更年期になってから、抜け毛や薄毛が気になる女性は多くいます。
「あの人は毛量が多いのに、私はなぜ薄くなるの?」「更年期に薄毛になりやすい人っているの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
今回は、更年期に薄毛になりやすい人の特徴を紹介するとともに、更年期に抜け毛が起こる原因を解説します。
今日から取り組める対策も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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「加齢によって抜け毛が増えて、頭部が薄くなるのは避けられないだろう」と考える人は多いです。
実際、加齢の影響を完全になくすことはできませんが、薄毛になりやすい人とそうでない人がいます。
ここからは、更年期に薄毛になりやすい人の特徴をみていきましょう。
冷え症や低体温症などの体質があると、血行不良になりやすく、髪の毛に栄養が行き渡らずに薄毛になってしまうことがあります。
栄養や酸素が毛細血管から行き渡らないと、髪の毛を成長させる「毛母細胞」の分裂がうまくおこなわれず、髪の毛の成長が妨げられてしまうのです。
生活習慣の乱れは、更年期の薄毛を助長させてしまいます。
若いうちから、髪の毛によくない生活を続けていた場合は、ほかの人よりも薄毛になりやすいです。
- 飲酒量が多い
- タバコを吸っている
- 野菜の摂取量が不足している
- 脂っこい食べ物が好き
- 運動不足を自覚している
- 睡眠の質が悪い
- ファーストフードやお菓子の摂取量が多い
上記のポイントに当てはまるほど、薄毛になりやすいと考えてよいでしょう。
ストレスが蓄積されていると、抜け毛や薄毛に悩まされやすいです。
- ゆっくり休む時間をとれていない
- 休日は疲れてやる気が起きない
- イライラして人や物にあたってしまう
これらに当てはまる人は、ストレスの解消とともに、抜け毛や薄毛対策をおこないましょう。
間違ったヘアケアは、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまうため、発毛や育毛に悪影響をおよぼします。
- シャンプーやトリートメントを十分に洗い流していない
- ヘアカラーやパーマの回数が多い
- ヘアアイロンを頻繁に使う
- ドライヤーを使わず髪を自然乾燥させている
こうしたポイントに当てはまる場合は、正しいヘアケア法を知って実践しましょう。
無理なダイエットや過度な食事制限をおこなうと、髪の毛が作られる毛母細胞まで栄養が生き届かず、薄毛になってしまいます。
なぜなら、栄養が不足している状態では内臓への栄養補給が優先されるため、髪の毛への補給は後回しにされてしまうからです。
ダイエット直後は薄毛にならなくても、数年後の薄毛の原因になることもあるでしょう。
更年期の薄毛には、さまざまな原因が関わっています。
複数の原因が絡み合っているため、原因の特定が難しいのが、女性の抜け毛や薄毛の特徴といえるでしょう。
ここからは、更年期に薄毛になる理由を解説します。
女性ホルモンの1つであり、髪の毛の成長期を伸ばす作用をもつ「エストロゲン」が減少するため、更年期には薄毛や更年期抜け毛に悩まされやすいのです。
加齢によって卵巣機能が低下すると、女性ホルモンの分泌量が低下します。
エストロゲンが減ると、髪の毛の細胞分裂数が減ったり、ヘアサイクルのうちの成長期が短縮されたりするため、以下の変化がみられるでしょう。
- 髪の毛が細くなる
- 毛穴から生える髪の毛の本数が減る
- 髪の毛のハリやコシが失われる
- 抜け毛が増える
- 分け目が目立つ
- 頭皮が透ける
女性ホルモンの減少で男性ホルモンの働きが優位になることも、抜け毛の原因となります。
ホルモンバランスの乱れによる脱毛症は「女性男性型脱毛症(FAGA)」「女性型脱毛症(FPHL)」と呼ばれることも。
ストレスは血行不良を招くため、抜け毛や薄毛の原因となります。
更年期は、子どもの進学や就職、仕事での昇進や異動、親の介護など、さまざまなストレスを抱えやすい年代です。
知らず知らずのうちにストレスが溜まり、髪のトラブルが発生することも。
年を重ねると、基礎代謝が低下していき、脱毛や薄毛などのトラブルが起こりやすくなります。
栄養を届ける毛細血管も減っていくため、髪の毛に十分な栄養が届かなくなってしまうのです。
さらに毛母細胞の分裂が減り、ヘアサイクルが短くなることも、薄毛や抜け毛の原因になります。
更年期は、ホルモンバランスの変化によって薄毛や抜け毛に悩みやすい時期です。
ただし、生活習慣の見直しや正しいヘアケアによって、影響を最小限にできる可能性があります。
ここからは、すぐに実践できる薄毛対策をみていきましょう。
正しいヘアケアをおこなうことで、頭皮環境が整って抜け毛や薄毛予防につながります。
正しいヘアケアのポイントは、以下のとおりです。
- ブラッシングで髪の絡まりをほどいてから髪の毛を濡らす
- ぬるま湯で髪全体を流し、皮脂や汚れを落とす
- シャンプーをしっかり泡立てて、指の腹で頭皮を揉むように洗う
- すすぎは3分を目安に、ぬるま湯でしっかりおこなう
- しっかりタオルで髪の毛の水気を拭き取ってから、ドライヤーで乾かす
特別な道具はいらないので、今日から試してみてくださいね。
生活習慣の見直しは、すぐにできて効果が期待できる薄毛対策です。
- 髪の成長を助けるタンパク質や亜鉛、大豆イソフラボンを積極的に摂取しつつ、バランスのとれた食生活を心がける
- 節酒や禁煙を心がける
- 質のよい睡眠を確保する
- 運動習慣を身につける
- ストレスをこまめに発散する
食事内容の見直しや運動などを、少しずつ生活に取り入れてみてくださいね。
セルフケアをおこなっても薄毛が気になる場合は、婦人科や専門のクリニックを受診するのもよいでしょう。
更年期の薄毛治療法は、次のようなものが挙げられます。
- 「ミノキシジル」配合のローション:毛包に直接作用し、新しい髪の毛を生み出し、太く成長させる
- レーザー照射:毛母細胞に作用し、発毛を促す
更年期は、抜け毛や薄毛だけでなく、ホットフラッシュや発汗、動悸などのさまざまな症状に悩まされる時期ですから、つらい症状について医療機関で相談してみよう。
ただし、ホットフラッシュなどに効果が期待できるホルモン補充療法には、発毛は期待できない点に注意が必要です。
更年期に薄毛になりやすい人は、不規則な生活を送っていたり、ストレスを溜め込んでいたりします。
若いころに無理なダイエットを経験した人も、この時期に薄毛になりやすいでしょう。
加齢によって卵巣機能が低下し、髪の成長に関わる女性ホルモンが減少するため、薄毛に悩まされやすいです。
それに加えて、仕事や家庭でのストレスや代謝の低下などが関わってきます。
加齢によるホルモンバランスの変化は避けられないものの、生活習慣の見直しや正しいヘアケアで、更年期の薄毛を和らげられる可能性も。
セルフケアで改善しない場合は、医療機関での相談も視野に入れましょう。
- 更年期に薄毛になりやすい人は、冷え症や低体温症などの体質や不規則な生活習慣などがみられる
- 間違ったヘアケアも、髪の毛や頭皮にダメージを与え、薄毛を助長させる
- 加齢によるホルモンバランスの変化や代謝の低下、ストレスで更年期の薄毛は起こりやすい
- 生活習慣の見直しや正しいヘアケアによって、加齢の影響を最小限にできることも
- セルフケアをおこなっても薄毛が気になる場合は、婦人科や専門のクリニックの受診も検討して