不正出血で異常なしと言われる理由とは?原因や病院を再受診する目安など解説

不正出血がみられて婦人科を受診したにもかかわらず、医師に異常なしと言われたら「病気を見逃しているのではないか」と不安になりますよね。

受診後も不安が残る場合、どうすればよいのでしょうか。

今回は、不正出血で異常なしと言われる原因や病院を再受診する目安、不正出血で異常なしと言われて不安なときの対処法を紹介します。

不正出血で異常なしと診断される原因

不正出血とは、生理以外のタイミングに起こる性器からの出血をさします。

不正性器出血とも呼ばれ、10~50代の女性によくみられる症状です。

不正出血の裏には病気が隠れていることもありますが、ときには異常なしと言われることも。

命に影響する病気がなく、出血量が少量の場合は異常なしと診断され、治療なしで経過観察することがあります。

ここからは、不正出血で異常なしと診断される原因をみていきましょう。

一時的なホルモンバランスの乱れ

ホルモン分泌の一時的な乱れによる不正出血の場合、自然に治癒するケースが多いため、治療せずに経過観察することがあります。

不正出血を引き起こす病気が見つからず、出血が少なく短期間の場合は、生活習慣についてのアドバイスだけで終わることも。

排卵期出血

排卵期出血は、排卵時に卵胞ホルモンの分泌量が一時的に低下するために2~3日程度起こる出血です。

検査で病気が見つからず、排卵のタイミングでみられた出血は排卵出血だと診断され、治療なしで経過観察します。

不正出血の原因

不正出血の原因は多岐にわたります。

異常なしと言われることがある一方で、重大な病気のサインである可能性も。

婦人科では、血液検査や超音波検査、子宮がん検査などを通じて、不正出血の原因を調べます。

ここからは、不正出血の原因をくわしくみていきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れによる不正出血は、機能性出血と呼ばれます。

機能性出血は、女性ホルモン分泌が安定しない思春期や更年期の頃によくみられる症状です。

またストレスや不規則な生活習慣、ダイエットによる急激な体重減少が原因となることも。

異常なしと言われるケースが多いですが、出血量が多い場合はホルモン剤の投与がおこなわれます。

また、無排卵月経や黄体機能不全などのホルモン分泌異常が原因の場合は、将来不妊につながるリスクがあるため治療が必要です。

子宮・卵巣・膣の病気

子宮や卵巣、膣の病気が原因で起こる不正出血は器質性出血と呼ばれ、病気の治療が最優先でおこなわれます。

器質性出血の原因となる病気の例は、次のとおりです。

  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣機能不全
  • 卵巣腫瘍
  • 膣炎
  • 性感染症

不正出血は子宮体がんや子宮頸がんの発見につながることも。

また、不正出血で不妊につながる病気が見つかることもあるため「大したことない」と決めつけずに受診してくださいね。

排卵期出血

排卵期に約2~3日起こる排卵出血は、女性ホルモン分泌の大きな変化にともなって子宮内膜が破れて起こる出血です。

日頃から基礎体温を測定していて、排卵時に出血のタイミングが重なれば排卵期出血といえるでしょう。

ただし、4日以上出血が長引くときや出血量が多いときは、子宮筋腫や子宮がんの可能性もあるため、婦人科での検査が必要です。

妊娠による出血

妊娠すると、着床出血や妊娠初期に起きる絨毛膜下血腫がみられることがあります。

また、異所性妊娠や流産による不正出血の可能性もあるため、心当たりがある人は妊娠検査薬を使用して、陽性なら受診しましょう。

不正出血はどのくらい続いたら病院を受診するべき?

異常なしと言われた後にも不正出血が続くときや、一度治まったものの別の機会に出血がみられたときに、病院を再受診してよいのかためらうかもしれません。

異常なしと言われても2週間以上出血が続く場合は、ホルモン剤などでの止血処置が必要になるため再受診してください。

また、1日だけの少量の出血だったとしても、再度不正出血があった時点で早めに受診すべきです。

子宮がん検診では、癌があるにもかかわらず異常なしと言われるケースがあるため、不正出血が続く際は再検査しましょう。

不正出血で異常なしと言われたけれど不安なときの対処法

不正出血で異常なしと言われた後も、病気の不安がぬぐえないことも。

ここからは、不正出血で異常なしと言われた後に取り組みたいことを紹介します。

定期的に婦人科検診・子宮がん検診に行く

年に1回以上の婦人科検診や子宮頸がん・子宮体がん検診は、不正出血の原因となる病気の早期発見につながります。

特に子宮がんの早期発見には、定期的な検診が必要です。

子宮頚部にできる子宮頚がんは20~30代の若い女性でもかかる病気で、進行するにしたがって不正出血が現れることも。

子宮体部にできる子宮体がんの好発年齢は50代後半ですが、月経不順がある20~40代でも発症します。

子宮体がんは初期段階で不正出血が出現するため、発見のきっかけになりますよ。

子宮がんは、早期発見できれば高い確率で治癒する見込みがあるため、定期的に検診を受けてくださいね。

健康記録をつける

日頃から健康記録をつけることは、不正出血に気づくきっかけになります。

特に、月経不順で不正出血か生理かわかりにくい場合は、基礎体温の測定がおすすめです。

月経不順があっても、生理の時は必ず基礎体温の変化があります。

基礎体温に変化がない時の出血は不正出血だと考えられるため、受診の目安にもなりますよ。

また、不正出血の色や期間、出血量、併発した症状なども病気の発見につながるため、日頃から観察しておきましょう。

セカンドオピニオンを受ける

異常なしと言われても不安が残る場合は、セカンドオピニオンを受けることをおすすめします。

セカンドオピニオンとは、すでに診療を受けている患者が、現在の診断や治療法について、ほかの医師の意見を聞くことです。

異常なしと言われたことに不安があるなら、ほかの医師の視点からも診察してもらいましょう。

セカンドオピニオンのメリットは次のとおりです。

  • 不正出血の原因や自分の体を深く理解できる
  • 誤診に気づきやすくなる
  • 主治医に相談できなかったことも聞きやすい

セカンドオピニオンを受ける際は、主治医からの紹介状や検査結果を持って受診することが望ましいです。

主治医に遠慮せずセカンドオピニオンを申し出ましょう。

不正出血で異常なしなら検診や健康記録で経過観察!不安ならセカンドオピニオンを検討しよう

一時的なホルモンバランスの乱れや排卵時出血は、不正出血でも異常なしと言われることが多いです。

異常なしと言われても不正出血が続く場合は、再受診し原因を探してください。

また、異常なしと言われた後も、定期検診や健康記録を通じて自分の体に関心を持ち続けましょう。

診断に不安が残るときは、セカンドオピニオンを検討してくださいね。

この記事のまとめ
  • 不正出血で異常なしと言われるのは、一時的なホルモンバランスの乱れや排卵時出血のケース
  • 不正出血の裏は病気が隠れている可能性があるため、定期検診を通じて経過観察しよう
  • 基礎体温や不正出血の色や期間、出血量を記録しておくと、病気の診断に役立つ
  • 診断に不安が残る場合はセカンドオピニオンを受けよう

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