「生理中にパートナーから性行為を求められるけれど、応じても大丈夫だろうか」と疑問に思う人は多いです。
生理の終わりかけには体調が回復するため、気持ちも上向きになり、性行為をしたくなる人もいるでしょう。
「生理中は避妊しなくても妊娠しないだろう」と考えて、コンドームを使用せずに性行為をもつ人も少なくありません。
今回は、生理中に性行為をした場合の妊娠率や、そのほかに考えられるリスクを解説します。
生理中の性行為と子宮内膜症の関係についても紹介するので、参考にしてください。
「生理中は妊娠しやすい排卵日から日数が経っているし、避妊せずに性行為をしても妊娠しない」と考える人は多いです。
しかし、絶対に妊娠しない「安全日」は存在しません。
どの時期も性行為の機会さえあれば、妊娠する確率が0ではないことを忘れないでください。
ちょっとしたストレスや体調不良の影響を受けて、排卵のタイミングがずれることはよくあります。
精子は最大1週間生存するといわれているため、条件が重なると生理中の性行為でも妊娠するケースがあるのです。
そもそも、生理中の性行為は女性の身体に負担をかけるため、控えるのが望ましいでしょう。
どうしても性行為をしたい場合は、しっかり避妊をおこなうとともに、体調が悪化したらすぐに中断してくださいね。
生理中の性行為には、妊娠以外にもさまざまなリスクをともないます。
生理5日目〜7日目になって体調が回復してきていても、無理をしないことが大切です。
ここからは、生理中に性行為をすることで起こりうる危険性を解説します。
生理中に性行為をすると、細菌感染症にかかる危険性が上がることを押さえておきましょう。
生理中の腟や子宮内部は、とても繊細で傷つきやすい状態です。
月経中は、ホルモンバランスの変化により免疫力が低下する時期でもあります。
性行為によって傷ができると、そこから大腸菌やブドウ球菌などの細菌が侵入して、異常を起こしてしまうのです。
生理中の性行為では、クラミジアや淋菌感染症などの性感染症のリスクも普段より高まることを忘れてはいけません。
これらの症状が悪化すると、子宮内膜炎や卵管炎、腹膜炎を引き起こすことも。
子宮内膜炎や卵管炎は、不妊の原因にもなる病気のため注意が必要です。
女性だけでなく、男性も細菌感染症の危険性が高まることに注意してくださいね。
心身ともにデリケートな生理中は、性行為による痛みが強く出る可能性があります。
一度性交痛を経験すると、今まで通りの性行為でも、恐怖感から痛みや不快感を抱くようになることも。
生理中の性行為で痛みが出たらすぐに中断し、パートナーと話し合って性行為への不安を解消することが大切です。
「生理中に性行為をすると、子宮内膜症のリスクが高まる」という情報を目にした人も多いでしょう。
しかし、この情報に医学的根拠はありません。
子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織が、卵管や骨盤腹膜など子宮以外の場所に存在することで、強い生理痛や性交痛、排便痛などの症状を引き起こす病気のことです。
一部の月経血を体外に排出しきれないために、子宮内から骨盤内に逆流した組織が子宮以外の臓器で増殖する「月経逆流説」が原因の1つと考えられています。
「生理中に性行為をすると、腟から経血が逆流するのではないか」と考える人もいますが、一度腟に流れた経血が子宮やほかの臓器に逆流するという根拠はありません。
月経血の逆流は女性の8割~9割でみられる生理的現象のため、月経血の逆流と性行為の有無は関係ないといえるでしょう。
生理の終わりかけには体調も回復し、パートナーとの性行為に前向きになる人もいるでしょう。
しかし、生理5日目〜7日目にも月経血は排出されていて、まだまだデリケートな時期に変わりありません。
細菌感染症や性交痛の危険性があることを、押さえておいてください。
ここからは、生理中・終わりかけに性行為がしたい時に気をつけることを紹介します。
望まない妊娠を避けるために、生理中の性行為でもコンドームを使用しましょう。
排卵日から時期が離れている生理中でも、性行為による妊娠確率は0ではないからです。
コンドームの適切な使用に期待されることは、避妊効果だけではありません。
お互いをさまざまな感染症から守ることにもつながる点を、しっかりと押さえておきましょう。
生理中の性行為で避妊に失敗したら、72時間以内にアフターピルを服用しましょう。
アフターピルは、排卵を抑制したり着床を妨げたりする効果がある薬です。
避妊失敗後24時間以内に服用することで、80%〜95%の避妊効果が期待できます。
アフターピルは医師に処方してもらう必要があるため、できるだけ早めに婦人科を受診しましょう。
排卵日のずれや精子の生存が重なれば、生理中の性行為でも妊娠確率は0ではありません。
生理中の性行為では、細菌感染症にかかるリスクが高まります。
心身ともにデリケートな生理中の女性の身体は、性交痛を感じやすい状態です。
生理中の性行為は絶対ダメではありませんが、さまざまなリスクをともなうことを忘れないでください。
生理5日目〜7日目の体調が回復する時期でも、細菌感染や性交痛の危険性は続きます。
妊娠する可能性もあるため、コンドームを適切に使用して身体に無理のないスキンシップを楽しみましょう。
- 排卵日のずれや精子の生存によって、生理中でも妊娠する可能性はある
- 生理中は腟や子宮内部がデリケートで傷つきやすいため、細菌感染症や性交痛のリスクが高まる
- 生理中に性行為をもつと、パートナーも細菌感染症のリスクが上がることに注意
- 「生理中の性行為で子宮内膜症の確率が高まる」という医学的根拠はない
- 生理中の性行為では、コンドームを適切に使用し、避妊に失敗したら婦人科でアフターピルを処方してもらおう
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