生理前になると毎回のように熱っぽくなることで悩んでいませんか?
熱っぽくなるとだるさを伴って、気分がすぐれない人もいるでしょう。
今回は、生理前に熱っぽくてだるくなる原因・PMSや風邪との区別・微熱があるときの対処法などについて分かりやすく解説します。
生理前に熱っぽくなるのは、女性ホルモンが深くかかわっています。
女性の体は生理周期に合わせて、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が変化し、排卵日を過ぎて黄体期(高温期)に入ると、黄体ホルモンの量が一気に増えるのです。
黄体ホルモンは、脳の視床下部にある体温調節中枢に作用して体温を上げます。
黄体期には、排卵日前の卵胞期(低温期)と比べて基礎体温が0.3〜0.6度ほど上昇するため、熱っぽく感じる人がいるのです。
黄体ホルモンの分泌量が増えるのは、排卵日の1〜2日後から次の月経が始まる前であり、この時期に体温が上がります。
28日周期の場合は、月経開始から14日前後で排卵が起こるため、体温が高い状態が続くのは生理周期後半の約2週間です。
体質によっては、生理前の体温が37度を超えることがあります。
低温期から排卵日を過ぎて高温期になると、基礎体温が0.3度以上高くなります。
低温期の体温が36度後半の人であれば、高温期に37度前半の微熱が出ることもあるのです。
ただし37.5度以上になるときは、感染症などの可能性があるため注意しましょう。
コロナや風邪にかかっても微熱で済む人もいるため、体温のみで区別するのは難しいです。
熱のみならず喉の痛み・鼻水・咳などの症状も伴うときは、新型コロナウイルスや風邪の可能性があります。
新型コロナウイルスに感染したかどうかは検査で確認可能です。
微熱が出る前に、人混みのなかへ出かけたり感染者と会ったりした場合は、検査を受けてみると良いでしょう。
妊娠初期症状においても、生理予定日の前から体温の上昇があります。
生理前と妊娠初期症状はよく似ていて、乳房の張り・吐き気・眠気・おりものの変化・むくみなど共通する症状が現れます。
生理前と異なる点は、妊娠が成立すると生理予定日を過ぎても37度前後の微熱が続くことです。
妊娠が成立しないと黄体ホルモンの分泌は排卵後14日程度で止まるため、生理が始まる直前になると体温がぐっと下がります。
生理前に熱が上がるだけではなく、だるさなど別の症状も伴うときはPMS(月経前症候群)の可能性があります。
PMS(月経前症候群)のときは、以下の症状もみられます。
- 眠気
- 下腹部痛・腰痛
- 頭痛
- 胸の張り・痛み
- 気分不安定
- 食欲増進
- むくみ
生理前ではなく生理中に微熱が出るときは、月経困難症の可能性が考えられます。
月経困難症には「機能性」と「器質性」の2種類に分けられます。
機能性ではプロスタグランジンの過剰分泌によって、器質性では原因疾患の子宮筋腫によって熱が上がるのです。
生理前の熱は37.5度未満の微熱であることがほとんどです。
微熱であれば、解熱成分の市販薬を服用する必要はありません。
生理前に熱が上がりつらいときのセルフケアや病院を受診するタイミングについて解説します。
基礎体温をはかると、体のリズムを知ることができます。
正常な生理周期では、月経開始から排卵日前の低温期と、排卵後から月経直前までの高温期をくり返しています。
継続して基礎体温を測定すると、排卵の有無や月経時期がわかるようになるのです。
また生理前に熱が上がったときに、生理周期によるものなのか、病気などによるものかを判断しやすくなります。
風邪などによる発熱と異なり、低温期と高温期の差は0.3~0.6度と小さいため、基礎体温の測定には小数点第2位までわかる婦人体温計を使用しましょう。
生理前の熱が高い時期は、睡眠が浅くなり、日中に眠気を催す原因になります。
特に高温期は、睡眠時間を削らないように注意してください。
睡眠の質を上げるためには、日中の活動量を増やしたり運動を習慣づけたりすると良いです。
人間は、就寝時間が近くなると深部体温が下がることで眠りを誘うようになります。
日中の活動や運動によって人工的に体温を上げておくと、就寝時間に体温が下がりやすくなり、寝つきが改善します。
生理前に体温が上がることは正常な女性ホルモンの作用ですが、食生活が乱れていると頭痛・気分不安定・むくみなどの不快な症状が伴うこともあります。
カフェイン・アルコールなどの刺激物や砂糖のとり過ぎは、症状を悪化させやすいため注意してください。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類、ビタミン類、大豆製品はホルモンバランスの安定に役立つため、積極的にとると良いでしょう。
ストレスがたまると自律神経の働きが悪くなるため、生理前に熱が上がったときに不調を感じやすくなります。
ストレスをやわらげるために、読書や音楽を楽しむ・好きなアロマの香りを嗅ぐ・ヨガやストレッチを行うなど、簡単にできる解消法を見つけておくと良いです。
生理前の熱で、仕事や学業などに支障が出るほど体調がつらいときは一度病院を受診しましょう。
婦人科疾患や感染症などの病気が隠れている可能性があります。
PMS(月経前症候群)や月経困難症の場合は、低用量ピルや漢方薬などで治療を行うことがあります。
基礎体温をはかっている人は、記録を持参して問題ないか医師に確認してもらうと良いです。
生理前に熱が上がる理由は、排卵日を過ぎると黄体ホルモンの分泌量が増え、脳の視床下部にある体温調節中枢に働きかけるためです。
微熱のほかに喉の痛み・鼻水・咳などの症状を伴うときは、風邪や新型コロナウイルスにかかっていると考えられます。
生理前と妊娠初期症状との違いは、生理予定日を過ぎても微熱が続くかどうかです。
生理前の熱とともに、眠気・頭痛・気分不安定があるときはPMS(月経前症候群)の可能性があります。
生理前に熱が上がるときは、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事をとり、症状が悪化しないよう心がけてください。
日常生活に影響を及ぼすほど体調がつらいときは、早めに病院を受診しましょう。
- 生理前に熱が上がるのは、黄体ホルモン量が増えて体温調節中枢に作用するため
- 風邪や新型コロナウイルス感染症との違いは、喉の痛み・鼻水・咳を伴うかどうかで区別できる
- 生理予定日を過ぎても微熱が続くときは妊娠が考えられる
- 生理前の熱のほかに、眠気・頭痛・気分不安定があるときはPMS(月経前症候群)の可能性がある
- 生理前の熱があれば十分な休息と栄養をとり、改善しないときは病院を受診する
OiTr adsへ広告出稿をご検討いただける企業様は、お気軽に下記窓口へお問い合わせください。
- MAIL:sp@oitr.co.jp
- TEL:03-6778-4254 (平日10時~17時)
- お問い合わせフォームはこちら
上記バナーよりアプリインストールと簡単なユーザー登録で、個室トイレに設置されているOiTr(オイテル)がすぐに無料でお使いいただけます。オイテルの設置場所はこちら