アフターピルを飲んだのに陽性になる原因は?服用後の避妊成功率・妊娠がわかった時の対応を解説

アフターピルを飲んだのに、妊娠検査薬で陽性が出てしまい、不安になっていませんか?

生理が遅れているなどの心配事がある人もいるでしょう。

今回は、アフターピルを飲んだのに陽性判定になる原因や妊娠がわかった時の対応について解説します。

慌てず1人で悩まないようにしましょう。

アフターピルを飲んだのに陽性になる6つの原因

アフターピルを飲んだのに、妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、薬の効果が十分に得られなかった可能性があります。

よくある原因について6つ紹介するので、当てはまるものがないか確認しましょう。

服用タイミングが遅れた

アフターピルの効果を期待するためには、避妊できなかった性交渉の後、決められた時間内に服用することが重要です。

クリニックの休診日と重なりすぐに受診できなかった・オンライン診療したが薬が届くまでに時間がかかったなどの理由で、適切な服用タイミングを逃してしまうことも。

国内で使用されているアフターピルの多くは、性交渉後72時間以内に服用すると定められていますが、なかには性交渉から120時間以内に服用できれば良いものもあります。

複数のクリニックを探して、確実にアフターピルを入手できるようにしましょう。

アフターピルの効果を下げる薬を飲んでいた

普段から飲んでいる薬やサプリメントが、アフターピルの効果に影響を与えたのかもしれません。

一部の抗生物質やハーブのなかにはアフターピルと飲み合わせが悪いものがあり、避妊効果を下げてしまうものがあります。

一緒に飲んでいる薬やサプリメントがある場合は、併用しても大丈夫か必ず医師や薬剤師に確認しましょう。

飲んだ後すぐに嘔吐した

アフターピルを飲んだ後、2時間以内に嘔吐してしまうと薬の成分が十分に吸収されず、効果が発揮されない可能性があります。

もう一度アフターピルを飲み直す必要も考えられるため、嘔吐してしまったときはすぐに薬を処方してもらった医師に連絡しましょう。

また、嘔吐を引き起こさないように、緊急避妊ピルを服用する前後は飲酒を控えてください。

通販サイトで購入した粗悪品・偽薬だった

アフターピルを通販サイトで購入した場合、届いた薬が低品質だったり偽物だったりした可能性があります。

個人輸入の通販サイトは、クリニックを受診するより費用を抑えられるかもしれませんが、通販サイトには管理がずさんな会社もあり、届いた薬の効果や安全性が不確かです。

アフターピルが必要なときは、婦人科やオンライン診療で、医師の診察を受けるようにしましょう。

アフターピル服用後に避妊せず性交渉した

アフターピルは、服用直前の性交渉に対して、望まない妊娠を阻止するための緊急避妊法です。

服用後の避妊効果はないため、消退出血(月経)が起こる前に避妊せず性交渉を行った場合は妊娠する可能性があります。

アフターピルを服用した後は、次の生理が来るまで性交渉を控える、難しい場合はコンドームの使用などほかの避妊法を行いましょう。

BMI値が高い

BMI値25以上の過体重の人は正しく服用しても、緊急避妊ピルのレボノルゲストレル錠の避妊効果が弱くなると論文報告されています。

レボノルゲストレル錠は、BMI値が高くなるほど避妊効果が得られなくなるため注意が必要です。

一部の医療機関で採用しているウリプリスタール錠は、BMI値にかかわらず避妊効果が期待できます。

BMI値が高い場合は、ウリプリスタール錠を処方してもらえるか確認すると良いでしょう。

アフターピルを飲んで陽性になる確率

アフターピルを正しく服用しても、妊娠を防げる確率は100%ではありません。

決められた時間内であっても、服用タイミングによって効果は異なります。

緊急避妊薬ごとの妊娠阻止率をみていきましょう。

レボノルゲストレル法

レボノルゲストレル法は、黄体ホルモンの「レボノルゲストレル(LNG)」1.5mgを、性交渉後72時間以内に1回服用する方法です。

性交渉後の服用タイミングによる妊娠阻止率は以下のとおりです。

  • 24時間以内:95%
  • 24時間~48時間以内:85%
  • 48時間~72時間以内:58%

レボノルゲストレル法では、性交渉後できるだけ早く服用した方が妊娠率は下がります。

ウリプリスタール法

ウリプリスタール法は、選択的プロゲステロン受容体調節剤の「ウリプリスタール酢酸エステル」30mgを、性交渉後120時間以内に1回服用する方法です。

