生理でシーツや下着、衣類などに血がついてしまう場合がありますよね。
寝ている間についてしまった血は、すぐに気づけないことがあり、見つけたときには時間が経ってしまっていたというケースはとても多くなっています。
そこで今回は、時間が経った生理の血を自宅で簡単に落とす方法をはじめ、おすすめのアイテムや注意点などを解説します。
ぜひ参考にして頂き、血の染み抜きを試してみてくださいね。
血は赤という濃い色素があるので、ついてすぐ処置をしても落としにくい場合があります。
それに加え時間が経った血液は、なぜ落ちにくくなるのでしょうか。
これには血の成分が関係しているので、ここではその成分について解説します。
血液はタンパク質と色素で構成されており、ケガをすると血液のタンパク質が固まり、かさぶたができます。
これは衣服などの布に血がついた場合でも同じです。
血は付着した部分で凝固し、時間が経てば経つほど頑固な塊に。
そのため、同じ血である経血はシーツや下着などについた場合、放置してしまうと落ちづらくなってしまうのです。
血液に含まれているタンパク質は、時間が経つと固まる以外に酸化を起こします。
酸化した血液は赤黒くなり、よりシミとして目立つようになるのです。
特に白い服などの場合は、完全にキレイにするのがより難しくなるため、時間が経った血液のシミは落ちにくいとされています。
時間が経ってしまった生理の血を落とす前には、必ず確認しておきたいことがあります。
これを怠ると、生地を傷めてしまい最悪の場合使えなくなってしまう可能性も。
きれいに落として、また使用できるようにするためにも、以下の点をチェックしてください。
血液は、ついてしまってからどのくらい経過しているかによって落とし方が変わります。
まだ乾いていない状態であれば、水洗いのみで落ちる可能性も。
洗剤や漂白剤を使うのが好ましくない場合は、水のみでの洗浄が必須のため、血の乾き具合を確認しておきましょう。
生地によっては水に濡れると、繊維が絡まって縮む・色落ちする・シワができるなど弊害が起きる可能性があります。
自身で血を落とす場合は、必ず水洗いが可能な素材か洗濯表示を確認してください。
水洗い不可の場合は、クリーニング業者にお願いしましょう。
頑固な汚れであれば、漂白剤の使用がおすすめです。
その際は、血がついたものが漂白剤の使用が可能かを確認しましょう。
特に塩素系漂白剤は色落ちしてしまうことも含め、使えない素材が多いため注意が必要です。
酸素系漂白剤であればどんな生地にも使えるので、生地の確認はもちろんのこと、漂白剤の種類も確認しておいてください。
時間が経った生理の血は、水洗いだけでは落ちません。
しかし一工夫加えると、自宅でもきれいに落とせます。
ここでは代表的な処置方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
血が固まってしまった場合は、洗剤を使い染み抜きの要領で落とすのがおすすめです。
血のついている範囲が狭い場合・染み抜きをするのが苦ではない程度の広がりの場合は、ぜひ試してみてください。
血を落とす際におすすめの洗剤の種類は以下の通りです。
- 液体の洗濯洗剤か台所用洗剤(中性)
- 粉末タイプの洗濯洗剤(弱アルカリ性)
- 酸素系漂白剤
- アルカリ性漂白剤
最も生地や手に負担をかけないのは、中性洗剤です。
しかし、汚れ部分が頑固な場合は弱アルカリ性洗剤・酸素系漂白剤・アルカリ性漂白剤を試しましょう。
これらは洗浄力が高いものの、生地や手への負担がかかるので、使用時には注意が必要です。
シミ抜きは、取りたいシミ面を下にしてタオルなどの上に置き、洗剤を垂らして歯ブラシなどで軽く叩きます。
下のタオルに汚れを写すイメージで行うとやりやすいですよ。
ある程度汚れ落ちが確認できたら、通常の洗濯方法で仕上げてください。
血がついた範囲が大量だったり、洗剤で充分にシミ抜きができない場合はつけ置きを試してみましょう。
つけ置きには弱アルカリ性の粉末洗剤か酸素系漂白剤、または重曹がおすすめです。
水かぬるま湯に規定量の洗剤を混ぜて、血のついた生地を浸して1時間ほどつけ置きしてください。
