自律神経の乱れによる体調不良を感じることはありませんか?
頭痛や不眠、イライラなど、病院や治療院に行くほど酷い症状ではなくても、辛いですよね。
そんな時は、マッサージに行かなくても自分で施術できるツボ押しでセルフケアしましょう。
この記事は、自律神経を整えるツボの解説や、自律神経を整えるための生活習慣を紹介しています。
自律神経とは、活動している時に優位になる交感神経と、リラックスしている時に優位になる副交感神経のこと。
ストレスや季節の変わり目などにより、これらのバランスが崩れると自律神経失調症になり、めまいや頭痛、睡眠障害、イライラなどの辛い症状が起こります。
そんな時、副交感神経を活性化させるツボを刺激すると、自律神経のバランスが整い体調不良が改善されます。
まず、自律神経系を整える効果があるツボや、場所を解説しましょう。
全身に361あると言われている「ツボ」とは、身体中を巡っている神経が重なり合う場所のことです。
ツボは、神経を通じて内臓などのいろいろな部位とつながっています。
辛い症状を感じた時サッとツボ押しで辛さを和らげる、手や腕のツボから紹介します。
手の甲側の、親指と人差し指の間のくぼんでいるところにある「合谷(ごうこく)」は、多くの症状に効果がある「万能のツボ」です。
親指と人差し指が交差する部分から、人差し指側に押していくと、副交感神経が活発になって気持ちが落ち着き、自律神経を整えられます。
合谷は、自律神経の乱れから来る肩こりやストレスの緩和や、頭痛などの痛みを軽減する効果があり、目の疲れにも効きます。
大腸にもつながっているため、便秘などのおなかの症状にも効果を発揮するでしょう。
自律神経を整えるツボ「内関(ないかん)」は、手首の内側にあります。
位置は、手首のシワから指3本分くらい下で、2本の細い腱の真ん中あたりです。
内関を押すと気持ちが落ち着いてイライラや不安が収まり、自律神経のバランスを整えられます。
また、消化器系の不快な症状の改善にも効くので、ストレスによる胃の痛みや不快感を和らげてくれるでしょう。
二日酔いにも効くツボなので、飲み過ぎた翌日のムカムカを抑えたい時にもおすすめのツボです。
「労宮(ろうきゅう)」は、手を握った時に手のひらの真ん中あたりにある、自律神経を整えるツボで、場所は手のひらの中指と薬指の間の部分です。
労宮は漢字が示す通り、疲労や苦労がたまる場所とされていて、労宮を刺激するとストレスによる不眠の改善や、不安やイライラする気持ちを落ち着かせる効果があります。
手のひらにあり押しやすいツボなので、ストレスがたまりがちな人やよく緊張してしまう人は、定期的に労宮を押してリラックスしましょう。
「外関(がいかん)」は、内関のちょうど裏側に当たる位置にあり、自律神経を整えるツボです。
場所は手首の外側で、手首の中央から指3本分くらい下にあります。
外関は、疲労回復や肩こり、首のこり、頭痛などの痛みを抑える効果があり、自律神経の乱れによるさまざまな体調不良に効果を発揮します。
動悸や不眠にも効くツボなので、自律神経の乱れで心臓がドキドキする時や、倦怠感や気分の落ち込みでよく眠れない症状の改善にも役立つでしょう。
ツボ押しで自律神経のバランスを整えると、ストレスの緩和やリラックス効果の他、ホルモンバランスが整う効果があります。
女性ホルモンの乱れや、辛い冷えの改善にも効果が期待できるでしょう。
続いては、首や耳、足などにある、自律神経を整えるツボを紹介します。
首の後ろ側にある「天柱(てんちゅう)」は、自律神経を整えるだけではなく、慢性的な頭痛や肩こりにもよく効くツボです。
天柱の位置は、後頭部の髪の生え際で、2本の太い筋肉の外側にあるくぼみのところです。
天柱を押すと頭の血行が良くなるので、頭が重い日や疲れがたまってぼんやりしている時に頭がスッキリするでしょう。
押しながら首を回すと、より強く刺激を与えられます。
鼻詰まりの改善にも効果があるので、鼻炎や蓄膿症で辛い時にも押してみましょう。
うなじの髪の生え際で、耳の後ろの出っ張りより下にある「風池(ふうち)」は、頭や顔面の症状に効き自律神経を整えるツボです。
親指以外の4本の指で後頭部を支えて、親指でうなじの外側をすべらせながら押していくと、気持ちよく感じる場所が見つかるでしょう。
親指で押さえたまま、上を向くように頭を動かすと、よりしっかりとツボを刺激できます。
風池は、自律神経の乱れによる頭痛や肩こり、眼精疲労に効果があり、血流を良くして辛い症状を和らげます。
頭の頂点にある「百会(ひゃくえ)」は、副交感神経を活発化して、自律神経を整える効果が高いツボです。
百会の位置は、頭の上で両方の耳を結んだラインと、眉間から伸びたラインが交わる場所にあります。
百会を押すと、心と身体のリラックス効果が得られるだけでなく、全身の血行が良くなるので身体がぽかぽかしてくるのを感じるでしょう。
また、不眠にも効果があるツボなので、ストレスや不安でなかなか寝付けずに辛い症状を改善します。
耳にはツボが集中しているので、耳をもみほぐしたり耳たぶを引っ張ったりするだけでも、自律神経を整える効果があります。
特に効くツボは、耳の内側の上部にある「神門(しんもん)」で、自律神経の中枢である視床下部に効き目が現れます。
血行不良を改善して、辛い肩こりや眼精疲労を和らげてくれるでしょう。
耳の裏側に親指を置いて、人差し指で内側の神門を押したり、人差し指や中指を使って神門の周りを丁寧にこすったりして、耳マッサージを行いましょう。
