生理痛の薬が効かない原因は?対処法や痛み止め以外で和らげる方法を解説

生理痛がある人にとって助けになるのが、痛み止めです。

しかし、飲んだのに効かないと悩んだり、効果がないからといって推奨用量を超えて過剰摂取したりする人も。

そこで今回は、生理痛の薬が効かない原因や、薬以外で痛みを緩和できる方法を紹介します。

効かない原因や対処法を知り、生理痛の辛さを軽減させましょう。

生理痛の薬が効かない原因

生理痛の薬が効かない場合には、さまざまな原因があります。

なかには、すぐ改善できるものもあるため、ここでは生理痛薬が効かない場合に考えられる原因を紹介します。

飲むタイミングが遅い

生理痛薬が効かない原因として多いのは「薬の服用タイミングが遅い」ことです。

一般的な痛み止めは、効果が表れるまで20~30分程度かかるとされています。

痛み止めが効かないと感じている人は、痛みのピークになってから薬を服用するため、効果が表れるまでのタイムラグが生じるのです。

そのため、痛み止めの効果がないように感じてしまいます。

生理痛薬は、痛みを感じ始めたと同時に服用するのが大切です。

血行不良

とくに冷えによって血行不良が起きていると、薬の効果が体のすみずみまで届かなくなります。

生理痛の症状として起こる腹部痛・腰痛・頭痛は、血行不良による冷えでも痛みが出やすい場所です。

冷えと生理痛が合わさり痛みが強くなると、薬の効果を感じにくくなる可能性があるため、生理期間はとくに注意しましょう。

自律神経の乱れ

強いストレスや不規則な生活習慣による自律神経の乱れも、生理痛薬を効きにくくする原因です。

交感神経が優位になりすぎると、体は痛みなどの刺激に敏感になります。

また、女性ホルモンのバランスがいつも以上に崩れ、生理痛が強くなる可能性もあるのです。

これにより、生理痛薬を飲んでも痛みの軽減を感じられないケースが出てきます。

婦人科系の疾患

子宮や卵巣に疾患がある場合の痛みには、生理痛薬が効かないケースがあります。

痛み止めを飲んでも全く効かない、または飲んでも1時間ほどですぐに強い痛みが出てくる場合は、病院で検査を受けてください。

生理痛の薬が効かない時の対処法

生理痛薬が効かない場合は、プラスアルファの対処法も試してみましょう。

ここでは、おすすめの対処法について紹介します。

体を温める

生理痛薬が効かない時は、まず体を温めてみましょう。

下腹部や腰痛にはじんわりと温めてくれるカイロがおすすめです。

下着の下に貼るタイプや香りでリラックス効果を高めてくれるタイプも発売されているので、チェックしてみましょう。

また、動ける体力がある時は温かいお風呂にゆっくり浸かり、全身を温めるのも効果的です。

薬の種類を変えてみる

鎮痛剤と一言でいっても、市販薬はそれぞれ痛みのタイプに合わせて配合されている鎮痛成分や鎮痛効果が違います。

今飲んでいるものが効かないと感じた場合は、別の薬を試してみましょう。

生理痛薬に使われている成分は主に以下の4つとなります。

  • イブプロフェン
  • ロキソプロフェン
  • アスピリン
  • アセトアミノフェン

これをもとにして、薬剤師さんに相談するのもおすすめです。

また、市販の鎮痛薬は頭痛薬や歯痛とともに、生理痛に効くとされているものが多くなっています。

しかし、生理痛に特化した専用薬として発売されているものもあるので、あわせてチェックしてみましょう。

漢方薬の服用

人の体は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されている、という概念で使用される漢方薬。

この中でも「血」の巡りが滞ると、生理中の辛い症状が悪化すると考えられており、改善に漢方がもちいられることも多いです。

とくに、生理痛には「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」や「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」がおすすめとされています。

漢方は種類も多く、他にもホルモンバランスを整えたり冷えを改善したりと、生理痛の改善に繋がるものもあるため、病院や漢方の販売店で相談して合うものを試してみましょう。

