毎月のようにやって来る「生理」。
生理のしくみを聞かれても、スラスラと答えられる人は、意外に少ないものです。
今回は、生理のしくみについて、月経周期やホルモン分泌の変化などをわかりやすく解説します。
月経周期に伴って起こる体の変化や、生理の情報を記録するツールも解説するので、体調管理に活用しましょう。
生理とは、不要になった子宮内膜を体の外へ排出することです。
女性の体では、約1ヶ月ごとに脳から卵巣へ、卵胞の成長を促す合図(卵胞刺激ホルモン)が届いています。
合図にしたがって卵胞が成長し始めると、子宮内膜の厚みも徐々に増加。
卵胞が十分に成長すると、1個の卵子が卵胞の外へ排出されます。
これが「排卵」です。
排出された卵子は卵管に取り込まれ、子宮の中心部まで移動します。
卵管を移動している間に、精子と出会って受精卵となり、子宮内膜に着床すると妊娠成立。
妊娠が成立しなかった場合、排卵から約14日後に、厚くなった子宮内膜がはがれ落ちて「生理」が始まります。
月経に関わるのは、卵巣から分泌される「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2つの女性ホルモンです。
それぞれ、どのような働きがあるか確認しましょう。
卵胞ホルモンは、エストロゲンとも呼ばれ、生理が終わった後から分泌量が増えて、排卵直前に量がもっとも多くなります。
卵胞ホルモンの主な働きは以下のとおりです。
- 乳房の発育を促す
- 女性らしい丸みのある体型にする
- 子宮内膜を厚くする
- 骨を健康にする
- コラーゲンの生成を促す
- 自律神経の働きを整える
黄体ホルモンは、プロゲステロンともいい、排卵後から生理前まで分泌量が多くなります。
黄体ホルモンの主な働きは次のとおりです。
- 子宮内膜を安定させて、妊娠しやすい状態を保つ
- 基礎体温を上げる
- 水分や栄養を体に蓄える
生理周期は、卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4つに分けられます。
それぞれの段階の特徴や、ホルモンバランスの状況をみていきましょう。
月経が終わった後から始まるのが「卵胞期」です。
脳から卵巣へ命令があり、卵胞が成長を始めると、卵胞ホルモンの分泌量が徐々に増加。
卵胞ホルモンの分泌量が増えるにつれて、子宮内膜もだんだん厚くなります。
卵胞期は黄体ホルモンの分泌量が少ないため、基礎体温は上がらず、ここではまだ低い状態です。
「排卵期」は、成長した卵胞から卵子が飛び出す時期のことです。
卵胞ホルモンの分泌量がもっとも多く、子宮内膜は十分な厚さになります。
生理周期のなかで、もっとも妊娠しやすい時期が排卵期です。
排卵日を過ぎると基礎体温は急激に上昇して、高温期に入ります。
「黄体期」は、排卵した後の卵胞が黄体に変わる時期のことです。
卵胞ホルモンの分泌量は一気に少なくなりますが、代わりに黄体ホルモンの分泌量が急増。
受精卵の着床に備えて、子宮内膜の厚みを維持したり、水分や栄養分を体に溜めたりします。
月経前に心身の不調が起こりやすいのは、この黄体期です。
基礎体温は高温を維持していますが、生理が来る直前になると急に下がります。
妊娠が成立しなかった場合、黄体が衰えて、不要となった子宮内膜がはがれ落ち、月経が起こります。
月経期は、卵胞ホルモン・黄体ホルモンともに分泌量が低下。
基礎体温は、月経期から排卵日まで、低温になります。
生理周期は、時期によって心身に変化が現れます。
どのような変化が現れるか確認しましょう。
生理が終わった後から排卵までは、卵胞ホルモンの分泌量が増えることによって、心身の調子が良い時期といわれています。
卵胞ホルモンには、代謝を促す作用があるため、ダイエットの効果を感じやすいでしょう。
肌のハリや髪のツヤがあるなど、女性にとってうれしいことも。
また、卵胞ホルモンには自律神経の働きを整える作用もあり、この時期は前向きな気持ちで過ごせます。
排卵期は、おりものの量が多くなります。
排卵日の直前は、透明で粘り気の強いおりものが出ることも。
