生理で鮮血ではなく茶色い少量の出血が続くと、いつもと違って不安になりますよね。
生理期間が終わったと思った矢先、下着に少量の血がついていると「身体に異常が生じているのではないか」と疑問に思う人も多いです。
今回は、生理で茶色い少量の出血が続く原因や、出血が続く時に疑われる病気などについて解説します。
病院を受診するタイミングも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
生理で茶色い少量の出血が現れる場合は、正常なケースと病気が隠れているケースに分けられます。
ここからは、生理期間に茶色で少量の出血がみられる理由についてみていきましょう。
生理前後に茶色の出血が下着に付着する場合は、剥がれた子宮内膜の一部である可能性が高いため、あまり気にする必要がありません。
生理前から不要になった子宮内膜は少しずつ剥がれ落ちていますが、この時はまだ出血量が少ないため、茶色い出血として現れるケースがあります。
茶色の出血がみられた後も、経血が鮮血になれば問題ありません。
また生理後は、子宮内に残っていた経血が酸化して、茶色くなった出血が続く場合があります。
生理前後1週間以内に出血が治まるなら、心配しなくても大丈夫ですよ。
茶色で少量の出血がだらだらと1週間以上続いたり、生理だと思ったのに茶色い出血しかみられなかったりする時は、不正出血の可能性が高いです。
もしかすると、子宮がんや女性ホルモン分泌の異常などが隠れているかもしれません。
女性は、毎月の生理で性器からの出血に慣れてしまっている面もあるでしょう。
しかし「少ししか出血していないから大丈夫」「おりものシートでまかなえる程度だから問題ない」と考えると、重大な病気を見逃してしまうおそれがあります。
いつもと出血の色が違うと感じた場合は、遠慮なく婦人科で相談してくださいね。
不正出血とは、女性ホルモンの異常やさまざまな病気によって引き起こされる、月経以外のタイミングにみられる性器からの出血をさします。
茶色や黄色、赤色など、出血の色はさまざまです。
不正出血は、これから示す3つに大きく分けられます。
またこの3つ以外にも、妊娠による着床出血や、性交渉によって腟が傷つくことで起こる出血も、不正出血に含まれますよ。
機能性出血とは、原因となる病気がなく、女性ホルモン分泌の乱れで引き起こされる不正出血のことです。
10代や40代以降の更年期の女性に多くみられます。
20代〜30代では、積み重なる疲労やストレスが原因となることも。
過度な心配は必要ないものの、長期間続く場合は貧血につながるため、治療が必要です。
1週間以上症状が持続する場合は、一度婦人科で相談しましょう。
器質性出血は、子宮や卵巣、腟などの病気が引き起こす不正出血です。
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮がんなどのさまざまな病気によって引き起こされます。
茶色の出血がだらだら続く時は、できるだけ早めに婦人科に行くことで、病気の早期発見に役立ちますよ。
排卵出血は、前の生理と次の生理の間にある排卵期に起こる出血で、中間期出血とも呼ばれます。
排卵の数日前から起こり、排卵後の高温期が訪れると自然に止まります。
排卵出血が起こっても、基本的に身体に異常はないと考えて問題ありません。
気になる場合は、基礎体温を測定し、出血が排卵の時期に起こっているか確認してくださいね。
茶色い不正出血は、身体の中で酸化した古い血液が排出された時にみられます。
出血がだらだら続く場合は、これから紹介する原因を疑ってください。
ただし、不正出血が起きた理由や出血が起きた部位を、自分では判断できないことに注意しましょう。
「出血も少量だし、大したことはないだろう」と放置していると、症状が悪化したり、不妊や重大な病気につながったりするため、婦人科で検査を受けてくださいね。
生理があり、性交渉の機会をもつ女性に茶色の不正出血がみられた時は、妊娠による着床出血かもしれません。
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血のことで、妊娠が成立したサインといえます。
生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を使用して、妊娠の可能性をチェックしてください。
妊娠の可能性が否定できたら、女性ホルモン分泌に異常をきたしている可能性を疑いましょう。
更年期・思春期の女性やストレスを抱えている人の体内では、女性ホルモン分泌や自律神経が乱れやすいため、茶色い出血が少量続くことがあります。
不正出血の裏には、病気が隠れている可能性があることを忘れてはいけません。
茶色の不正出血がみられる病気の例は、以下のとおりです。
- 子宮筋腫
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 性感染症
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 腟炎
不正出血が茶色になる原因については、以下の記事で詳しく解説しています。
不正出血が茶色のときはストレスが原因?どのくらい続いたら病院に行くべきかも解説生理前後1週間以内の茶色い出血なら、経過観察するのがよいでしょう。
しかし、それ以上に続く場合は、婦人科を受診すべきです。
たとえ少量であっても、生理期間以外の出血がだらだら続く場合も、できるだけ早く婦人科で検査を受けて原因を特定するのをおすすめします。
茶色の不正出血がきっかけで、子宮頚がんや子宮体がんが見つかる可能性があるため、今まで子宮がん検診の経験がない人は、早急に受けてくださいね。
その後も2年に1度は、子宮がん検診を受けることをおすすめします。
- 腹痛や腰痛、吐き気をともなう
- 排尿痛や性交痛が気になる
- 月経血の量が多い
- 生理痛が悪化している
茶色い出血が続く以外に、上記の症状がある場合もすぐに婦人科を受診しましょう。
生理前後1週間は、茶色い少量の出血が続くことがあるため、心配しなくても問題ありません。
一方で、生理期間以外に出血がだらだら続いて下着が汚れる場合は、不正出血と呼ばれる症状に当てはまります。
女性は性器からの出血に慣れているため「多少出血が続いても大丈夫だろう」と考えてしまうこともあるでしょう。
しかし「大した症状ではないから」と安易に考えず、ホルモンバランスの異常や病気の可能性を疑って、婦人科を受診するのをおすすめします。
不正出血以外にも腹痛や腰痛などの症状がともなっていたり、生理に関する悩みがあったりする場合も、できるだけ早く婦人科で検査・治療を受けましょう。
- 生理前から子宮内膜の一部が剥がれ落ち、茶色い少量の出血がみられることがある
- 生理後は体内に残った経血が酸化することで、茶色の出血が続くケースも
- 茶色で少量の出血がだらだらと続く、生理だと思ったのに茶色い出血しかみられない時は、不正出血を疑おう
- 不正出血はホルモンバランスの異常や、子宮や卵巣などの病気によって引き起こされる
- 生理前後以外で茶色い出血が少量でも続く場合は、婦人科で検査・治療を受けて
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