出産を終えて生理が再開したものの、なかなか周期が安定せず戸惑っていませんか?
しかし、産後の月経周期の乱れは決して珍しくありません。
ホルモンバランスや育児のストレスなどによって乱れがちで、安定するまでの期間も人によって異なります。
この記事では、産後の生理周期が乱れる理由や正常な範囲、妊娠の可能性、そして生理周期を整えるヒントまで解説します。
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産後の生理周期は、授乳の有無や生活環境、体質など複数の要因に左右されるため「生理周期の安定までにどのくらいかかる」とは言い切れません。
詳しく見ていきましょう。
出産後の生理再開の時期は、授乳の有無や体質によって大きく異なります。
たとえば、完全母乳で育児をしている場合は、ホルモン(プロラクチン)の影響で数ヶ月~1年以上来ないことも珍しくありません。
一方、混合栄養やミルク育児では、ホルモン分泌の影響が少ないため、早ければ産後1〜3ヶ月で再開するケースもあります。
こうしたことから、産後の生理再開時期がいつと断定できないのです。
参考:福岡県薬剤師会「26. 乳汁分泌・無月経 (高プロラクチン血症)を起こす薬剤」
たとえ生理が再開しても、不規則なまま続くのは産後によく起こることです。
出血量がばらついたり、周期が極端に短かったり長かったりなど、安定するまでに数ヶ月〜1年程度かかる場合もあります。
少しでも不安な症状があるときは、早めに産婦人科の医師に相談しましょう。
産後の生理周期は、ホルモンバランスの変化や育児にともなうストレス・疲労などが理由で、不規則になりやすい傾向があります。
出産後はエストロゲン・プロゲステロン・プロラクチンといったホルモンの急激な変化があり、とくに授乳中はプロラクチンの分泌量が増える影響で排卵が抑えられることがあります。
その影響で、生理の再開時期が遅れる、周期が乱れるなどが多く見られます。
参考:産前産後の体とこころの健康|名張市/福岡県薬剤師会「26. 乳汁分泌・無月経 (高プロラクチン血症)を起こす薬剤」
慣れない育児は、想像以上に心身に負担がかかり、とくに以下のような状況が自律神経のバランスに影響を与えます。
- 睡眠不足
- 不規則な生活
- 授乳や夜泣きによる疲労
- 「ちゃんと育児ができているかな」といった精神的なプレッシャー
なかには、夜間の頻回授乳や日中のワンオペ育児が続いた結果、3時間以上まとめて眠れなかったというママもいます。
こうしたストレスや疲労が、生理周期の乱れにつながることがあります。
妊娠後の急激な体重減少や食事の偏りは、ホルモンバランスの崩れを招き、生理周期の乱れにつながります。
とくに授乳中は栄養が消費されやすいため、とくにホルモンの分泌に影響しやすい時期と言えるでしょう。
出産後、子宮は妊娠前の大きさに戻るまでに約6〜8週間かかると言われています。
子宮の状態が完全に安定するまでには個人差があり、その間は生理周期が不安定になることも考えられます。
産後の生理不順は自然なこととはいえ、できれば早く安定させたいですよね。
ここでは、無理なく取り入れられる具体的なセルフケア方法をご紹介します。
産後は赤ちゃんの夜泣きや授乳で十分な睡眠がとれず、身体の回復が遅れがちです。
睡眠不足はホルモンバランスの乱れを招き、生理周期にも影響します。
疲れがたまらないように、赤ちゃんが寝ている間に一緒に休んだり、短時間でも横になる習慣をつけたりして、身体をいたわる時間を確保しましょう。
産後の女性は授乳や育児によって栄養が不足しやすく、
とくに授乳中はカルシウムや鉄分が失われやすいため、大豆製品の摂取がおすすめです。
大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きを持ち、身体のリズムを整えるサポートとなります。
結果的にホルモンのバランスも安定しやすくなるため、納豆や豆腐などを食事に多く取り入れると良いでしょう。
育児中は、思いどおりにいかないことが増え、無意識にストレスがたまりやすくなります。
ストレスはホルモンバランスを崩し、生理周期の乱れを招く要因のひとつです。
そのため、自分だけのリラックスタイムを意識的につくることが大切です。
家族に協力してもらい、10分でも1人で過ごせる時間を確保したり、気分転換になる趣味を取り入れたりするだけでも気持ちが安定しやすくなるでしょう。
身体の冷えは血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、生理不順の一因となります。
とくに産後は筋力が低下し、冷えやすい状態になりがちなため、以下のように身体をあたためる工夫を日常的に取り入れましょう。
- 湯船にゆっくりつかる
- 温かい飲み物をとる
- 腹巻きなどでおなかを温める
身体が温まると血流が促進され、ホルモンバランスの安定化が期待できます。
参考:女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修「冷え」
毎朝、起きた直後に基礎体温を測ることで、自分の排卵リズムやホルモンバランスの変化を把握しやすくなります。
グラフに記録しておくと生理の傾向がわかるだけでなく、周期の乱れや不調のサインにも気づきやすいメリットもあります。
OiTrアプリを使えば記録も簡単で、医師に相談する際にも有効な情報になるため、習慣化しておくと安心です。
産後の生理不順は珍しいものではありませんが、以下のような場合は医療機関への相談がすすめられます。
- 生理が再開しないまま1年以上が経過している
- 生理周期が極端に短い(21日以下)または長い(39日以上)状態が続いている
- 出血量が異常に多い・少ない、生理痛が強すぎる
- 妊娠の可能性がある、または不安がある
- いつもと違う強い体調不良やホルモンの乱れを感じる
最近は赤ちゃん連れOKの婦人科や、オンライン診療・チャット相談に対応したクリニックも増えています。
育児に追われる日々だからこそ、自分の大切な身体にも目を向けてあげてください。
参考:日本産婦人科医会「正常な生理(月経)の目安を教えてください!」
産後の生理周期に関しては、ママたちからさまざまな疑問や不安の声が寄せられます。
ここでは、よくある質問にひとつずつお答えするので「自分にあてはまるかも」という内容があれば、ぜひ参考にしてください。
授乳中であっても排卵が起きている可能性はあり、生理が再開しないまま妊娠したケースも珍しくありません。
授乳を続けていても、避妊していなければ妊娠する可能性は十分にあるため「おかしいな」と感じたら市販の妊娠検査薬で確認しましょう。
不安がある場合は、自己判断せず産婦人科での相談がおすすめです。
産後はホルモンバランスが不安定なため、通常より短期間の出血や少量の出血で生理が終わることもあります。
ただし、出血がくり返し起こる、色や量がいつもと明らかに違うなどの異変があるときは、婦人科での相談をおすすめします。
産後の生理周期は、出産前とまったく同じになるとは限りません。
出産を機に排卵のタイミングが変わったり、ホルモンバランスの調整に時間がかかったりする影響で、出産前とは違ったリズムになることもあります。
出産を終えた女性の身体は、大きな変化を経験しています。
生理周期がすぐに安定しなくても、それは異常ではありません。
ホルモンのバランス、育児のストレス、身体の回復状況などが影響し、一時的に不安定になるのはよくあることです。
必要以上に不安にならず、自分にできるケアを取り入れてみましょう。
不安な症状がある場合は婦人科で相談し、焦らず自分のペースに整えていくことが大切です。
- 産後の生理周期の乱れは珍しいことではない
- 生理再開や安定の時期には個人差がある
- 睡眠・食事・ストレスケアで整いやすくなる
- 妊娠の可能性があるときは早めに確認する
- 不安が続く場合は産婦人科へ相談する