人によっては、卵胞から卵子が飛び出るときに、お腹の痛みや少量の不正出血が起こることがあります。
排卵後から生理が始まる前までは、黄体ホルモンの分泌量が増えるため、体や心に不快な症状が起こりやすくなります。
体に起こる主な症状は、むくみ・肌荒れ・便秘・頭痛・眠気です。
心の不調には、イライラ・気分の落ち込み・不安感・集中力の低下などが挙げられます。
生理周期に伴って起こるつらい症状を「月経随伴症状」といいます。
よくみられる月経随伴症状を確認し、普段の生活に影響がある場合は早めに婦人科を受診しましょう。
月経前症候群(PMS)は、生理が始まる3日〜10日前に、心や体に不調が起こります。
主な症状は、怒りっぽくなる・情緒不安定・腰の痛み・頭痛・乳房の痛みです。
発症にはホルモンバランスの乱れやストレスが関わっているとされていますが、はっきりした原因はわかっていません。
多くの人は、生理が始まるとPMSの症状が改善します。
月経困難症とは、生理中に月経痛・腰の痛み・お腹の張り・吐き気・頭痛などの症状によって、日常生活に支障が出る状態のことです。
子宮や卵巣などに明らかな異常がないのに起こる「機能性月経困難症」と、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で起こる「器質性月経困難症」があります。
機能性月経困難症は思春期に多くみられ、器質性月経困難症は20代後半から発症する人が多いです。
自分の生理周期を知ると、体調が安定している時期や、不調が起こりやすい時期が予測できるようになります。
生理周期を知る簡単な方法を2つ紹介するので、体調管理に役立てましょう。
基礎体温とは、必要最小限のエネルギーのみ使用しているときの体温で、睡眠中の体温を指します。
しかし、睡眠中に体温は計れないため、寝起きすぐの体温を計るのが一般的です。
基礎体温は、月経開始から卵胞期を経て排卵するまでの「低温期」と、排卵後から黄体期を経て、月経が始まる前までの「高温期」の二相に分かれます。
基礎体温の計測を続けると、以下のことがわかるようになるでしょう。
- 低温期と高温期が継続する日数
- 排卵日の時期
- 次の生理が始まる時期
生理管理アプリを使えば、生理日の管理や予測をしたり、体調を記録したりできます。
なかには、手帳のようにスケジュール管理や、基礎体温の記録ができるものも。
生理管理アプリとして「OiTr(オイテル)アプリ」もおすすめです。
急に生理が来て困ったとき、アプリをダウンロードしてOiTr設置施設に行けば、ナプキンの無料提供サービスも利用できますよ。
OiTr(オイテル)アプリの使い方!無料で生理用ナプキンを提供するアプリの登録方法を紹介生理とは、必要のなくなった子宮内膜が体の外へ排出されるしくみのことです。
「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」といった2つの女性ホルモンが影響しあって、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の順に生理周期をくり返しています。
月経後から卵胞期までは、卵胞ホルモン量が増えることで、肌や髪の調子が良くなり、気分も爽快に過ごせるでしょう。
排卵日を過ぎて黄体期になると、黄体ホルモンの影響によって心身の不調が起こりやすくなります。
生理前や生理中に、痛みや気分のつらい症状が現れる場合は、月経随伴症状の可能性も。
生理管理アプリを活用して、体調変化に気を配るようにしましょう。
- 生理は、不要になった子宮内膜が排出されること
- 月経に関わるのは、卵胞ホルモンと黄体ホルモン
- 生理周期は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4段階がある
- 排卵期の前後で、体調が変わりやすい
- 生理に伴う体調変化を予測するには、生理管理アプリがおすすめ
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