カイロを貼る場所10選!冷えや生理痛に効くおすすめのツボを解説

寒さが厳しい季節、手軽にできる冷え対策として、使い捨てカイロを愛用している方も多いのではないでしょうか。

ただし、カイロは貼る場所によって温まり方や効果が変わってくるのです。

この記事では、冷えや生理痛をやわらげたいときにおすすめの貼る場所や、ツボとの関係、安全な使い方までわかりやすく解説します。

体を効率よく温める参考にしてみてください。

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カイロを貼る場所|冷えに効くおすすめ5選【迷ったらココ】

冷えがつらいときは、血流のよい場所やツボを意識してカイロを貼りましょう。

まずは、冷えがつらいときにおすすめしたい基本の5か所を紹介します。

  • 首の裏:大椎(だいつい)
  • お腹:気海(きかい)
  • 背中:風門(ふうもん)
  • 腰・お尻:命門(めいもん)・腎兪(じんゆ)
  • 足首:太谿(たいけい)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

関連記事:冷え性チェックシート!冷えのタイプ・原因や対策・体の冷えからくる症状も紹介

首の裏

首の裏には「大椎(だいつい)」というツボがあります。

大椎は、首を前に倒したときに出っ張る骨のすぐ下あたりに位置し、太い血管が集まる場所です。

血流を促進し、冷え対策や風邪予防にも効果があるとされており、肩こりや首のこわばりが気になるときにも緩和が期待できます。

マフラーやストールの内側に小さめのカイロを入れ込むと、低温やけど対策をしながら効率よく温められるでしょう。

お腹

お腹にある「気海(きかい)」は、おへそから指2本分ほど下にあるツボです。

ここは全身のエネルギーが集まりやすい場所とされており、冷え対策としてもよく知られています。

特に、体の内側から冷えてしまう方にとっては、この部分をじんわり温めることで、めぐりが良くなり、習慣にすることで、体調の改善にもつながっていくでしょう。

使い捨てカイロを使うときは、直接肌に当てず、インナーの上から貼るようにしてください。

外出時には、スカートやパンツの内側にそっと貼っておくと、目立たず使いやすいです。

背中

肩甲骨のあいだには「風門(ふうもん)」というツボがあり、ここを温めることで全身の血流が促されやすくなります。

とくに、冷えによって肩や背中がこりやすい方には、意識してカイロを貼ってみるのがおすすめです。

背中には「僧帽筋(そうぼうきん)」という大きな筋肉があり、ここが冷えると血の巡りが悪くなり、筋肉が固まりやすくなります。

カイロは、肩甲骨の中央あたりに1枚貼るか、背骨をはさんで左右に小さなカイロを2枚貼ってもよいでしょう。

腰・お尻

腰のあたりには「命門(めいもん)」や「腎兪(じんゆ)」といった冷え対策に役立つツボがあります。

命門はおへその真裏、腎兪はそこから左右に指2本分ほど外側に位置していて、いずれも腰まわりの巡りを整えるのに効果的です。

さらに、骨盤の中心にある仙骨(せんこつ)まわりも、温めると体がほっとゆるみやすくなります。

ここは自律神経の通り道でもあるため、内臓の冷えが気になる方にも向いています。

カイロを貼る際は、衣類の厚みによって温まりにくくなることもあるため、温度の様子を見ながら調整してください。

足首

足首の内側には「太谿(たいけい)」というツボがあり、冷えが気になるときに意識して温めたいポイントのひとつです。

内くるぶしのすぐ後ろ、アキレス腱とのあいだにある小さなくぼみで、血流を促す働きがあるといわれています。

足先の冷えへの効果が期待でき、とくに女性の場合は、冷えによるむくみやだるさの予防にもつながるでしょう。

カイロは靴下やタイツの上から貼り、その上にレッグウォーマーやロングブーツを合わせると保温効果が高まります。

カイロを貼る場所|生理痛に効くツボ4選

生理痛がつらいときにも、カイロでツボを温めると痛みをやわらげやすくなります。

ここでは、お腹や腰まわり、脚にある生理痛に効果的とされるツボを4つ見ていきましょう。

関連記事:生理痛を和らげるツボ8選!手・腰・足裏・お腹など場所別に解説

お腹のツボ:関元(かんげん)

