生理は女性の身体にとって重要なサイクルですが「生理がだらだら続いて終わらない」と悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。
もし、8日間以上出血が続いていたら、正常よりも長い生理だと判断されます。
この記事では、生理が終わらない原因や病院に行くタイミングを解説。
「いつまで様子を見ていいかわからない」と悩んでいる方はぜひご覧下さい。
生理が終わらない理由としては、複数の原因が考えられます。
女性ホルモンバランスの乱れによるものが大半ですが、生活習慣の乱れや年齢的な要因、ピルの服用など、さまざまな理由で起きる可能性があります。
生理は女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の作用で起こります。
生理後から排卵前まではエストロゲンの分泌量が増加し、排卵後から生理前まではプロゲステロンの分泌量が増加する、という仕組みです。
この2つのホルモンバランスが崩れると、生理が終わらず長引く原因になります。
また、女性ホルモンの分泌が不十分となってしまう黄体機能不全の状態になると生理が終わらないことがあります。
ほかにも、ストレスの多い生活や生活習慣の乱れ、女性ホルモンが不安定の10代、更年期に入った40代など年齢が関わる場合があります。
低容量ピルの副作用でも、生理が終わらないことがあります。
ピルは体内の女性ホルモンのバランスを変化させて、PMS対策や生理周期のコントロールなどを目的として服用します。
ピルを飲み始めの場合は3シート分ほど服用して、症状が落ち着つくまで様子を見ましょう。
また、ピルを正しく服用できているか再確認しましょう。
正常の生理は3~7日間程度続き、25~38日周期とされています。
個人差があって多少前後するものですが、8日以上続く場合は「過長月経」と呼ばれます。
特に、それまでは正常範囲だったのに、ある時から生理が終わらなくなった場合は要注意です。
過長月経が起きる前に強いストレスや疲労感、ダイエットなどは身に覚えがないでしょうか。
これらはホルモンバランスの乱れを引き起こし、過長月経の原因となることがあります。
また、同時に経血量が増える「過多月経」が起こることも。
出血する期間が長いと貧血を起こしやすくなりますので、婦人科の受診を検討しましょう。
妊娠初期には不正出血が起こる可能性があります。
子宮内膜に着床する際に起こる着床出血のほか、子宮以外に着床する異所性妊娠、初期流産といった原因が考えられます。
もし妊娠初期に「生理のような出血が終わらない」と感じたら、すぐに産婦人科を受診しましょう。
生理が終わらない背景として、女性特有の病気が隠れている可能性があります。
生理が終わらない場合、経血の状態を確認しましょう。
鮮血、茶色などの色や状態・少量、多量など出血量も大切な情報です。
子宮筋腫は子宮筋層にできる良性の腫瘍で、20〜30代に多いとされています。
大きさやできる場所によって症状には差があり、必ずしも生理が長引くとは限りません。
剥がれ落ちた子宮内膜を外に排出しにくくなるといった機序が、生理が終わらない原因です。
子宮の機能が低下するため、生理が終わらないほか妊娠しにくくなる可能性もあります。
妊娠を希望する方は早めに婦人科で相談することをおすすめします。
子宮内膜組織が卵管や卵巣、腹膜などの子宮以外の場所にできる病気です。
婦人科の臓器周辺にできた子宮内膜が生理周期に合わせて剥がれ落ちるため出血量が増え、生理が終わらずに長引く傾向があります。
茶色のチョコレート様の経血が排出される特徴もあります。
生理のたびに症状が酷くなることも多く、薬物療法で症状の緩和は見込めますが、根治するには臓器の摘出が必要です。
症状が軽い場合、妊娠を希望する場合は痛み等に対処する治療を行います。
子宮内膜のような組織が、子宮の平滑筋組織内にできる病気です。
30〜40代以降の出産経験がある方に多い傾向があります。
子宮が分厚くなって収縮しにくくなるため、経血が外に排出されにくくなって生理が長引く症状があります。
エストロゲンによって症状が悪化するので、生理がある間は進行し続けます。
厚くなった子宮が膀胱や腸を圧迫するため頻尿や便秘になるほか、不妊症や流産の原因になる場合もあります。
子宮内膜の細胞が増殖してできる良性のできもので、30〜50代の出産経験がある方に多い傾向があります。
大きさは様々ですが、中には10cm以上になることがあります。
女性ホルモンや炎症によって発生すると言われています。
子宮内膜の表面積が増えるのに伴って出血量も増えるため、生理が終わらないと感じることもあるでしょう。
過多月経になりやすいので貧血にも注意が必要です。
初期症状はないことも多く、偶然発見されることもあります。
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんがありますが、どちらも症状に不正出血があります。
少量の出血がいつまでも続く場合は一度婦人科を受診しましょう。
生理が終わらないほか、生理期間以外で茶色のおりものがでる、臭いが強いおりものがでる、といった症状も起こります。
特に子宮頸がんは、20〜30代の比較的若い年代でも発症しやすいがんです。
早期発見して処置することが大切なので、定期的に子宮がん検診を受けましょう。
「様子を見ていれば終わるかもしれないし…」と、生理が終わらない時にいつ病院に行けばいいか、タイミングが難しいかもしれません。
「出血していると病院に行きづらい」という方もいるでしょう。
しかし、不正出血か生理かを判断するためにも受診をおすすめします。
具体的には、
- いつもの生理とは様子が違う
- 生理がきちんと終わらないまま次の生理がくる
- 腹痛やおりものなど、ほかの症状がある
といった場合に婦人科を受診してください。
重大な病気が見つかる可能性もあります。
ホルモンバランスの乱れによる「機能性出血」、病気が原因の「器質性出血」それぞれに合わせた治療を行います。
採血や超音波検査などで生理が終わらない原因を特定し、適切な治療法が選ばれます。
ホルモンバランスが原因の場合は
- ピルの内服
- 生活習慣の改善
- ストレス発散
といった方法を、
子宮の病気の場合は
- 経過観察
- ホルモン治療
- 手術
- 放射線や化学療法など
を行います。
いずれも、症状が悪化する前の早期治療開始が望ましいでしょう。
生理が8日間以上続くと「過長月経」と呼ばれます。
ストレスや生活習慣の乱れなどが原因の一時的なホルモンバランスの異常の場合もあれば、子宮がんなど重大な病気が隠れている可能性もあります。
出血が長引くと貧血が起こるなど別の問題も起こる可能性があります。
普段と生理の長さや出血の量や状態が異なると感じた場合は、婦人科・産婦人科を受診して原因を突き止めることをおすすめします。
早めに適切な対処を行いましょう。
- 生理が8日間以上続くと「過長月経」と呼ばれます
- 原因として、ホルモンバランスの乱れや子宮の病気が考えられます
- 婦人科を受診して、必要な場合は早めに対処しましょう
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