生理中に「ふらっとする」「立ちくらみがある」など、貧血のような症状を感じた経験はありませんか?
そんなとき「生理中の貧血に即効性のある食べ物が知りたい」と思う人も多いでしょう。
この記事では、生理中の貧血におすすめの食べ物の即効性や、生理による貧血の原因などを解説します。
生理中の貧血が食べ物では改善しない時の対応についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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結論、生理中の貧血に即効性のある食べ物は存在しません。
貧血の予防・改善に必要な鉄分を含む食べ物は、身体に吸収されて血液を作るまで時間がかかるため、食べた直後に症状が改善するわけではないのです。
毎日の食生活を見直し、バランスのよい食事を摂取することで、徐々に改善に向かうことが多いでしょう。
生理のたびに感じる「だるい」「立ちくらみがする」「疲れやすい」という症状の背景には、月経による「鉄欠乏性貧血」の可能性が高いでしょう。
特に、経血量が多い人は注意が必要です。
生理中に貧血が起きる場合は、婦人科系の病気が隠れている可能性もゼロではありません。
ここでは、生理による貧血の主な原因や症状などについて解説します。
生理中は経血を排出するため、鉄分の摂取量よりも消費量が多くなってしまい、鉄分不足になりやすいでしょう。
鉄分は、体内に酸素を運ぶ「ヘモグロビン」の材料です。
ヘモグロビンが足りなくなり、酸素が不足することでさまざまな症状が現れます。
月経のある女性の5人に1人は貧血があるともいわれていますよ。
鉄不足による貧血では、さまざまな自覚症状が現われます。
- 全身のだるさ
- 耳鳴り
- 動悸
- 息切れ
- 顔色の悪さ
- さじ状爪(爪が反り返る、割れやすい)
- 味覚障害
- 舌のひりひり感
なかには、無症状で気が付かず、健康診断で鉄欠乏性貧血を指摘される人もいるでしょう。
婦人科系の病気によって出血が持続すると、貧血になることがあります。
経血量が多い「過多月経」や、生理が8日以上続く「過長月経」がある人は注意が必要です。
過多月経や過長月経は、ホルモンバランスの乱れによる一時的なもののこともありますが、次に示す婦人科系の病気が隠れていることも。
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
- 子宮内膜ポリープ
- 子宮頸がん
生理による出血だけでなく、不正出血によって貧血になる可能性もあります。
生理中の貧血対策では、鉄分だけでなく、吸収を助ける栄養素や赤血球の材料になる成分も一緒に取り入れる必要があります。
ここでは、生理中の貧血対策に役立つ栄養素と、その栄養素を多く含むおすすめの食べ物をみていきましょう。
さらに鉄分を効率よく摂取したい人は、鉄鍋や鉄製のフライパンで調理するのもよいですよ。
鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。
体内への吸収率が高いのはヘム鉄で、吸収率は10%〜20%程度といわれていますよ。
効率的に鉄分を補給するには、ヘム鉄を意識するのがポイントです。
ここからは、それぞれの鉄を含む食材を紹介します。
ヘム鉄を摂取できる食材の例は、以下のとおりです。
- レバー
- カツオ
- マグロ
- イワシ
- あさり
- しじみ
ヘム鉄は、動物性食品に多く含まれます。
野菜や大豆製品などの植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄は、吸収率を上げるビタミンCを含んだブロッコリーやキャベツなどと一緒に摂取するとよいでしょう。
非ヘム鉄を含む食材の例は、以下のとおりです。
- 納豆
- 枝豆
- 豆乳
- 小松菜
- ほうれん草
- プルーン
非ヘム鉄を多く含む飲み物として、ココアも挙げられます。
あくまでも食事の見直しを優先し、適度に取り入れるとよいでしょう。
ヘモグロビンは、赤血球に含まれるたんぱく質のため、貧血予防・改善には赤血球の形成を助ける葉酸やビタミンB12も必要不可欠です。
それぞれの栄養素を含む代表的な食材を、以下にまとめました。
- 葉酸:のり、海藻類、レバー、大豆類
- ビタミンB12:レバー、あさり、しじみ、煮干し
ヘモグロビンは、鉄とたんぱく質が結びついてできるため、たんぱく質が不足していても血液を作りにくくなります。
- 肉類
- 魚類
- 卵
- 大豆製品(豆腐・納豆など)
- 乳製品(チーズ・ヨーグルト)
これらの食材を毎食取り入れましょう。
鉄の吸収を妨げるタンニンを含む飲み物を同時に摂取すると、効果が薄れてしまうことも。
以下のようなものは、摂取するタイミングに注意が必要です。
- 緑茶
- コーヒー
- 紅茶
鉄分を多く含む食事の前後30分〜1時間は、これらの飲み物を控えるのがおすすめです。
生理中の貧血があり、食事の見直しでも改善しない場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
ここからは、受診の目安や貧血の治療法について解説します。
以下の症状がある場合は、一度婦人科や内科を受診するのがおすすめです。
- 生理中の貧血症状(ふらつき・息切れ・頭痛など)が毎回強く出る
- 経血量が多く、夜用ナプキンでも1時間もたない
- 生理以外のタイミングでも、立ちくらみや倦怠感が続く
- 食事で対策しても症状が改善しない
- 貧血症状だけでなく、生理痛がひどい
これらの症状は、鉄欠乏性貧血だけでなく、婦人科系の疾患が隠れている可能性もあるため、専門家の診断が大切です。
貧血症状の改善には、鉄剤の経口投与が原則です。
鉄剤を服用すると、2週間~3週間で症状が改善を示し、ヘモグロビンが上昇し始めます。
しかし、症状が楽になったからと服用を中止してしまうと、貯蔵鉄(フェリチン鉄)が不足した状態で再び貧血になってしまう可能性があるため、6ヶ月程度は服用を継続しましょう。
貧血の裏側に病気が隠れていた場合は、病気の治療も同時におこないます。
代表的な治療方法は、以下のとおりです。
- 低用量ピル
- ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)
- 黄体ホルモン製剤
こうした治療に加えて、食生活や生活習慣のアドバイスもあわせておこなわれることが多いですよ。
生理中の貧血に即効性のある食べ物はなく、日々の食生活を通じて徐々に身体を整えていくことが基本です。
鉄分を中心に、吸収を助ける栄養素や赤血球の材料となる成分も意識して、できるところから少しずつ取り入れていきましょう。
「生理の度にだるさが強い」「立っているのもやっと」という症状がある時は、無理せず婦人科で相談することで、根本的な原因が見つかるかもしれません。
鉄剤の投与に合わせて原因となる病気の治療を受けることも検討しましょう。
- 食べ物だけで生理中の貧血に即効性は期待できない
- 生理中は経血を排出するため、鉄欠乏性貧血になりやすい
- 生理中の貧血がつらい時は、婦人科系の病気の可能性もあるため受診を検討して
- ヘム鉄・ビタミンC・たんぱく質など、複数の栄養成分を意識して摂ることが大切