おへそから指4本分ほど下にある「関元(かんげん)」は、生理痛の緩和に効果的とされる代表的なツボです。

子宮や膀胱の働きに関わる場所といわれており、ここを温めることで下腹部の血流が促され、腰痛などの痛みがやわらぎやすくなるとされています。

冷えが原因でお腹まわりがこわばっていると、筋肉や内臓の緊張が強まり、余計に痛みを感じやすいので、関元の位置を中心にカイロを貼って、やさしく温めてあげてください。

下半身全体のツボ:次髎(じりょう)

「次髎(じりょう)」は、仙骨と呼ばれる骨の中心部分に沿って並ぶツボのひとつで、骨盤の内側にある臓器や神経と関係が深いとされています。

特に、生理中の腰まわりの重だるさや、下半身の冷えが気になるときにおすすめのポイントです。

この部分を温めることで、骨盤内の血流が促されやすくなり、痛みや不快感の軽減が期待できます。

カイロは腰の少し下、お尻の上あたりに貼ると、次髎のまわりをしっかりカバーしてくれるでしょう。

内もものツボ:血海(けっかい)

「血海(けっかい)」は、太ももの内側にあるツボで、膝のお皿の内側から指3本分ほど上の位置にあります。

血の巡りと関係が深く、生理痛やむくみが気になるときに意識して温めたいポイントです。

女性はホルモンバランスの変化によって下半身の血流が滞りやすくなることがあり、特に生理中は内ももの冷えから不調が強まるケースも少なくありません。

血海をじんわり温めることで、下半身全体がやわらぎやすくなります。

足のツボ:三陰交(さんいんこう)

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしから指4本分ほど上にある骨の際に位置するツボです。

冷えやむくみに加え、生理痛や更年期による不調のケアにも用いられることが多く、女性の体調管理において重要なポイントとされています。

このツボは、体の内側を通る3つの経路が交わる場所ともいわれており、下半身全体のめぐりを整える手助けになるのです。

足元の冷えが強いときや、下腹部の痛みがつらいときに温めると、じんわりと楽になる感覚が得られるでしょう。

カイロの選び方

カイロにはいくつかの種類があり、選び方を間違えると「思ったより温まらない」「すぐ冷めてしまった」と感じることもあります。

ここでは、用途やシーンに合わせて選ぶポイントを見ていきましょう。

関連記事:夏の生理痛におすすめなカイロ&貼るべき場所5選|使う時の注意点も

温度で選ぶ

カイロを選ぶときは、発熱温度に注目しましょう。

一般的な使い捨てカイロは、平均温度が約53℃、高いもので63℃程度まで上がることがあります。

外での使用や厚手の衣類の上から使うなら、高温タイプでも問題ありません。

一方で、じっとしているときや皮膚が薄い部分に使う場合は、低温タイプの方が安全に使いやすくなります。

温度が合わないと、熱すぎて不快に感じたり、低温やけどのリスクもあったりするため、用途に合った製品を選ぶことが大切です。

持続時間で選ぶ

カイロを選ぶときは、どれくらいの時間あたたかさが続くかも大事なポイントです。
一般的には5時間〜8時間ほどのタイプが多いですが、12時間以上持続する長時間タイプもあります。

