クラミジアの潜伏期間は?無症状でもうつる?検査・治療方法についても解説

クラミジアは日本国内において感染者数がもっとも多い性感染症です。

感染者数が多いため「感染したらどうしよう」と不安に思う人もいるでしょう。

クラミジアは、感染してから発症するまで症状がみられない潜伏期間があり、知らないうちに感染しているケースがよくあるのです。

今回はクラミジアについて、潜伏期間の長さや感染リスク、検査、治療方法などを解説します。

クラミジアはどのような感染症?

国立感染症研究所の調査でクラミジアは、男性・女性ともに20代の感染者数が多いと報告されています。

クラミジアは感染症法で5類感染症に分類されており、原因はクラミジア・トラコマチスという細菌です。

自覚症状があまり現れないことが多く、感染していることに気づかないケースもよくみられます。

クラミジアの原因菌は、感染した人の体以外で生息できない特徴があるため、お風呂やトイレなどから自然に感染することはありません。

クラミジアの感染経路は?

クラミジアの感染経路は性交渉です。

感染者の精液や膣分泌物などの体液が、粘膜や傷口に触れることで感染します。

膣性交のみならず、オーラルセックスやアナルセックスでも感染リスクがあるのです。

感染する場所は、尿道・膣・直腸・喉など多岐にわたります。

クラミジアの原因菌がついた手で触れると、目にも発症することがあります。

クラミジアの潜伏期間や症状とは?

クラミジアは、感染してもすぐに発症せず潜伏期間があり、感染した場所によって潜伏期間や現れる症状が異なります。

性器・喉・目の3ヶ所の違いを確認しましょう。

性器クラミジアの潜伏期間や症状

尿道や膣など性器クラミジアの潜伏期間は1~3週間です。

感染しても無症状で経過することが多いですが、発症すると次のような症状がみられます。

男性が発症すると「クラミジア性尿道炎」となり、主な症状は尿道のかゆみや分泌物・排尿痛です。

女性が発症すると、おりものの増加・不正出血・下腹部痛・性交痛がみられます。

無症状のまま時間が経つと感染による炎症が広がり、男性では精巣上体炎、女性では子宮頸管炎や卵管炎を引き起こし、不妊症の原因となることがあるのです。

咽頭クラミジアの潜伏期間や症状

咽頭クラミジアは、クラミジアの原因菌が喉に感染するケースで、潜伏期間は1~3週間です。

ほとんどの人は目立つ症状が現れずに経過します。

発症すると、喉の腫れや痛み・咳・発熱など風邪とよく似た症状が現れますが、外見で喉の異常はみられません。

感染に気づかずに放置すると、耳の閉塞感や難聴、リンパ節の腫れ、中耳炎を合併することがあります。

目にクラミジア感染したときの潜伏期間や症状

目に感染すると「クラミジア性結膜炎」となり、約1週間の潜伏期間のあとに症状が現れます。

主な症状は、目の充血・多量の目やに・目の腫れです。

目やには、黄色く膿んだようなものが出ます。

さらにまぶたの裏側には、濾胞(ろほう)と呼ばれる小さなプツプツができる特徴があります。

クラミジアは潜伏期間もうつる?

潜伏期間とは、病原体に感染してから症状が発現するまでの期間のことです。

クラミジアは感染しても、すぐに症状は現れませんが、体内に原因菌は存在しています。

そのため、潜伏期間中に性交渉を行うと、相手にクラミジアをうつしてしまう可能性があります。

クラミジアは感染者の体液に触れることで感染するため、予防するためにはコンドームの使用が効果的です。

クラミジアは潜伏期間でも検査できる?

クラミジア検査は、感染の機会から24時間以上経っていれば受けることが可能です。

検査は、性感染症内科・泌尿器科・婦人科などのクリニックで受けられます。

感染から間もないうちに受けられる検査は、クラミジア原因菌の存在を調べる抗原検査です。

抗原検査では、感染の疑いがある場所から検査物を採取して、現在の感染の有無を確認します。

性器感染であれば尿や膣分泌物、喉の感染はうがい液、直腸感染は肛門分泌物にて検査を行います。

女性の骨盤内感染が疑われるときは、クラミジア感染に反応した血液中の物質を調べる抗体検査を補助的に行うことがあります。

クラミジアの治療方法は?

クラミジアは、抗菌薬の内服で治療できます。

クラミジア感染症に使用できる抗菌薬には、マクロライド系・テトラサイクリン系・ニューキノロン系があります。

感染が判明した場合は、お互いにうつし合う「ピンポン感染」を防ぐため、パートナーも一緒に治療を行うことが大切です。

治療後は陰性確認をするため、薬を飲み切ってから2~3週間後に再受診する必要があります。

陰性確認ができるまで、性交渉は控えるようにしましょう。

クラミジアは潜伏期間中も感染リスクがある!不安なときは検査を受けよう

クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌が原因の性病で、感染者は若年層に多くみられます。

感染者の体液が性交渉により粘膜などに付着することで感染し、主な感染部位は性器・咽頭・直腸・目です。

クラミジアは感染すると、1~3週間の潜伏期間のあとに発症しますが、なかには無症状のまま経過するケースもみられます。

潜伏期間中や無症状でも、感染していれば体内にクラミジアの原因菌が存在しているため、性交渉を行うと感染リスクが高くなります。

クラミジアは、潜伏期間中でも検査可能です。

感染に不安があるときは、性感染症内科・泌尿器科・婦人科などのクリニックで検査を受けましょう。

この記事のまとめ
  • クラミジアは、日本で感染者数がもっとも多い性感染症
  • 性交渉によって感染し、主な感染部位は性器・喉・直腸・目
  • クラミジアは感染してから1~3週間の潜伏期間を経て発症するが、無症状であるケースも多い
  • 症状がなくても潜伏期間中に性交渉を行うと感染リスクがある
  • クラミジアは潜伏期間中でも検査ができる

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