性交渉後の服用タイミングによる妊娠阻止率は以下のとおりです。

  • 72時間以内:98%
  • 72時間~120時間以内:85%

ウリプリスタール法は、日本では承認されていませんが、海外では広く使用されていて安全性も高いといわれています。

ヤッペ法

ヤッペ法は、中用量ピルを性交渉から72時間以内に1回2錠、1回目の服用から12時間後にもう2錠服用します。

レボノルゲストレル法が承認される前に日本国内で使用されていた緊急避妊法です。

性交渉後の服用タイミングによる妊娠阻止率は以下のとおりになります。

  • 24時間以内:77%
  • 24時間~48時間以内:36%
  • 48時間~72時間以内:31%

ヤッペ法は、ほかの方法に比べて避妊効果が低いため、現在は使用する機会が減っています。

アフターピルを飲んだ後に陽性か避妊成功かを確認する方法

アフターピルを飲んだ後に、きちんと効果が得られたか心配な人もいるでしょう。

避妊成功したか確認する方法を2つ紹介します。

消退出血(生理)が来るのを待つ

アフターピルを飲んだ後に消退出血や次の生理があれば、避妊に成功したと考えられるでしょう。

個人差はありますが、消退出血や次の生理が起こる時期はアフターピルを服用後3週間以内です。

ただし、出血量が少ない場合は妊娠による着床出血の可能性もあり、妊娠検査薬で確認することをおすすめします。

妊娠検査薬を使用する

アフターピルを服用したにもかかわらず、生理予定日を過ぎても出血がない場合は、妊娠検査薬を使用しましょう。

妊娠検査薬は、使用するタイミングが早すぎると正しい結果が得られないため、アフターピルを服用してから3週間以上経過してから使用してください。

検査結果が陰性であっても生理がなかなか来ない場合は、医療機関を受診しましょう。

アフターピルを飲んだのに陽性反応が出た時の対処法

アフターピルをきちんと服用したのに妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、1人で抱え込まずに以下のところへ相談しましょう。

産婦人科を受診する

妊娠検査薬で陽性反応だった場合、必ず産婦人科を受診しましょう。

お腹を超音波検査で調べて、妊娠の確定診断をしたり、子宮外妊娠していないか確認したりする必要があるため、オンライン診療ではなく対面の診察を受けてください。

不安な気持ちでいっぱいかもしれませんが、受診が遅れると中絶の検討ができなくなります。

陽性反応が出たときはためらわずに、産婦人科の医師に相談してください。

パートナーと相談する

アフターピルを飲んだのに予期せず妊娠したときは、パートナーとも相談しましょう。

妊娠したことで大きな戸惑いや不安があるかもしれませんが、パートナーにもこれからの選択肢について真摯に向き合う責任があり、他人事ではありません。

将来的にどのようにしたいのか、二人でしっかり話し合いましょう。

何らかの事情があり、どうしてもパートナーに相談できないときは、産婦人科の医師をはじめ、自治体などで設置している妊娠相談窓口へ連絡してください。

アフターピルを飲んだのに陽性になることも!正しい服用方法をしっかり確認しよう

アフターピルを飲んだにもかかわらず妊娠検査薬で陽性判定になったときは、薬を飲むタイミングが遅かった・避妊効果を下げる薬やサプリメントを併用したなど、いくつかの原因が考えられます。

決められたとおりに服用しても妊娠阻止率は100%ではありませんが、緊急避妊ピルの効果が発揮されるように、正しい服用方法を医師にしっかり確認しましょう。

アフターピル服用後は、次の生理が来るのを待ったり、妊娠検査薬を使用したりして、避妊に成功したのが確定するまでは性交渉を控えてください。

妊娠検査薬で陽性反応が出たときは、産婦人科の医師やパートナーに今後の選択肢について十分相談しましょう。

この記事のまとめ
  • アフターピルを飲んだのに陽性になるのは、薬の効果が十分に得られなかった可能性
  • 薬の効果が得られない原因には、服用タイミングの遅れ・併用してはいけない薬やサプリの服用などがある
  • 正しく服用できても、アフターピルの妊娠阻止率は100%ではない
  • 次の生理が来る・妊娠検査薬が陰性であることで、避妊成功が確認できる
  • 妊娠検査薬で陽性になったときは、医師やパートナーに相談する

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