梅毒の治療法は?完治しないって本当?検査や予防方法も詳しく解説

日本では近年、梅毒の感染者が急増しています。

ニュースで話題になっているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

梅毒は世界中で感染の可能性がある病気で、放置すると深刻な状態を引き起こします。

この記事では、梅毒の治療法や検査法、予防法についてご紹介します。

梅毒の基礎知識を身につけて自分の身を守りましょう。

梅毒の治療法は?

梅毒だと診断されたら、抗生剤で治療します。

日本では昔から抗生剤の内服が主な治療法となっています。

海外では筋肉注射(筋注薬)が一般的で、日本でも行われるようになりました。

1期〜4期の感染期間によって筋肉注射か内服薬のどちらかを使用します。

筋注薬は1〜3回の注射で投与終了です。

内服薬の場合、個人差がありますが1期〜2期の場合は内服薬を2〜12週間使用します。

日本性感染症学会は、以下のような治療方法と治療期間を推奨しています。

  • 1期(感染から約3週間後)早期神経梅毒  内服2~4週間
  • 2期(感染から約3ヵ月後)早期神経梅毒 内服4~8週間
  • 3期以降(感染から約3年以上経過語) 後期神経梅毒 筋中薬

妊娠中に梅毒に感染した場合、母子感染による胎児への影響を考えて入院しながら治療することもあります。

梅毒の治療薬は?

第一選択となるのはペニシリン系の抗菌薬です。

アレルギーによりペニシリン系が使えない場合に第二選択のミノサイクリン、第三選択のスピラマイシンを内服薬として使用します。

一定期間ごとに効果を確認しながら治療を進め、不十分と判断された場合は治療期間の延長も考慮されます。

治療終了して良いと判断された場合でも、可能な限り1年間はフォローアップによる再発していないかどうかの確認が必要です。

ベンジルペニシリン

潜伏梅毒を含めた感染機会から1年以内の早期梅毒では1回、感染から1年以上経った後期梅毒では週1回の筋肉注射で治療します。

特に女性は、治療の始めに発熱や頭痛、筋肉痛、薬疹などの副作用が起こる場合があるため注意が必要です。

アモキシシリン

内服する量は症状によって異なりますが、1日3回を28日間投与されます。

ベンジルペニシリンと同じく、副作用が起きる可能性があるため注意しなければなりません。

もし内服することになった場合、医師の説明をきちんと聞くようにしましょう。

梅毒の検査方法は?

梅毒の検査は血液検査によって行われます。

近くにあれば性感染症内科、そのほか婦人科や泌尿器科、皮膚科、耳鼻科でも診察が受けられます。

自治体によっては保健所で匿名の検査が可能なことがありますので、問い合わせてみましょう。

TP法

TP法は梅毒トレポネーマ抗体を略した名称です。

梅毒に特異的な抗体の検査で、過去の梅毒感染の有無も調べられます。

TP法で陽性の場合は現在梅毒に感染しているか、過去に梅毒に感染していたが治癒後である、もしくは偽陽性の可能性が考えられます。

ごく早期感染の場合は偽陰性になることもあり、感染機会から4週間程度で再検査する場合があります。

RPR法

RPR法は体内にある非トレポネーマ脂質抗原体の量を調べる方法です。

この検査は、梅毒に感染しているかどうか、梅毒が体にどのくらい影響しているかを知る手がかりになります。

また、TP法とあわせて検査を行い、治療効果の判定に用います。

RPR法とTP法で陽性の場合は、梅毒に感染している、もしくは偽陽性と診断されます。

RPR法のみ陽性となった時は、症状の有無を確認し、潜伏梅毒として治療開始されることもあります。

梅毒の治療をしても完治しないって本当?

1期〜2期の段階なら、きちんと治療すれば完治します。

しかし、放置すると自然治癒することはなく、自己判断で市販薬を使うとかえって状態が悪化する可能性もあります。

梅毒の治療には早期発見・早期治療が非常に重要です。

自覚症状がある・感染者と性交渉をしたなど、少しでも感染リスクがある場合は梅毒抗体検査を受けましょう。

梅毒の予防法はある?

梅毒の感染経路は、多くが感染者との粘膜を介する性的接触です。

血液などの体液に感染源となる病原体が含まれているため、

  • 性交渉の際は必ずコンドームを着用する
  • 不特定多数との性交渉を避ける

といった予防法が有効です。

特に早期梅毒は感染力が強いため、患者との性交渉は避けます。

コンドームの着用は感染リスク低下に効果的ですが、100%予防可能ではありませんので注意しましょう。

梅毒の治療は薬物療法!症状が現れたら放置せず早めに受診しよう

梅毒は血液検査で感染の有無を判断し、抗菌薬による薬物療法で治療します。

投与期間は感染期間によって差がありますが、およそ数週間~数か月です。

ペニシリン系が使われますが、アレルギーがある場合は別の種類が選択されます。

治癒には早期発見・早期発見が大切です。

疑わしい症状が現れたら早めに医療機関を受診して下さい。

また、予防のために性交渉の際にはコンドーム着用など、予防を徹底するようにしましょう。

この記事のまとめ
  • 梅毒はペニシリン系の抗菌薬で治療します
  • 梅毒の感染は血液検査と診察で診断されます
  • 治癒後もTP法で陽性となりますが、早期治療で完治する病気です
  • 梅毒の予防には、コンドームの使用や不特定多数との性交渉を避けることが有効です

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