【医師監修】タンポンをつければ生理中でもプールに入れる?正しい使い方や感染症リスクなど解説

この記事の監修医師

須山 文緒 (すやま ふみお) 医師

プロフィール
京都大学医学部卒業、倉敷中央病院、国立成育医療研究センター、新百合ヶ丘総合病院の勤務を経て、2022年から杉山産婦人科新宿に勤務。
https://www.sugiyama.or.jp/doctor/shinjuku

学校の水泳授業や夏のレジャーで定番のプールや海。

しかし「直前に生理が来てしまった」という経験がある人は、多いのではないでしょうか。

そこで今回は、経血が体外に出るのを抑える生理用品の「タンポン」を使えば、プールや海に入ることは可能なのかについて解説します。

生理中はタンポンをつけてプール・海に入ってもいい?

生理用タンポンをつけて、プールや海に入ることは問題ありません。

水中では水が栓の役割をするため、経血が体の外に出にくくなります。

またタンポンを使えば膣内に水が入るのを防ぎ、衛生面でのリスクも低くなるのです。

実際に水を使うスポーツのアスリートも、生理のときにはタンポンで対策をした上で、練習・試合に参加しています。

さらに泳ぐという程よい運動をすることで血行が良くなり、生理痛をやわらげる効果があるともいわれています。

ただし、酷い生理痛や体の不調がある場合は無理して入らないようにしましょう。

生理中のプール・海でタンポンを使う注意点は?

タンポンを使えば、プールや海に入れますが、気を付けなければいけない点もあります。

水に入る前、タンポンを使用する前に以下の注意点を確認してリスクを減らしましょう。

水に入る前・上がったあとは新しいタンポンに変える

タンポンは水に入る前に、新しいものを挿入しましょう。

そして、水から上がった際には新しいものに交換するのが望ましいです。

タンポンは経血の吸収と共に、水分も吸収します。

衛生面を考えるのであれば、一度水中に浸かったタンポンはこまめに交換するのが安全です。

タンポンの紐は絶対に切らない

タンポンには交換するための長い紐がついています。

水着からはみ出るのが心配だとは思いますが、この紐は決して切らないようにしましょう。

タンポンは、動いていると膣の奥に入り込むことがあります。

紐を切ってしまうとタンポンが自分で取り出せなくなり、そのまま挿入時間が長くなると感染症などを起こす危険性も。

安全のためにも、本体には手を加えずに使用してください。

使用時間を守る

海やプールでタンポンを使用する際には、特に使用時間には注意してください。

一般的にタンポンの適切な使用時間は4~8時間とされており、8時間以上の使用はしないようにと注意喚起されています。

海やプールに行くとつい時間を忘れたり、変えるのが面倒と思う場合もあるかもしれません。

しかし、生理中の膣内はいつも以上にケアが必要であることを理解し、タンポンの使用時間は必ず守りましょう。

漏れや紐が気にならない適切な水着を選ぶ

生理中の海やプールでは、水着も意識するとより安心です。

まず、タンポンの紐が気にならないように下半身の露出が多いものは避けましょう。

ハーフパンツタイプや、長めのワンピースタイプなどでカバーしてください。

また、経血量によってはタンポンをしていても、漏れてしまう可能性もあります。

黒やネイビーといった、血の色が目立たない水着を選ぶのもおすすめです。

また、経血が少ないのであれば、水着の下に履ける吸水ショーツも発売されているので、こちらもチェックしてみてください。

万が一の漏れに備えて濃い色のタオルを用意

経血は、水から上がった瞬間に一気に外へ出ようとします。

プールサイドなどにタオルを置いておける場合は、万が一に備えて色の濃いタオルを用意しましょう。

タオルですぐに押さえれば、周りを汚すこともなく血の色を隠すこともできますよ。

施設のルールを確認する

施設によって「生理中の利用はできません」と、注意喚起されている場所もあります。

生理中に公共のプールや、ジムのプールを利用する際は、前もって施設のルールをしっかり確認しておきましょう。

プールや海で役立つ正しいタンポンの使い方は?