低用量ピルの服用

特別な治療が必要とされる疾患がないのに、市販の生理痛の薬を飲んでも痛みが軽減しない場合は、処方薬として低用量ピルの服用もおすすめです。

低用量ピルは、生理や排卵の周期を調整・抑制して、女性ホルモンの増減を少なくすることで生理痛の症状を緩和します。

低用量ピルにはさまざまな種類があり、体質的に合わない人や、併用禁忌の薬もあるため、必ず医師に相談した上で服用しましょう。

生理痛の薬以外で痛みを和らげる方法には

薬の過剰摂取は体に良くないとともに、薬を飲むことに抵抗がある人もいます。

そうした場合は、生理痛薬を使用する以外の対処法も試してみましょう。

ここでは、簡単にできるおすすめの方法を紹介します。

血行を改善させる

血行の改善は、生理痛の緩和が期待できます。

体を温めるのはもちろんのこと、体を締めつけないゆったりとした服装を着たり、血行をよくする「EPA」や「ビタミンE」を含む食事を摂るのもおすすめです。

「EPA」にはアジ・サバ・イワシなどの青背魚、「ビタミンE」にはアボカドやアーモンドなどがあります。

ストレッチや軽い運動

体が動かせる状態であれば、軽いストレッチやヨガなどの運動がおすすめです。

体を動かすことは血行の改善に繋がるとともに、ストレスも軽減してくれます。

とくに骨盤や股関節の周りの筋肉をほぐすと、生理痛の緩和が期待できるので試してみましょう。

ただし、生理痛が酷いときは決して無理はせず、体を休めることを優先してください。

アロマやお香などでリラックス

生理痛はメンタル面にも影響を及ぼし、痛みを敏感に感じてしまう傾向があります。

そこでおすすめなのがアロマテラピーです。

好きな香りのアロマやお香を焚いて呼吸を穏やかにし、心身共にリラックスする時間を作りましょう。

ツボ押し

ツボ押しも、生理痛の緩和が期待できる対処法です。

合谷(ごうこく)

手の親指と人差し指の骨が交わる部分よりも、やや人差し指よりのくぼみ

気海(きかい)

おへそから指約2本分真下の部分

三陰交(さんいんこう)

足の内くるぶしの一番高いところから指4本分上の、すねの骨の後ろ側にあるくぼみ

このように生理痛に効くツボは、体のさまざまな場所にあるため、ツボ押しに特化したサイトの情報を確認して試してみましょう。

ツボ押しのコツは、痛気持ちいい力で、数秒押して離すを3〜5回程繰り返してください。

生理痛の薬が効かない時に考えられる病気

本来生理とは、鈍痛はあるものの酷い痛みを伴うものではありません。

生理の度に鎮痛薬を使用しないと我慢できない痛み、もしくは薬が全く効かない場合には病気の可能性を考え、早めに病院で診療を受けましょう。

ここでは、生理痛薬が効かない場合に考えられる主な病気を紹介します。

月経困難症

月経困難症には、「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」があります。

後者の「器質性月経困難症」は、婦人科系の疾患が原因の場合が多く、病院を受診すればすぐに原因がわかります。

しかし前者の「機能性月経困難症」は、子宮の入り口が狭いことや、プロスタグランジンという物質が過剰に分泌されることで起きる子宮や血管、腸管の過剰収縮が原因となるケースが多い病気です。

そのため、異常なしと診断される場合もあり、痛みに悩んでいる人も多くいます。

「機能性月経困難症」が日常生活に支障をきたすなら、漢方薬や子宮収縮抑制剤などを使った治療を検討しましょう。

子宮筋腫

子宮筋腫は珍しくない病気で、30歳以上の女性の20〜30%に表れるといわれています。

ほとんどが良性の腫瘍で、筋肉が異常増殖したものです。

明確な原因は解明されていませんが、卵巣から分泌される女性ホルモンが影響していると考えられています。

症状は、腹痛・腰痛に加えて経血量が増えることによる貧血が一般的です。

子宮筋腫は小さいものであれば、治療の必要はありませんが大きくなると生理不順や不妊の原因になる場合もあります。

また、放置すると悪性腫瘍に変わる可能性もあるため、しっかりとした診察が必要です。

子宮内膜症

子宮内膜症は、「子宮内膜」に似た組織が、子宮の内腔以外の場所(腹膜、卵巣、卵管、腸など)にできる病気です。

子宮内膜症でできた組織も、女性ホルモンの影響を受けて月経のときには出血が起こります。

しかし子宮外にできているため、その血を外に排出できません。

その結果、たまった血液が炎症をおこしたり、周囲の組織との癒着を引き起こしたります。

子宮内膜症は20〜40代に多くみられますが、10代後半でも起こるので月経のある女性は誰でもかかる可能性があるのです。

主な症状は痛み止めが効かないほどの強い下腹部痛ですが、それ以外にも腰痛・排便痛・性交痛も現れます。

月経時以外にもこうした痛みが出る場合は、必ず病院を受診してください。

子宮内膜症は良性の病気ですが、月経の度に分泌される黄体ホルモンと卵胞ホルモンによって症状もどんどん強くなっていきます。

生理痛の薬は正しいタイミングで服用するのが大切!セルフケアをあわせても効かない時は病院で受診しよう

生理痛薬の効果をしっかり得るためには、正しいタイミングでの服用が一番大切です。

他にも、セルフでできる痛みの緩和方法があるため、あわせて試してみましょう。

こうしたセルフケアをおこなっても痛みが酷い、酷くなる場合は婦人科系の疾患の可能性も考え、早めに病院を受診してください。

この記事のまとめ
  • 生理痛薬は我慢せず、痛みの出始めに服用する
  • 体を温める・アロマでリラックスする・漢方薬を使用するなど他の方法も併用する
  • 薬もセルフケアも効かない場合は病院で診察を受ける

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