ピル服用中も、おりものが出ることがあります。
特にピルを飲み始めたばかりの時は「ピルを服用するとおりものはどうなるんだろう?」「ピル服用中におりものが出ていても大丈夫なのかな?」と不安に思うことがあるかもしれません。
今回は、ピル服用中のおりものはどのような状態になるか、正常なおりものや病院を受診すべきおりものについて解説します。
ピルの服用中、一般的におりものの量は減ります。
また、おりものに関わるトラブルも軽減される傾向にあります。
しかし、カンジダや細菌に感染している、もしくは子宮がんの場合はピルを服用していてもおりものは減りません。
ピルを服用中に出るおりものに色がつくことがあります。
白・黄色っぽいものから膿のような黄色っぽいもの、茶色やピンク、赤っぽいもの、さらには黄緑のような色のものまで様々です。
ピルの副作用、感染症、婦人科疾患などの原因が考えられますが、おりものの性状によってある程度推測できるものもあります。
代表的な理由を見てみましょう。
ピルには黄体ホルモンが含まれており、服用するとホルモンバランスが変化します。
そのため、体が生理前と似た状態となっておりものの様子が変化する場合があり、少量の血が混じると薄い赤やピンクのおりものが出ることもあります。
ピルを服用し始めてからまだ日が浅い場合、体が慣れるまで不正出血が続くことがあります。
これはピルによって体内の女性ホルモン量が変化するためで、他に症状がなければ心配することはありません。
不正出血以外にも、ピル服用によって副作用が起こる可能性があります。
どのようなものがあるか、以下の記事で確認することをおすすめします。
\あわせて読みたい/
何らかの細菌やウイルスによって性感染症になると、おりものの性状が変化し、悪臭や外陰部のかゆみなどの症状を伴うこともあります。
原因となる病原体によって色や形状は違っており、鑑別の際に手がかりとなることもあります。
具体的には、
- ヨーグルト状のカスのようなおりものが出るカンジダ膣炎
- 黄緑色で泡立っている膣トリコモナス症、細菌性膣炎
- 水っぽくなるクラミジア感染症
- 膿のような黄色っぽい色になる淋菌
などの細菌感染が疑われます。
おりものの色が赤や褐色、ピンク、黒っぽい場合、不正出血した血液が混じっていると考えられます。
先ほど紹介したように副作用であれば心配ありませんが、下腹部痛や性行為時の痛み、激しい運動後の出血を伴う場合、婦人科疾患の可能性があるため注意が必要です。
子宮頸管ポリープといった良性疾患や、子宮体がん、子宮頸がんといった悪性疾患の可能性も否定できません。
30〜60歳代の方は特に気を配りましょう。
おりものは、子宮頸部や内膜、膣から分泌されます。
色や量には個人差がありますが、基本的には生理周期を通して状態が変わるものです。
膣内の粘膜を保護する、膣を清潔にして子宮内の感染を防ぐ、受精の手助けをするといった大切な役割を持っています。
生理直後のおりものはさらっとしていて量が少ない状態です。
残った月経血と混じって茶色っぽいこともあります。
排卵に向かって卵胞ホルモンの分泌量が増えてくると、おりものの量も少しずつ増えていきます。
排卵が起こる2〜3日の間に最もおりものの量が多くなります。
色は透明でゼリー状になり、臭いは強くありません。
排卵出血や中間期出血が起こると血が混じることもあります。
この時期のおりものは受精の手助けをする働きもあります。
排卵後、黄体ホルモンの増加と共に子宮内膜は厚くなり、おりものの量はだんだん少なくなります。
色は白〜黄色っぽく、粘り気のある状態になり、生理が近づくと少し血が混じることもあります。
下着につくのが気になることが多いのもこの時期です。
生理前には再度おりものの分泌量が増え、臭いも強くなります。
黄体期のおりもののような性状で、生理の数日前からは少し血が混じることもあります。
生理の出血が終わると、また同じサイクルを繰り返してその時々の役割を果たしているのです。
ピル服用中は、生理の出血には休薬期間消退出血が該当します。
おりものの状態を見て「もしかして病院にいったほうがいいのかな」「どこまでがピルのせいなのかわからない」と迷うことがあるかもしれません。
病院を受診する具体的な目安としては、
- 茶色っぽいおりものが出始めて1ヶ月以上経っている
- 赤い血が混じったおりものが出る
- 腹痛、腰痛を伴う
- 強い臭いがある
- 量が多い
といった症状があるかどうかです。
病気の可能性がありますので、婦人科で相談して適切な検査や治療を受けるようにしましょう。
ピルの服用中でもおりものが出ることがあります。
ピルに含まれる女性ホルモンの効果によるものであれば心配はいりません。
しかし、おりものが普段と違って赤、茶色、黄色、緑のような色がついている時、腹痛など他に症状を伴う時は、感染症や婦人科疾患によるおりものの可能性があります。
まずは自分の正常なおりものがどのような状態か知り、様子が違う場合は放置せず病院を受診しましょう。
- ピル服用中でもおりものは出ます
- ピル服用で女性ホルモンが変化するため、副作用でおりものが出る場合があります
- 自分の正常なおりものの状態を知っておきましょう
- 普段と違っておりものに赤や茶色など色がついてる、他に症状がある、しばらく続いている場合は病院を受診しましょう
OiTr adsへ広告出稿をご検討いただける企業様は、お気軽に下記窓口へお問い合わせください。
- MAIL:sp@oitr.co.jp
- TEL:03-6778-4254 (平日10時~17時)
- お問い合わせフォームはこちら
上記バナーよりアプリインストールと簡単なユーザー登録で、個室トイレに設置されているOiTr(オイテル)がすぐに無料でお使いいただけます。オイテルの設置場所はこちら