頭痛がしばらく続くと、身体も辛いし「何か病気なのかも」と不安になるかもしれません。
この記事では、頭痛が1週間以上続く原因として考えられることや対処法、病院を受診する目安、気を付けたい頭痛のサインについてご紹介します。
長期間継続する頭痛や頭痛発作に悩まされている方は、ぜひ参考にして下さい。
一言で「頭痛」といっても、痛みの種類は数種類あります。
「頭痛持ち」と言われるのは一次性頭痛がほとんどですが、命に関わる病気のサインである可能性も否定できません。
「よくあることだから」と侮らないようにしましょう。
脳の一過性の異常によって引き起こされる頭痛で、頭痛全体の約80%を占めるものです。
原因不明のものも数多くあり、慢性頭痛とも呼ばれます。
大体が良性のもので命の危険はありませんが、痛みのために日常生活に支障が出ることもあります。
これらの頭痛は適切な治療で痛みの改善が可能ですので、原因と対処法を知っておきましょう。
ホルモンバランスの変化や疲労などで三叉神経が刺激され、脳血管の拡張や収縮が生じるために起こると考えられる頭痛です。
日本における有病率は8.4%で、20~40代の女性に多い傾向にあります。
未成年でも、高校生9.8%、中学生4.8~5.0%、小学生3.5%の有病率です。
朝に起こることが多く、吐き気を伴うズキズキした痛みが頭の片側に起こるのが一般的な症状です。
頭痛の前兆として「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる視界のチカチカした光が見える場合もあります。
頭全体や後頭部を締め付けられるような重い痛みが起こり、数日間続くこともあります。
また目の奥が痛む場合もあります。
首や肩の筋肉の緊張が原因で、筋肉の緊張で血行不良となり、蓄積した疲労物質が神経を刺激すると独特の痛みを生じます。
長時間同じ姿勢をとる機会が多い、心理的なストレス、度数の合わない眼鏡、眼精疲労、歯のかみ合わせの悪さなどが筋緊張の原因です。
ドライバーやデスクワークの人に多いと言われています。
一定期間に集中的に起こるため「群発頭痛」と呼ばれており、我慢できないほど激しく強い痛みが片目の奥に起こります。
夜中〜明け方にかけて起こりやすく、数十分から数時間続き、1日の内に何度も起こる・1か月以上も続く場合がある頭痛です。
男性に多いと言われており、毎回同じ側に痛みが生じ、決まった時間に症状が現れます。
痛みの強さは他の頭痛と桁違いで、日常生活に支障を来しやすい傾向があります。
脳や身体に異常が起こり、命に関わる病気の症状として現れる頭痛です。
頭痛が起こりやすい方でも「いつもの痛みと違う」と感じる場合は注意しましょう。
- 脳動脈瘤が破裂して起こる「くも膜下出血」
- 脳の細い血管が切れて起こる「脳出血」
- 大きくなった「脳腫瘍」
によって頭痛が生じます。
いずれもなるべく早く適切な処置が必要な病気です。
救急車を呼ぶことも検討し、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
もし判断に迷った場合、動けないほどの激しい頭痛が起こった場合は救急相談(#7119)に電話して指示を受けて下さい。
特別な病気でなくても、ストレスによって頭痛が1週間程度続くことがあります。
頭痛が起こっている部位によって原因がある程度推測できますが、自己判断せず一度医療機関の受診をおすすめします。
脈打つようにズキズキと痛む、閃輝暗点が起こる、朝起きた時に痛む、といった「片頭痛」
の可能性のほか、食事や会話の最中に頬~あごにかけて激痛がある場合は「三叉神経痛」が考えられます。
片頭痛ではまれに両側に症状が出ることもあります。
右側の痛みと同じく「片頭痛」や「三叉神経痛」が考えられます。
一定期間、毎日のように目の奥に激痛が走る場合は「群発頭痛」の可能性もあります。
片頭痛と同じく右側も痛むことがあります。
こめかみから目の奥にかけて発作的に起こるズキズキとした脈打つ痛みは「片頭痛」の可能性があります。
また、片側のおでこからこめかみにかけて鋭く痛む場合、帯状疱疹も考えられます。
痛む場所と一致して発疹が見られるとわかりやすいです。
両側の側面から後頭部にかけて締め付けられるようにギューッと痛む時は「緊張性頭痛」が考えられます。
ストレスがたまっている、歯を食いしばっている、長時間のデスクワークなど思い当たることはないでしょうか。
頭痛の原因は複数ありますが、片頭痛や緊張性頭痛はストレスによる身体的・精神的ストレスも原因となります。
ストレスによって首周りの筋肉の柔軟性がなくなる、痛みを抑える物質の分泌量が低下して神経が過敏になる、といった理由です。
