生理前になると「いつもは平気な匂いに敏感になる」「食べ物や人の体臭が鼻についてつらい」と悩む方は少なくありません。
女性の身体は月経周期の影響を受け、感覚も繊細に変化するもの。
とはいえ、対処法がわからないと、生理前の約10日間が不安でつらいものになってしまいますよね。
この記事では、生理前に匂いに敏感になる理由や妊娠との違い、吐き気があるときの対処法、受診の目安までを解説します。
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女性の身体は、生理周期に応じて日々変化しています。
特に排卵後から生理前は、身体も心もデリケートになりやすい時期です。
そのため、生理前に「急に匂いがきつく感じる」「匂いで気持ち悪くなる」と戸惑う方は少なくありません。
ここからは、生理前に匂いに敏感になる理由を解説します。
生理前は、排卵後に増える黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスが大きく変化し、自律神経や脳の働きにも影響を与えるとされています。
その結果、嗅覚が一時的に過敏になり、食べ物や生活臭、タバコや香水など、いつもならスルーできる匂いに敏感に反応して「きつい」「気持ち悪い」と感じやすくなることがあるのです。
生理が始まるとホルモンバランスが切り替わるため、匂いに敏感な状態も落ち着いていくでしょう。
生理前、匂いに敏感になるのは、PMSの症状の1つかもしれません。
PMSとは、月経前の3~10日前に続く心身に現れるさまざまな症状のこと。
匂いの不快感だけでなく、イライラ・気分の落ち込み・頭痛・むくみ・眠気・集中力の低下など、心と体のさまざまな不調が同時に出やすいのが特徴です。
「毎月、生理前になると同じようなタイミングで匂いがつらくなる」「日常生活に支障が出るほどしんどい」といった場合は、PMS症状の可能性が高いと考えてよいでしょう。
生理前、匂いに敏感になるのは、妊娠初期にもよくみられる症状の1つです。
いつもの生理前なのか、妊娠のサインなのかがわからず、不安になる人も多いでしょう。
妊娠初期の場合は、匂い以外にも眠気やだるさ、胸の張り、基礎体温の高温期が続くなど、いくつかのサインが重なって現れることが多いです。
ここからは、匂いに敏感になるのが妊娠初期症状である理由を解説するとともに、妊娠検査薬の使用方法なども解説します。
匂いに敏感になるのは、妊娠初期にみられる一般的な症状です。
妊娠初期にエストロゲンの分泌量が増えることで、脳内のセロトニンが促進され、嗅覚の感受性が高くなるために起こります。
同時に消化器運動も影響を受けるため、吐き気を感じる人も多いでしょう。
生理予定日付近から感じ始める人もいるため、生理前の症状と紛らわしくなりやすいです。
そのため「生理前なのか妊娠初期なのかわからない」と不安に感じるケースも少なくありません。
妊娠初期には、嗅覚の変化以外にも次のような症状がみられることがあります。
- だるさ・強い眠気
- 胸の張りや痛み
- 吐き気や食欲の変化(特定のものだけ食べたくなる・受け付けない)
- 微熱のような体温の上昇(高温期が長く続く)
- 少量の出血(着床出血)
- サラサラと水っぽいおりものの量が増える
これらに複数あてはまり、生理予定日を過ぎても生理が来ない場合は、妊娠の可能性が考えられます。
一般的に市販の妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用することで、正確な判定が出やすいとされています。
予定日前にフライング検査を行った結果が陰性でも、その後に陽性へ変わる可能性があるため、結果に振り回されてしまうことも。
生理前の匂いに敏感な状態や、そのほかの体調の変化が気になる場合は、生理周期や生理予定日を振り返りながら、生理予定日の1週間後に検査しましょう。
生理前の匂いに敏感なうえに吐き気まで出てくると、食事や通勤・家事など、日常生活そのものがつらく感じてしまいますよね。
小さな工夫を取り入れるだけでも、負担が軽くなることがあります。
ここからは、すぐにできる匂いに敏感なときの対処法をみていきましょう。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りは気分転換になり、匂いに敏感なときの吐き気を軽減できることがあります。
アロマオイルをティッシュやハンカチに1滴垂らす、柑橘系のキャンディーを舐めるなど、取り入れやすい方法を選ぶとよいでしょう。
ただし、柑橘の香り自体が苦手な場合は、無理をせずに心地よく感じる香りを優先してください。
温かい料理は湯気とともに匂いが立ちやすいため、生理前の匂いに敏感な時期は少し冷ましてから食べると、不快感が和らぎやすくなります。
冷やしたご飯やサンドイッチ、冷たい麺類など、匂いが控えめなメニューのほうが食べやすいと感じる人も多いでしょう。
また、一度にたくさん食べようとせず、少量をこまめにつまむスタイルにするのも、吐き気対策としておすすめです。
生理前の匂いに敏感でつらいときは、我慢するのではなくて、匂いを避ける工夫を取り入れましょう。
具体的な取り組みの例は、以下のとおりです。
- 調理中は換気扇をつけたり、窓を開けたりする
- 匂いが強い洗剤や柔軟剤・香水の使用を控える
- 外出時はマスクで刺激臭を和らげる
家族やパートナーにも、生理前は匂いに配慮してもらうように伝えると、心身ともに負担が軽くなりますよ。
生理前、匂いに敏感になって吐き気がするほどつらい場合は、婦人科クリニックを受診し、医師に相談してみましょう。
匂いに敏感になること以外にも、生理痛がひどい、生理時の出血量が多いなどの悩みがある場合、子宮内膜症や子宮筋腫、ホルモンバランスの乱れなども考えられます。
PMSの場合、低用量ピルや漢方薬、生活習慣の見直しなど、症状やライフスタイルに合わせた治療やセルフケアを提案してもらえるでしょう。
生理前に匂いに敏感になるのは、多くの場合、女性ホルモンの変動による変化です。
ただし、妊娠初期でも同じような症状が出るため、生理予定日や基礎体温、ほかの体調の変化にも目を向けましょう。
嗅覚が敏感で吐き気が強いときは、柑橘系の香りを取り入れたり、食事内容を工夫したりすることで、少しでも楽に過ごせるようにしてみてください。
「匂いに敏感になる程度で相談してよいのかな?」とためらうかもしれませんが、1人で抱え込まず、婦人科で相談するのもおすすめです。
- 生理前の匂いに敏感な状態は、女性ホルモンの変動が関係している
- 妊娠初期も匂いに敏感になりやすく、生理前の症状と似ているため注意が必要
- 妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使うと結果がより正確になりやすい
- 吐き気がつらいときは、柑橘系の香りや冷ました食事、匂いを避ける工夫を
- 匂いに敏感すぎる・毎月症状がしんどい場合は、PMSの可能性もあるため、婦人科で相談しよう