プールや海でタンポンを使う際には、使用前のチェックや適切なサイズを選ぶことでより経血漏れを防げます

ここでは、知っておくと役立つ正しいタンポンの使い方と、タンポンが苦手な人におすすめの生理グッズを紹介します。

紐や容器が破損していないかをチェック

タンポンは、経血を吸収する「吸収体」とそれを身体の中にスムーズにみちびく「プラスチック部」でできています。

使う前には、とくに「プラスチック部」の破損がないか確認してください。

破損があると、スムーズに挿入できない他、デリケートゾーンを傷つける恐れがあります。

また、紐部分を引っ張り、本体から抜けたり切れそうになっていないかも確認しましょう。

漏れを防ぎ安全に使用するためには、しっかりとした確認が大切です。

正しい位置に挿入をする

タンポンは、「プラスチック部」を膣内に挿入した後、「吸収体」部分を押し出す筒を最後までしっかりと押し切ります。

膣内には無感覚ゾーンがあり、そこに正しく入っていれば違和感はありません。

違和感があるのなら、正しく挿入できていない証拠です。

そのままにすると、経血をしっかりと吸収できません。

一度取り出して、再度正しい位置へ入れ直しましょう。

また、タンポンにはプラスチック部がなく、直接吸収体を挿入するフィンガータイプもあります。

初心者はプラスチック部付きを使ったほうが、正しい位置への挿入が簡単です。

吸水量が多いものを使用する

タンポンは、使い捨てナプキンと同じように吸水量によってさまざまなサイズが発売されています。

タンポンを初めて使う人は「5~9ml」程を吸水する、レギュラーサイズがおすすめです。

すでに使い慣れている人や、経血量が多い人は「11~15ml」の吸水量があるタンポンを使うといいでしょう。

経血量があまりに少ないのに、吸水量が多いものを使うと膣から取り出す際に痛みを感じる場合があります。

普段の自分の経血量を知り、サイズを調整してください。

タンポン以外のグッズもチェック

タンポンをつけているとどうしても違和感が取れないという人には、月経カップや月経ディスクといったアイテムもチェックしてみましょう。

タンポンと同じく膣内に挿入するタイプですが、医療用シリコンが使われていて優しい手触りとなっています。

タンポンよりも挿入にコツがいりますが、長時間かつ繰り返し使える点が魅力です。

ただし、使用推奨時間は、タンポンと同じく8時間ほど。

ずっとつけっぱなしにしておけるわけではないため、注意しましょう。

また、繰り返し使う場合には本体の洗浄と、消毒が必要になります。

しっかりケアができる環境で使うようにしてください。

月経ディスクは使い捨てタイプも発売されているので、旅行などの際にはそちらを選ぶと良いでしょう。

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タンポンをつけていれば温泉に入ってもいい?

プールや海が平気なら、温泉にも入れるのではと思いますよね。

しかし、基本的に生理期間中の温泉入浴はNGとされています。

温泉は、同じ水中でもプールなどとは違ったリスクが潜んでいます。

ここでは、なぜ生理中の温泉入浴が好ましくないのかを解説します。

感染症にかかるリスク

女性は生理に伴うホルモンバランスの乱れで、免疫力が低下します。

タンポンを使用していれば、膣口からお湯が入ることを防止できますが100%入らないとはいえません。

プールの場合は塩素などに消毒効果がありますが、不特定多数の人が入浴し、雑菌も含まれやすい大浴場は避けたほうが安心です。

温泉のお湯の温度はどうしても雑菌が繁殖しやすい環境となってしまうため、注意してください。

貧血や脱水のリスク

生理は体外に血液を排出する症状なので、普段のときより貧血状態になる女性が多くなります。

貧血状態でお風呂に入ると、末梢の血管が広がり脳に運ばれる酸素が不足して、めまいや最悪の場合、失神する可能性も。

また、血液の排出とともに身体の水分も少なくなっているので、発汗で脱水になるリスクも高まります。

血液の漏れ以外にも、生理中の入浴は危険なポイントがあると覚えておきましょう。

経血が漏れた場合のリスク

タンポンをつけていれば、絶対に経血が漏れない訳ではありません。

特に経血量の多い人は、生理2~3日目の一番経血が出るときに吸収力が追いつかず、漏れるリスクが上がります。

経血が漏れてしまえば、脱衣所や浴場で血液を汚してしまうことに。

特に温泉は清潔さが求められる場なので、他のお客さんに不快な思いをさせてしまうでしょう。

生理日と重なってしまった場合は、内風呂などを使う配慮が必要です。

生理でもタンポンを使えばプールや海の利用は可能!注意点やリスクも理解して正しく使おう

タンポンを使えば、生理中でも経血の漏れを防ぎながら、水のレジャーを楽しむことができます。

しかし、タンポンで経血漏れが絶対起こらないとは言い切れません。

万が一漏れが起きたときの対策や、水のレジャーでタンポン使用する際のリスクもしっかり理解することが大切です。

この記事のまとめ
  • タンポンを使えばプールや海の利用は可能
  • 衛生面を考え、タンポンはこまめに交換をすること
  • 生理中の温泉は感染症リスクや体調不良を起こしやすいので利用を避ける
  • タンポンで100%漏れない訳ではないので、万が一の対策も大切

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