラミジアは細菌による性病です。
性交渉によって感染者の精液や膣分泌物が粘膜にふれることで感染し、自然発生することはありません。
クラミジアは、1~3週間の潜伏期間を経てから症状が現れます。
男性は尿道のかゆみや排尿痛、女性はおりものの増加・不正出血・下腹部痛などがよくみられます。
自覚症状が乏しいこともありますが、自然治癒はしません。
治療せず放置すると、男性では精巣上体炎、女性では卵管炎などを発症することで不妊症の原因になります。
クラミジアは抗生物質の飲み薬や点滴で治療可能です。
気になる症状があるときは、放置しないで医療機関で性病検査を受けましょう。
- クラミジアは性交渉によって感染し、自然発生することはない
- クラミジアの症状は、男性で尿道のかゆみや排尿痛、女性でおりものの増加・不正出血・下腹部痛がよくみられる
- 自覚症状が少ないこともあるが、自然治癒はしない
- クラミジアを治療せず放置すると、男女ともに不妊症の原因につながる
- クラミジアは抗生物質の飲み薬や点滴で治療可能
OiTr adsへ広告出稿をご検討いただける企業様は、お気軽に下記窓口へお問い合わせください。
- MAIL:sp@oitr.co.jp
- TEL:03-6778-4254 (平日10時~17時)
- お問い合わせフォームはこちら
上記バナーよりアプリインストールと簡単なユーザー登録で、個室トイレに設置されているOiTr(オイテル)がすぐに無料でお使いいただけます。オイテルの設置場所はこちら