閉経はいつから始まる?平均年齢と前兆になる生理の変化・閉経後に気をつけたいことを解説

閉経はいつから始まる?平均年齢と前兆になる生理の変化・閉経後に気をつけたいことを解説

閉経はいつから始まるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

生理の間隔が乱れてくると、このまま終わるのか、それとも一時的なものなのか判断に迷うものです。

閉経は、ある日突然やってくるものではなく、数年かけて少しずつ近づいていきます。

この記事では、閉経と診断される仕組みや平均年齢、前兆となる生理の変化をわかりやすく解説します。

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閉経とは?日本産科婦人科学会による定義

閉経とは、卵巣の機能が徐々に低下し、月経が永久に停止することをいいます。

日本産科婦人科学会では、月経が1年以上止まっていることを確認してから、1年前を振り返って閉経と診断すると説明されています。

つまり、生理が止まった時点では閉経かどうかを判断できません。

1年経ってはじめて、あのときが閉経だったと確定する仕組みです。

なぜ1年待つ必要があるのか

閉経が近い時期は、数か月生理が来なかったあとに再開することがあります。

数か月ぶりに生理が来たという経験は、この時期には珍しくありません。

そのため、一時的に止まっているだけなのか、完全に終わったのかを判断するには時間が必要になります。

1年という期間は、この見極めのために設けられています。

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閉経と更年期は何が違う?

閉経と更年期は同じ意味で使われることがありますが、指しているものが異なります。

閉経は、月経が永久に停止したという出来事そのものです。

一方の更年期は、閉経を挟んだ前後5年ずつ、合計10年間の期間を指します。

国立病院機構の資料では、更年期は一般的に45〜55歳までをさすと説明されています。

閉経更年期
指すもの月経が永久に停止したという出来事閉経をはさんだ前後5年ずつの期間
長さ一時点およそ10年間
一般的な時期平均50歳前後およそ45〜55歳
わかるタイミング1年後に振り返って確定する閉経が確定してから逆算できる

更年期の期間や症状、治療については下記記事をご覧ください。

閉経の平均年齢はいつごろ?

日本産科婦人科学会では、日本人女性が閉経する平均年齢は50歳前後といわれていると説明されています。

国立病院機構の資料では、平均49.5歳、中央値50.5歳という数値が示されています。

ただし、この数字はあくまで全体の平均です。

個人差はとても大きい

同じ学会のページでは、閉経の年齢は個人差が大きく、早い人で40代前半、遅い人だと50代後半で閉経を迎えると説明されています。

40代前半と50代後半では、15年近い開きがあります。

平均年齢に近づいたから、あるいはまだ遠いからといって、自分に当てはまるとはかぎりません。

母親の閉経年齢が近い傾向があるといわれることもありますが、必ずしも同じになるわけではありません。

閉経が近づくと生理はどう変わる?

閉経の前兆としてもっともわかりやすいのが、生理の変化です。

日本産科婦人科学会では、この変化には順番があると説明されています。

段階生理の変化卵巣の状態
第1段階月経周期が短くなる卵巣の機能が低下し始める
第2段階月経周期が長くなる、飛ぶ月が出てくる卵巣の機能がさらに低下する
第3段階月経が止まる卵巣の機能が停止する

まず周期が短くなる

意外に思われるかもしれませんが、最初に起こるのは周期が長くなることではありません。

学会の説明では、卵巣の機能が低下し始めると、まず月経周期が短くなるとされています。

これまで30日周期だった方が、24日や25日で次の生理が来るようになるイメージです。

40代で生理の間隔が短くなってきたと感じる場合は、この段階にあたる可能性があります。

40代の生理周期の変化については下記記事をご覧ください。

次に周期が長くなり、飛ぶ月が出てくる

卵巣の機能がさらに低下すると、今度は月経周期が長くなっていきます。

40日、50日と間隔が空き、生理が来ない月が出てくるようになります。

数か月来ないと思っていたら再開した、という経験をする方もいます。

この不規則な時期を経て、最終的に閉経を迎えます。

経血の量も変わっていく

周期だけでなく、経血の量にも変化が現れます。

徐々に量が減っていく方もいれば、逆に一時的に増える方もいます。

変化の現れ方は人によってさまざまで、ぱったりと来なくなる方もいます。

経血量の変化については下記記事をご覧ください。

閉経の前に現れやすい体の変化

生理以外にも、閉経が近づく時期には体の変化が現れることがあります。

これらは卵巣から分泌されるエストロゲンが減っていくことに関わるとされています。

日本産科婦人科学会では、この時期の症状を大きく3つに分けて説明しています。

  • ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗
  • めまい、動悸、頭痛、肩こり、関節の痛み、冷え、疲れやすさ
  • 気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒の不安定、眠れない

ただし、これらがすべて現れるわけではありません。

ほとんど感じないまま閉経を迎える方もいます。

症状が日常生活に支障をきたすほどつらい場合は、更年期障害として治療の対象になります。

自分の閉経がいつかを事前に知る方法はある?