通勤や買い物など短時間の防寒には通常タイプで十分ですが、屋外イベントや冬の冷え込みが厳しい日は、長時間タイプの方が安心です。

ただし、長時間タイプはサイズが大きかったり、熱がこもりやすかったりもするため、貼る位置や重ね着の厚さによっては使いづらく感じてしまいます。

こうした特徴をふまえて、負担なく使えるものを選んでみてください。

大きさで選ぶ

カイロの大きさも、貼る場所や使い方によって選び方が変わってきます。

広い範囲をしっかり温めたいときは、大判タイプを選びましょう。

たとえば背中やお腹など、冷えを感じやすい部分に貼ると、じんわりと温かさを広げてくれます。

一方で、足首や首まわりなど狭い部位に使うときは、小さめのサイズがフィットしやすいでしょう。

使う部位の広さや形に合わせて、ちょうどよいサイズを選んでください。

カイロを貼る際に気をつけること

カイロを効果的に使うためには、扱い方や貼り方にも注意が必要です。

ここでは、カイロを安全かつ効果的に使うための注意点を紹介します。

関連記事:体温を上げる食べ物28選!体の冷え対策にピッタリの飲み物や果物なども紹介

使い捨てカイロは5回ほど振るだけでOK

使い捨てカイロは、開封後に数回振るだけで発熱がはじまる仕組みになっています。

必要以上に振ったりすると、中の粉が偏ったり、空気を通すための穴が詰まってしまい、うまく発熱しないので注意しましょう。

しっかり温まってほしいからと力を加えたくなる気持ちはわかりますが、開封後は軽く数回振るだけで十分です。

正しい使い方を心がけることで、カイロ本来の効果をきちんと引き出せます。

貼るタイプのカイロは揉んではダメ

貼るタイプのカイロは、空気を取り込んで発熱する特殊な構造になっています。

不織布の全面から酸素を吸収する仕組みのため、中身を揉んでしまうと粉が偏り、うまく発熱しなくなってしまうのです。

とくに「早く温まってほしい」と焦ってしまうと、つい力を加えたくなるかもしれませんが、揉んでも発熱のスピードが上がるわけではありません。

それどころか、発熱しにくくなったり、ムラが出たりすることもあるので避けてください。

就寝時には使わない

布団の中は熱がこもりやすく、カイロの発熱が過剰になってしまいます。

さらに、寝ているあいだは体勢を変えにくくなるため、同じ場所にカイロが当たり続けることで低温やけどのリスクが高まってしまうのです。

「足元が冷えるから」「お腹を温めたいから」と使いたくなることもありますが、就寝中は避けてください。

夜の冷え対策には、湯たんぽや電気毛布など、就寝用に設計されたあたためアイテムを使いましょう。

服の上から貼り付ける

カイロは直接肌に貼ってしまうと、熱が一点に集中しやすくなり、低温やけどを起こすおそれがあります。

とくに長時間同じ姿勢でいるときは、気づかないうちに深部まで熱が伝わってしまうため、注意が必要です。

また、貼る場所が下着のすぐ上など薄手の生地の場合も、熱がこもりやすくなるため、厚手のインナーやシャツの上など、熱をやわらげながら伝えられる場所に貼ると安心です。

万が一「熱い」と感じたら、無理せずすぐにカイロを外しましょう。

カイロは貼る場所によって効果が違う!ツボを温めて冷えや生理痛を緩和しよう

カイロは、貼る場所によって得られる効果が大きく変わってきます。

そのため、ただ温めるだけでなくツボを意識して使うことで、血流が促され冷えや生理痛などの不調をやわらげやすくなるでしょう。

また、カイロを使う際は、肌に直接貼らない・長時間使いすぎないといった基本のルールも大切です。

体の状態や用途に合わせて、無理なくカイロ術を活用していきましょう。

この記事のまとめ
  • カイロは貼る場所によって温まり方や体への影響が変わってくる
  • ツボを意識して温めると冷えや生理痛の緩和により効果的
  • 首・お腹・腰・足首などは冷え対策としてカイロを貼る定番ポイント
  • 使用時は肌に直接貼らず、就寝中の使用も避けて低温やけどに気を付ける