また、片頭痛はストレスから開放された後に脳血管が拡張して生じることもあります。
風邪による頭痛であれば数日で治まりますが、1週間~長期間続く場合はどう対処すればよいでしょうか。
頭痛の原因となる生活習慣を見直し、必要であれば市販薬を使用して痛みを軽減しましょう。
具体的な方法をご紹介します。
頭痛の原因と生活習慣には関わりがあると言われています。
以下のような状況は頭痛を引き起こす要因となりますので、自分の生活を振り返って当てはまることがないか確認してみて下さい。
- 睡眠不足や過眠など適切な睡眠時間がとれていない
- 疲労や空腹などの身体的ストレスがある
- 長時間のパソコン使用など同じ姿勢をとっている
- チョコレート、チーズ、赤ワインなど片頭痛が悪化する物質を食べた
該当する項目があったら、なるべく改善できるように生活習慣を見直しましょう。
心身のストレスも頭痛の原因となるため、なるべくリラックスしてストレス発散できるような対処法を試してみて下さい。
- 入浴や蒸しタオルで肩や首を温める
- マッサージ、ストレッチで血行を良くする
- 睡眠を適切な時間とる
- 静かな暗い場所で休む
- 気分転換する方法をリストアップしておく
飲酒や喫煙がストレス発散になる、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、飲酒や喫煙は頭痛を誘発する行動でもあります。
最低限に留めて他の方法によるストレス発散を心がけましょう。
痛みで辛い時は、市販の頭痛薬や鎮痛剤を飲んでもいいでしょう。
含まれている成分にはいくつか種類がありますが、最初は副作用が少ないアセトアミノフェンから飲み、効果が弱いと感じるようならロキソプロフェンの使用を検討するのがおすすめです。
薬を飲み続けるとかえって頭痛の原因となることも知られていますので、購入時に薬剤師から説明を受けると安心です。
1週間ほど頭痛が続き、以下のような症状を伴う場合は病院を受診しましょう。
- 頻繁に頭痛が起こる
- 市販の頭痛薬が効かない
- 片頭痛の特徴に当てはまる
- 今までの頭痛とは様子が異なる
- ほかに治療中の病気がある
- 頭痛のほか、目が充血している
最初は内科の受診で大丈夫です。
必要であれば脳神経外科、神経内科といった専門外来を受診します。
頭痛外来もおすすめです。
一次性頭痛であれば、辛いですが生命には影響しません。
しかし、病気が原因で起こる二次性頭痛の場合は命に関わります。
危険な頭痛のサインを3つご紹介しますので、以下に当てはまるようなら速やかに病院に行きましょう。
もともと頭痛持ちの方でも、これまでとは違うような激しい痛みを感じた場合は、くも膜下出血のような緊急の処置を要する状態の可能性があります。
「バットやハンマーで頭を殴られたような激しい痛み」と言われるような痛みを生じ、発症日時が「何時何分から」などとはっきりしているのが特徴です。
早急に治療が必要な状態ですので、すぐ救急要請しましょう。
頭を強く打った時、急性硬膜外血腫や急性硬膜下血腫を発症することがあります。
脳を覆っている硬膜と頭蓋骨の隙間に血がたまって血腫となり、脳を圧迫して吐き気や手足の痺れなどの症状を引き起こします。
頭を打った直後は症状が起きず、2週間〜数か月後に現れることもあります。
命に関わることもありますので、必要なら病院でCT検査等を受けましょう。
代表的な脳腫瘍の症状で、特に「髄膜腫」「神経膠腫」に起こります。
良性と悪性、どちらの可能性も考えられます。
腫瘍が大きくなるにつれて頭痛が発症し、部分的ではなく頭全体が痛みます。
特に痛みが強くなるのが朝ですが、痛みが治まることはありません。
途切れずに頭痛が続くようなら病院を受診しましょう。
頭痛が続く原因と対処法についてご紹介しました。
1週間続く頭痛の原因として多いのは、一次性頭痛である片頭痛や緊張性頭痛です。
血行を良くする、リラックスする、市販薬を飲むなどの対処法で症状が和らぎますが、セルフケアでも改善しない場合は病院の受診も検討しましょう。
くも膜下出血や脳腫瘍など命に関わる二次性頭痛の可能性も否定できません。
いつもとは様子が違う痛み、殴られたような激しい痛み、といった症状がある場合は救急の受診を検討して下さい。
- 1週間続く頭痛は片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛が考えられます
- 一次性頭痛はストレス解消や血行促進で改善が期待できます
- 鎮痛剤など、市販薬の使用も効果的です
- 二次性頭痛の場合は命に関わるため、速やかに病院を受診しましょう
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