このとき、高温のお湯を使うのは血を余計に固めてしまうのでNGです。
少し擦ってみて、血が落ちているのを確認できたら、一旦水で流して通常の洗濯方法で仕上げてください。
粉末洗剤や重曹は飛び散りやすいので、粉末が残らないように掃除機で周りを掃除することも忘れないようにしましょう。
洗剤の他にも、血液専用の洗浄剤も販売されています。
血のついた範囲が小さい場合は、こうした商品を使ってピンポイントにシミ抜きをするのもいいでしょう。
また、消毒液にも使用されるオキシドールも漂白作用があり、血液のシミに有効です。
シミ部分に塗るだけで簡単に血が落とせるので手軽ですが、色落ちの危険があるので、生地の目立たない場所で試してから、使用してください。
また、洗濯で仕上げるときも他の洗濯ものを色落ちさせないように、分けて洗濯しましょう。
水に弱い素材の生地、もしくは時間が経ちすぎてどの方法でも汚れが落ちない場合はプロに頼みましょう。
クリーニング専門店であれば、確実にシミ抜きをしてくれて、生地も傷まずにきれいな状態に仕上げてくれます。
シミの範囲や、素材によって料金が高額になってしまう場合もありますが、お気に入りの服などに血がついた場合は専門店に任せるのがおすすめです。
生理の血を落とすときには、洗える生地かどうかの確認・使う洗剤などの確認の他に注意しなければいけない点があります。
以下の点をチェックして、汚れをより頑固なものにしてしまわないように気を付けましょう。
生理漏れをした血を見つけた場合は、すぐに処置をしましょう。
気付いた時点ですでに時間が経っていたとしても、少しでも早く染み抜きに取り掛かることが、きれいに落とすためのポイントです。
放置時間が長くなるほど、血は頑固な汚れになっていきます
外出先など、対処が難しい場合でも、水で軽く叩いておくなどの応急処置をしてください。
血に含まれているタンパク質は、高温の温度で固まります。
そのため、血を落とすときには水もしくは30℃以下のぬるま湯を使わないと、余計に落ちにくくなるため注意が必要です。
一度でもお湯をかけてしまうとアウトなので、必ず水を使用するようにしてください。
洗剤の他にも、意外なアイテムが生理の血を落とすアイテムとして活躍します。
自宅での対処はもちろん、外出先での応急処置に使えるものもありますのでぜひ参考にしてみてください。
大根の中には「ジアスターゼ」という、たんぱく質を分解する酵素が含まれています。
血を落とす際には、大根おろしにしてから使用してください。
洗剤の代わりに、シミのついた場所に大根おろしをかけて、ポンポンと優しく叩きながらシミを落とします。
シミ抜き後は早めに水でしっかりと洗い流しましょう。
セスキ炭酸ソーダの粉末は、弱アルカリ性でタンパク質汚れに効果的です。
重曹よりも水に溶けやすく、使いやすい点も嬉しいポイント。
粉末を溶かしてシミの場所につけて、叩きながら染み抜きをするか、頑固な場合は2~6時間つけ置き後にもみ洗いをしてください。
布ナプキンの染み抜きにも役立ちますよ。
洗剤などに比べると洗浄力は弱いですが、メイク落としシートは少量の血液ならサッときれいに落とせます。
水洗いする必要がないので、外出中など応急処置にとても便利です。
ただし、あくまで応急処置のためできるだけ早く通常の洗濯を行ってください。
放置しておくと、血は取れても水っぽいシミが残る恐れがあります。
時間が経ってしまった生理の血は、その成分を知って適切なアイテムを使えば自宅でもきれいに落とすことが可能です。
ただし生地などによっては自宅で対応できない場合もあるため、その際はすぐにクリーニング専門店に預けましょう。
まずは今回ご紹介した対処法を使って、血のシミ抜きを試してみてください。
落とす方法とコツがわかれば、また血がついてしまっても慌てずに対応できますよ。
- 血の成分タンパク質を落とすには、中性・アルカリ性成分が有効
- タンパク質はお湯で固まるため洗うときは水かぬるま湯で
- シミ抜き・つけ置きと血がついた範囲に合わせて使い分けよう
- 自宅で対応できない場合はすぐにクリーニング専門店へ
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