足の甲にある「太衝(たいしょう)」は、東洋医学において怒りによる心や身体の不調を改善する効果があると言われるツボです。
太衝の位置は、足の親指と人差し指の骨の間が交わるところで、2本の骨の間を触っていくと指が止まる場所です。
太衝を押すと副交感神経を活性化し、自律神経の乱れによるイライラやストレスを解消するだけではなく、頭痛や目の痛みにも効きます。
また、足の血流を良くして、全身を温める効果もあります。
自律神経を整えるツボは、気軽にツボ押しができますが、間違ったやり方で行うと治療の効果が十分に得られなかったり、逆に体調が悪くなったりすることもあります。
次は、ツボ押しをする時に気をつけたい、注意点を紹介します。
自律神経を整えるツボを押す時には、程よく「痛気持ちいい強さ」で押すようにしましょう。
症状を緩和したいからと言って、力ずくでグイグイ押したり「痛い!」と感じるほど強く押したりしてはいけません。
ツボを押す時は呼吸に合わせて行い、息を吐きながら約6秒かけてゆっくり押し、離す時には息を吸います。
しっかり押したい時は親指やペンなどの道具を使って押すのも良いでしょう。
ツボ押しは自律神経を整えるだけでなく、内臓にも影響を与えます。
食事の前後のような空腹時や満腹時、お酒を飲んだ後などにツボ押しをするのは避けましょう。
入浴の前後に施術する場合は、1時間くらいは開けて行うようにしてください。
また、熱がある時や怪我や痛みがある時、感染症にかかって体力が落ちている時や、ツボの周りが熱を持っていたり腫れたりしている時には、行わないようにしましょう。
自律神経を整える効果があるのは、ツボ押しだけではありません。
交感神経と副交感神経がバランスよく働くようにするためには、生活のリズムを整えてオンとオフをうまく切り替えることが大切です。
最後は、自律神経を整えるツボ押し以外の方法を解説します。
人間の身体には24時間周期の体内時計があり、行動的になる日中と休息をとる夜間に、それぞれ合ったホルモンが分泌されています。
しかし、夜遅くまで起きていたり昼間に寝たりする逆転生活が続くと、体内時計が乱れて自律神経にも影響を及ぼします。
そんな乱れた体内時計をリセットするには、毎朝15秒程度、朝日を浴びてみましょう。
目覚めたらすぐカーテンを開けて太陽の光を浴びるようにすれば、体内時計がリセットされ、自律神経の乱れが整います。
座りっぱなしの生活などで血流が滞ると、自律神経が乱れる原因になります。
ウォーキングやヨガなど「気持ちいい」と感じる程度の軽い運動をして、こわばった筋肉をほぐしたり、血流を良くしたりしてみましょう。
特に、日が落ちる頃に散歩やストレッチを行うと、身体も心もリラックスして、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態へと切り替わります。
忙しい時は、座ったまま腕や首を動かして、緊張をほぐしましょう。
自律神経を整えるには、暗くなった後にはできるだけリラックスして、副交感神経を活発化することが大切です。
ラベンダーやサイプレスなど、リラックス効果のある香油を使ったアロマや、ヒーリング効果のある音楽で、昼間のストレスを手放しましょう。
お風呂に入る時は、シャワーだけでなく湯船にぬるめのお湯をためて、ゆっくりと身体を温めるようにしましょう。
お気に入りの香りの、入浴剤やアロマキャンドルを使った入浴もおすすめです。
毎日を笑顔で過ごすようにしていると、心と身体がリラックスして副交感神経が優位になり、自律神経の乱れが整います。
笑いには、免疫機能を高めるとともに、ストレスが高い時に分泌されるストレスホルモンを抑える効果があると言われています。
心から笑えなくても、笑顔を作るだけで効果があるので、無理のない程度に笑顔を絶やさない毎日を過ごしましょう。
また、自分の笑いのツボにあった笑える動画などを見て、楽しく自律神経の乱れを整えましょう。
寝る前はなんとなくスマホをチェックしてしまいがちですが、自律神経が乱れて体調が優れない時には、寝る前にスマホやPCを見るのを止めましょう。
スマホやPCから出ているブルーライトは、目から脳に入って体内時計を狂わせる原因になります。
また、多くの情報が頭に入って精神が興奮状態となるので、良質な睡眠を妨げます。
寝ている間の振動や音で眠りが浅くなる恐れもあるので、自律神経を整えたい日は、寝る時にスマホを近くに置かないようにしましょう。
交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われなくなり、自律神経のバランスが乱れると、頭痛や肩こり、不眠、イライラなどの辛い症状が起きます。
手や首、耳、足などにある。自律神経を整えるツボを刺激して、血流を良くしたりリラックスしたりして、症状を和らげましょう。
ツボを押す時は、程よい強さで呼吸に合わせて押し、満腹時や空腹時、飲酒時には行わないようにしてください。
また、毎日の生活のリズムを整え、リラックスできる生活習慣を始めれば、自律神経を整えられます。
悩みに応じたツボ押しで、身体や心の不調をセルフケアしましょう。
- 自律神経のバランスが乱れると、頭痛や不眠など心や身体が不調になる
- リラックス効果のあるツボを押すことで、さまざまな辛い症状に効果がある
- ツボ押しをする際は注意事項を守ること
- オンオフをはっきりさせた生活とリラックスで自律神経が整えられる
- ツボ押しで、自律神経の乱れによる症状を改善しよう
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