生理予定日の約2週間前に、下腹部や子宮周辺の痛みを感じる女性は多いです。
なかには、鎮痛薬が手放せないほどの痛みでつらい思いをする人も。
「排卵痛とは、病気のサインなの?」と不安になるかもしれません。
今回は、排卵痛とはいつ起きるどんな痛みかを解説するとともに、ひどい排卵痛の裏に隠れている可能性がある病気について解説します。
隠れている排卵痛を和らげる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
排卵痛とは、排卵日や排卵期に生じる痛みのことです。
排卵とは、成熟した卵子が卵巣の壁を破って飛び出し、卵管へ移動することをさします。
排卵の際に、破れた卵巣から流れ出す卵胞液と血液が腹膜を刺激することで、排卵痛が発生するのです。
排卵痛は、排卵がある女性の約10%に起こるとされています。
痛みの感じ方や部位には個人差があり、なかには鎮痛薬が必要な人も。
ここからは、排卵痛が起こるタイミングや痛みの種類について詳しく解説します。
排卵痛は通常、次の生理予定日の約2週間前に起こり、1日〜2日で治まるケースが多いです。
ただし、排卵はストレスの影響を受けて、時期がずれることがあります。
普段は生理周期が一定でも、排卵痛のタイミングが変わるケースもあることを押さえておいてください。
基礎体温を測定しているなら、低温期から高温期に移行する時や、高温期に移行する際に体温が一気に落ちる時(墜落期)に、排卵が起きて痛みを感じやすいと考えてよいでしょう。
排卵痛は、チクチク・ズキズキした痛みだと感じる人が多いです。
卵巣が炎症を起こしている状態のため、お腹が張るような痛みが子宮付近や下腹部、腰のあたりに感じることも。
生理期間以外で下腹部の左右どちらかが痛む場合は、排卵痛の可能性が高いです。
排卵期には、女性ホルモン分泌に急激な変化が起こるため、さまざまな不調が現れやすいです。
ここからは、排卵痛以外の症状について詳しく解説します。
排卵期には、ホルモンバランスの急激な変化にともない、子宮内膜の一部が剥がれ落ちることがあり、出血が起こることも。
排卵日の前後2日〜3日にごく少量の出血が起こることを、排卵出血(中間出血)と呼びます。
不正出血かと慌ててしまう人もいますが、病気ではないため心配はいりません。
一方で、出血が4日以上続く場合はほかの病気の可能性もあるため、婦人科クリニックを受診しましょう。
排卵日に近づくと、サラサラしたおりものから、生卵の白身のようなドロッとしたおりものに変化し、量が増加します。
匂いは強くなく、とろみがあるゼリー状をしていて、指につくとよく伸びるのが特徴です。
最も妊娠しやすい排卵期のおりものには、受精を手助けする役割があります。
排卵期はホルモンバランスの大きな変化によって、だるさを感じたりイライラして怒りっぽくなったりすることがあります。
月経前症候群(PMS)に似た症状が現れることも。
この時期はこまめに気分転換をして、心身を労わってあげてくださいね。
通常、排卵痛は治療しなくても日常生活に支障が出ることは少ないです。
しかし、ひどい排卵痛の裏には「子宮内膜症」という病気が隠れているかもしれません。
子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織が子宮の内側以外の場所で発生・発育する病気のこと。
強い月経痛や不妊を引き起こすため、早期発見・治療が必要です。
- 毎月鎮痛薬が必要なほどひどい排卵痛がある
- 排卵痛が年々強くなっている
- 生理痛もともなう
これらに当てはまる人は、婦人科を受診しましょう。
「月に1日〜2日だから」と排卵痛を我慢してしまう女性は多いもの。
しかし排卵痛が強い時は、我慢しないことが大切です。
ここからは、排卵痛がつらい時の対処法について解説します。
生活習慣を整えることで、排卵痛の悪化を防げる可能性があります。
- 運動習慣を身につける
- 十分な睡眠を取る
- 湯船に浸かって身体を温める
ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れやすく、排卵痛が強くなるリスクが高いといわれているため、趣味やスポーツで心身をリフレッシュするのもおすすめですよ。
排卵痛が強く、日常生活に支障が出る場合は、市販の鎮痛薬を服用するとよいでしょう。
ロキソプロフェンやイブプロフェンというNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)や、アセトアミノフェンが含まれている薬があります。
自分の症状の程度に合った薬を選ぶために、ドラッグストアや薬局で薬剤師に相談してみてくださいね。
排卵痛がひどい場合、低用量ピルの服用がすすめられることもあります。
低用量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが配合された薬のこと。
排卵を抑制する作用があるため、服用すれば排卵痛も起こらなくなります。
低用量ピルには生理周期を整えたり、生理痛を緩和したりする効果も期待できるため、生理のトラブルを抱えている人は婦人科で相談して、服用を検討するとよいでしょう。
排卵痛とは、排卵日や排卵期に生じるチクチク・ズキズキした痛みのこと。
次の生理予定日の約2週間前に起こり、1日〜2日で治まるケースが多いです。
基礎体温をつけている人なら、排卵痛が起こりやすい時期をグラフから推測できるでしょう。
排卵期の度に鎮痛薬が手放せなかったり、排卵痛が年々ひどくなっていたりする場合は、子宮内膜症が隠れている可能性があるため、婦人科を受診してください。
1日~2日で治まる排卵痛も、我慢せずに適切に対処しましょう。
- 排卵痛は、排卵の際に流れ出す卵胞液と血液が腹膜を刺激することが原因
- 生理予定日の2週間前に下腹部にチクチク・ズキズキした痛みを感じる場合、排卵痛が起きている可能性あり
- ホルモンバランスが大きく変化する排卵期は、排卵出血やおりものの変化などが現れることも
- 鎮痛薬が手放せないほどのひどい痛みがある場合は、子宮内膜症が隠れているかもしれない
- つらい排卵痛は我慢せずに、鎮痛薬や低用量ピルを服用しよう
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