おりものが急に茶色になり、何が原因なのか気になっていませんか。
大きな病気ではないかと、心配になる人もいるでしょう。
今回は、おりものが茶色くなる原因や、考えられる病気について解説します。
病院を受診する目安も解説するので、おりものの症状で悩んでいるときの参考にしてください。
おりものは通常、白色またはクリーム色で透明な分泌物です。
茶色くなるときは、月経以外で子宮や腟から出血する「不正出血」が起こり、おりものに血液が混ざった可能性が考えられます。
出血したばかりの血液は赤色ですが、体の外へ排出されるまでに時間がかかり、酸化して茶色に変化したのです。
おりものが茶色に変わる不正出血は、原因がさまざまあります。
よくある原因を5つ確認しましょう。
月経の直前・直後は、おりものが茶色になりやすいでしょう。
毎回の月経が本格的に始まる前に、少しずつ子宮内膜がはがれ落ちて、茶色のおりものとなって体の外に出てきます。
月経が終わったばかりの頃にも、わずかに残っていた子宮内膜が、茶色のおりものとして体の外へ排出。
どちらのケースも、子宮内膜が体の外へ排出されるまでに時間がかかり、血液が酸化して茶色に変化しています。
生理周期のうち、排卵期におりものが茶色く変わることがあり、排卵出血と呼ばれています。
排卵するときに、卵胞が破れた衝撃で少量の出血が起こるのです。
人によっては、不正出血のほかに排卵痛と呼ばれる腹痛が出ることも。
排卵出血の場合は、2日~3日で症状がおさまります。
治療をする必要はなく、経過観察するケースがほとんどです。
妊娠の影響で、おりものが茶色くなることも。
受精卵が子宮内膜に着床したときに「着床出血」という少量の出血が起こることがあります。
着床出血は、性行為から約10日~14日後にみられることが多いです。
流産や異所性妊娠のときも、おりものが変色することがあります。
ただし、流産や異所性妊娠のときは、時間の経過とともに出血量が増えて鮮血に変わったり、激しい腹痛を伴ったりするでしょう。
子宮頸管ポリープや性感染症などにより、腟の壁や子宮の入口に炎症が起きて、おりものが茶色くなることがあります。
ほかにも、性交渉で腟に傷ができて出血し、おりものが変色することがあるでしょう。
ホルモンバランスが乱れると、不正出血が起こり、茶色のおりものが出やすくなります。
ホルモンバランスが乱れる原因に、過度のストレスや疲労・ダイエットなどの生活習慣が関係することも。
初潮を迎えて間もない思春期や、閉経の近い更年期は、ホルモン分泌が安定しないため、不正出血を起こしやすくなります。
茶色のおりものは、不正出血のほかに、子宮や腟などに病気があって出ることも。
引き金となる主な病気について確認しましょう。
子宮に発生したがんの影響で、おりものが茶色くなることも。
がんの発生した場所によって、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。
子宮頸がんは、子宮頸部と呼ばれる、子宮の入口付近にできたがんです。
性交渉により、HPVウイルスに感染することが発症の主な原因で、20代後半から患者数が増えます。
子宮体がんは、子宮体部という、妊娠したときに胎児を育てる部分にできるがんです。
40代後半~50代に患者数が多くみられます。
子宮筋腫は、子宮の筋肉層に「筋腫」と呼ばれる良性の腫瘍(こぶ)ができる病気です。
筋腫ができると、不正出血が起こりやすく、おりものが茶色くなることも。
おりもの以外の症状に、月経量の増加・激しい生理痛・貧血などを伴います。
クラミジア感染症や淋菌などの性感染症によって、子宮頸部や腟が炎症を起こし、茶色のおりものが出ることがあります。
茶色のおりもののほかに、悪臭のするおりもの・下腹部痛・性交痛・陰部のかゆみなどを伴うことがあるでしょう。
クラミジアや淋菌は、目立つ症状が現れずに進行することがありますが、放置すると不妊症につながるため、注意が必要です。
おりものが茶色くなる原因の、不正出血を予防する方法は2つあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
ストレスが溜まると、ホルモン分泌を調節する脳や自律神経の働きが低下して、不正出血を起こしやすくなります。
そのため、ストレスを解消する習慣を作ることが大切です。
ウォーキングやヨガなど適度な運動を行うと、精神を安定させるホルモンのセロトニンやエンドルフィンの分泌が増えます。
ヒーリング音楽やクラシック音楽は、副交感神経に働きかけ、リラックス状態を作ることが期待できるでしょう。
不摂生をしていると、ホルモンバランスが乱れたり、免疫力が下がって感染症になりやすかったりします。
ホルモン分泌の乱れが長期にわたり続くと、子宮や卵巣の病気を引き起こすことも。
1日3食バランスの良い食事をとる、1日6時間~8時間の睡眠をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。
タバコや過度の飲酒は、ホルモン分泌に影響するため、量に注意してください。
茶色のおりものが1回でも出たときは、不正出血の可能性があるため、病院への受診をおすすめします。
特に、以下の症状を伴うときは、重大な病気が隠れていることがあるため、早めに受診しましょう。
茶色のおりものが2週間以上続く場合は、一度受診しましょう。
不正出血であるときは、止血処置が必要なケースがあります。
2週間経たなくても、日を重ねるごとにおりものの色が鮮血に変わったり、腹痛などほかの症状を伴ったりするときは、早急に受診してください。
茶色のおりもののほかに、お腹や腰の痛みなどがあるときは、何らかの病気や意図しない妊娠などの可能性があるため、できるだけ早いうちに受診しましょう。
受診する際は、茶色のおりものが出始めた時期、過去数ヶ月分の生理周期や月経期間などを医師に伝えると良いです。
おりものが茶色くなるのは、月経以外で子宮などから出血する「不正出血」かもしれません。
不正出血を起こす原因には、排卵出血・着床出血・ホルモンバランスの乱れなどがあります。
子宮や腟などの病気によって、茶色のおりものが出ることも。
代表的な病気は、子宮頸がん・子宮体がん・子宮筋腫・性感染症です。
おりものが茶色に変わる原因の不正出血を予防するには、ストレスを溜めないようにしたり、規則正しい生活をしたりするなど、日ごろの生活を見直しましょう。
茶色のおりものが2週間以上続いたり、お腹や腰の痛みを伴ったりするときは、大きな病気が隠れている可能性があるため、早急に婦人科を受診してください。
- おりものが茶色くなるのは不正出血の可能性
- 不正出血を起こす原因は、排卵出血・着床出血・ホルモンバランスの乱れなどがある
- 子宮がん・子宮筋腫・性感染症などの病気によって、おりものが茶色くなることがある
- 茶色のおりものを予防するには、ストレスを溜めない・規則正しい生活をするなどがある
- 症状が2週間以上続いたり、腹痛や腰痛を伴ったりするときは、早急に婦人科を受診する
OiTr adsへ広告出稿をご検討いただける企業様は、お気軽に下記窓口へお問い合わせください。
- MAIL:sp@oitr.co.jp
- TEL:03-6778-4254 (平日10時~17時)
- お問い合わせフォームはこちら
上記バナーよりアプリインストールと簡単なユーザー登録で、個室トイレに設置されているOiTr(オイテル)がすぐに無料でお使いいただけます。オイテルの設置場所はこちら