結論からいうと、正確に予測する方法はありません。

閉経は1年後に振り返って確定するものなので、その日が来るまでわからないためです。

生理の記録が重要な手がかりになる

事前に正確な日付はわからなくても、自分がどの段階にいるかは記録から見えてきます。

周期が短くなってきた、間隔が空きはじめた、来ない月が出てきたという変化は、記録していないと気づきにくくなります。

アプリでも手帳でもかまいませんので、生理が来た日だけでも残しておきましょう。

婦人科を受診するときにも、この記録があると状況を伝えやすくなります。

血液検査という方法もある

子宮を摘出しているなど、月経による判断ができない場合があります。

そうしたケースでは、血液検査で卵胞刺激ホルモンとエストロゲンの値を調べる方法があります。

気になる場合は、婦人科で相談してみてください。

OiTr編集部のひとこと

この記事を作るために日本産科婦人科学会のページを読んで、編集部でも認識を改めたことがあります。閉経は、生理が止まった日に決まるものだと思っていました。実際には1年間待って、そこから1年前を振り返って確定するものだそうです。つまり「今まさに閉経しました」とわかる瞬間は、誰にも訪れません。

閉経が近くても妊娠の可能性は残る

生理が数か月来ていないから妊娠しない、と考えるのは早いかもしれません。

閉経が近づく時期は、排卵のない月経が増えたり、数か月排卵が止まったりします。

ただし、卵巣の機能が完全に停止するまでは、突発的に排卵が起こる可能性があるとされています。

避妊が必要かどうかは、生理が来ていないという事実だけでは判断できません。

閉経と診断されるまでの期間について、どう考えればよいかは婦人科で相談してみましょう。

40歳未満で生理が止まったときに考えられること

通常の閉経年齢よりも早く、40歳未満で卵巣の機能が停止して無月経になるケースがあります。

早発卵巣不全と呼ばれ、早期閉経という言い方をされることもあります。

40歳未満で生理が3か月以上来ない場合は、自己判断で様子を見続けず、婦人科を受診してください。

過度なダイエットやストレスによる無月経との区別も含め、医療機関で詳しく調べることができます。

閉経後に気をつけたいこと

閉経は、女性ホルモンの分泌が大きく変わる節目にあたります。

エストロゲンにはからだを守る働きがあるといわれており、その分泌が減ることで健康面の変化が起こることがあります。

骨や血管に関わる変化

エストロゲンは骨の量を保つことや、血管のしなやかさに関わるとされています。

閉経後はこの働きが弱まるため、骨や血管に関わる不調が起こりやすくなるといわれています。

健康診断を定期的に受け、数値の変化に気を配りましょう。

気になる点があれば、かかりつけの医療機関で相談してください。

閉経後の出血は必ず相談する

閉経が確定したあとに出血があった場合は、そのままにしないでください。

閉経後の出血は、子宮の疾患が背景にあることもあるとされています。

量が少なくても、一度婦人科で診てもらいましょう。

更年期の終わりの時期については下記記事をご覧ください。

OiTr編集部のひとこと

閉経という言葉には、どこか終わりの響きがあります。ただ、実際に閉経を迎えた方から聞くのは、生理の悩みから解放されて楽になったという声です。生理用品の準備も、突然の出血の心配もなくなります。不安なことは医療機関で相談しながら、次の時期を自分のペースで迎えていただければと思います。

閉経前後で受診を考えたい目安

生理の変化は自然なものですが、なかには確認が必要なケースもあります。

次のような場合は、婦人科で相談してみてください。

⚠️ こんなときは婦人科で相談を
  • 40歳未満で生理が3か月以上来ない
  • 経血量が急に増えた、レバー状の塊が続けて出る
  • 生理ではないタイミングでの出血が続いている
  • 閉経したあとに出血があった
  • 日常生活に支障が出るほど体調がつらい

日本産科婦人科学会では、40歳を過ぎて月経周期が不順になり始めたら更年期にさしかかっているのかもしれない、と説明されています。

気になる症状がある場合は自己判断せず、医療機関へご相談ください。

閉経の時期についてよくある質問

閉経が近いかどうかを自分で確かめられますか?

生理の記録から、どの段階にいるかをある程度つかむことはできます。周期が短くなる時期を経て、間隔が空いていくのが一般的な流れです。ただし、閉経した日付は1年後に振り返ってはじめて確定します。

閉経が早いと体に影響はありますか?

閉経が早い場合、エストロゲンが減る期間がその分長くなります。40歳未満で生理が止まった場合は、早発卵巣不全の可能性があるため受診が必要です。治療の選択肢もありますので、まずは婦人科で相談しましょう。

生理が止まったあとにまた来ることはありますか?

閉経が近い時期には、数か月空いたあとに生理が再開することがあります。この時期は不規則になりやすく、珍しいことではありません。ただし、1年以上止まったあとの出血は閉経後の出血にあたるため、婦人科で相談してください。

自分の状態が気になる方は、下記記事のチェックリストも参考にしてみてください。

閉経はいつから始まるかを知って、自分のからだの変化に備えよう

閉経は、月経が1年以上止まったことを確認してから、1年前を振り返って診断されます。

日本人女性の平均は50歳前後とされていますが、早い方は40代前半、遅い方は50代後半と個人差が大きいとされています。

前兆としては、まず周期が短くなり、その後長くなって飛ぶ月が出てくるという順番で変化していきます。

自分の閉経時期を事前に知る方法はありませんので、生理の記録を残しておくことが重要な手がかりになります。

40歳未満で生理が止まった場合や、閉経後に出血があった場合は、婦人科へご相談ください。

いつでもオイテルは、そんなあなたの「自分らしいからだのケア」をいつも応援しています。

この記事のまとめ
  • 閉経は1年後に振り返って確定する
  • 日本人女性の平均は50歳前後で個人差が大きい
  • 生理はまず周期が短くなり次に長くなる
  • 閉経が近くても排卵が起こることがある
  • 閉経後の出血は必ず婦人科へ相談する