クラミジアは、日本国内で感染者が多い性感染症のひとつです。
自覚症状があるときに、市販薬ですぐ治療できるのか気になる人もいるでしょう。
今回はクラミジアについて、市販薬や治療できる薬の種類について解説します。
結論から言うと、クラミジアに効く市販薬はありません。
クラミジアは細菌による感染症で、治療には抗生物質の飲み薬が使われます。
日本国内で、抗生物質の飲み薬は市販されておらず、医療機関で処方を受ける必要があるのです。
インターネットサイトや個人輸入にて、クラミジアの薬を購入できますが、効果が保証できなかったり危険な成分が含まれていたりするため注意してください。
クラミジアをきちんと治療するには、医療機関を受診することが近道です。
クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌による性感染症です。
クラミジアを治療できる薬は、原因菌を殺す抗生物質で以下の3種類があります。
マクロライド系抗生物質は、クラミジアの治療によく使われる薬です。
成分には、クラリスロマイシンやアジスロマイシンなどがあります。
アジスロマイシン(ジスロマック)は、1回きりの服用で効果が10日間続くため、頻繁に処方されます。
マクロライド系抗生物質は、妊娠中にクラミジアに感染したときも使用できる薬です。
最近は、マクロライド系抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌も出てきており、効果がない場合はほかの抗生物質に切り替える必要があります。
ニューキノロン系抗生物質は、耐性菌や薬剤アレルギーでマクロライド系抗生物質が使用できない場合に使用されます。
成分には、レボフロキサシンやシタフロキサシンなどがあります。
妊婦に対して、ニューキノロン系抗生物質は使用できません。
ミネラルを多く含む食品や薬と同時にとると、ニューキノロン系抗生物質の効果が弱くなるため注意してください。
ミネラルを多く含む食品や薬をとる時間は、2時間以上ずらすようにしましょう。
テトラサイクリン系抗生物質は、激しい腹痛をともなう重症のクラミジアの患者に使用されます。
成分には、ミノサイクリンやドキシサイクリンなどがあります。
妊婦に対して、テトラサイクリン系抗生物質は原則使用しません。
テトラサイクリン系抗生物質は、乳製品やミネラルを多く含む食品・薬と同時摂取すると、効果が弱くなります。
そのため、乳製品やミネラルを多く含む食品・薬をとる時間と2時間以上ずらしましょう。
クラミジアの市販薬がない理由は3つあります。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
厚生労働省から認可されている抗生物質の飲み薬は、医療機関のみ処方できる医療用医薬品に定められており、医師の処方せんが必要です。
抗生物質は、一般の人がドラッグストアで購入できない仕組みになっています。
通販や個人輸入で購入できる抗生物質は、厚生労働省の認可外の薬です。
服用した後にトラブルが起きても、すべて自己責任となるため注意しましょう。
クラミジアなどの感染症では、原因菌にあった抗生物質を選ぶ必要があります。
抗生物質はさまざまな種類があり、種類によって治療効果のある菌が異なります。
クラミジアに対して、マクロライド系・ニューキノロン系・テトラサイクリン系以外の抗生物質を使用しても効果は得られません。
医療機関で正しい診断を受けることが、適切な抗生物質の使用につながるのです。
抗生物質と原因菌の種類によって、服用する日数や回数など治療方法が異なるため、専門家の知識が必要です。
クラミジアなどの細菌感染症では、抗生物質を正しく服用しないと薬が効かない薬剤耐性菌が発生しやすくなります。
薬剤耐性菌が発生すると、いざというときに抗生物質の効果が得られず、症状がいつまでも治らなかったり重症化したりします。
抗生物質の飲み方や注意点について、医師や薬剤師など専門家の指示を守ることが大切です。
クラミジアは市販薬で治療できないため、思い当たる症状があるときの対処方法について解説します。
気になる症状があるときは、クラミジアかどうか検査を受けましょう。
排尿痛・おりものの増加・不正出血といった症状は、ほかの性病でも同じような症状が現れます。
正しい治療薬を選ぶために、検査は不可欠です。
検査は、婦人科・泌尿器科・感染症科などのクリニックで受けられます。
クラミジアは性行為により感染するため、検査はパートナーと一緒に受けましょう。
性器クラミジアについて、女性は膣の分泌物、男性は尿を調べることで判定します。
咽頭クラミジアが疑われるときは、のどの粘膜を調べて判定します。
検査結果でクラミジアであることが判明したら、治療に必要な抗生物質を医療機関で処方してもらいましょう。
クラミジアは自然治癒しないため、放置しないようにしてください。
性器クラミジアでは、放置すると菌による炎症が感染場所からだんだん広がり、最終的に男女とも不妊の原因となります。
処方された抗生物質は、自覚症状が消えても途中で中止せず、最後まで飲み切ることが大切です。
近年は抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌が増えているため、治療が1度で成功しないことがあります。
気づかずにそのまま過ごしてしまうと、症状が再発したりパートナーに感染させたりする可能性があります。
処方された抗生物質を飲み終えたら、指定された時期に治癒したか再検査を受けるようにしてください。
クラミジアの場合、治癒の確認検査は薬を飲み終えてから約2週間後に行います。
治癒が確認できるまで性行為は控えましょう。
クラミジアは細菌による感染症で、市販薬のなかに治療できる薬はありません。
治療には抗生物質の飲み薬が使われるため、医療機関で処方を受ける必要があります。
クラミジアの治療に使う抗生物質は、マクロライド系・ニューキノロン系・テトラサイクリン系の3種類です。
クラミジアの気になる症状があるときは、婦人科・泌尿器科・感染症科などの医療機関で検査を受けて、適切な抗生物質を処方してもらいましょう。
処方された抗生物質を飲み切った後は、治癒したかどうか確認検査を受けてください。
治ったことが確認できるまでは性交渉を控えましょう。
- クラミジアを治せる市販薬はない
- クラミジアの治療には抗生物質の飲み薬が使われ、入手するには医師の処方せんが必要
- クラミジアに有効な抗生物質は、マクロライド系・ニューキノロン系・テトラサイクリン系の3種類
- クラミジアが気になるときは、医療機関で検査・処方を受ける
- 処方された薬を飲み終えたら、治癒確認検査を受ける
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