生理がつらい日に、それを誰かに伝えていますか。
同じ痛みでも、パートナーには言えるのに、職場の男性には言えない。
今回の調査では、そうした線引きを持つ人が少なくありませんでした。
OiTr(オイテル)は、アプリを利用している女性1,060人に、生理のつらさを誰に、どう伝えているかを独自アンケートでうかがいました。
その結果、男性に生理の話ができるかどうかで、生理休暇を使った経験や、休むときの理由の伝え方まで違っていました。
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最初の設問は、パートナーに生理のつらさを伝えているかどうかです。
恋人か配偶者かは問わず、パートナーがいない方の回答は「その他」に入っています。
この設問は、あとで男性の上司や同僚への回答と比べるときの判断材料になります。

「素直に伝える」と答えた方は76.7%でした。
ただし年代で分けると、10代だけ様子が違います。
20代から50代までは7割から8割で安定しているのに、10代は63.6%でした。
「伝えずに隠す」は10代で31.1%と、ほかの年代の2倍を超えています。
つらい日に何をしてもらえると助かるかは、こちらの記事でまとめています。
パートナーに、言葉では伝えられない方もいます。
「伝えずに隠す」が15.1%、「態度で示す」が6.3%でした。
「隠す」を選んだ160人をほかの設問と突き合わせると、男性の上司や同僚に話せない人が82.5%、生理痛で休んだことがない人が60.0%でした。
休んだ場合でも「生理痛」と伝えているのは14.1%にとどまります。
一方で「態度で示す」を選んだ方は、休むときに「生理痛」と伝える割合が41.4%で、素直に伝える層とほとんど変わりませんでした。
同じように言葉にしない人でも、「態度で示す」人と「隠す」人では、休むときの伝え方が大きく異なります。
2問目では、相手を「家庭の外にいる男性」に変えました。
上司や同僚、学校の先生、男性の友人です。
職場だけでなく学校や友人関係も含むため、この設問からわかるのは、「身近な男性に生理の話ができるかどうか」です。

パートナーの設問とは逆に、相手が男性の上司や友人になると「できない」が多数派になります。
パートナーに素直に伝えている813人に絞っても、男性には56.5%が話せないと答えていました。
年代別に見ると、「できる」がいちばん高いのは30代の44.0%、最も低い10代は28.8%で、差は15ポイントほどです。
年齢を重ねるほど話せるようになる、という変化は見られませんでした。
差がはっきり出たのは職業のほうです。
「話せない」割合は、会社員58.5%、パート・アルバイト59.1%に対して、大学生67.2%、高校生68.9%、中学生70.6%(17人のため参考値)、主婦68.3%でした。
中学生から大学生まで、学校に通う人ほど話せない割合が高くなっています。
学校で生理痛がつらいときの休み方や、周りへの伝え方は、こちらの記事にまとめています。
パートナーには言えるのに、男性には言えない。同じ人のなかに「言える自分」と「言えない自分」が両方いることになります。編集部は、言えないことを性格や勇気の問題だとは考えていません。あなたが生理の話をためらう相手を、一人思い浮かべてみてください。その人に言えない理由は、あなた側にありますか。それとも、その環境や相手側にありますか。
3問目では、生理休暇を使ったことがあるかをうかがいました。
選択肢は「はい」「いいえ」「生理休暇がない」の3つです。
制度の有無は回答者本人の認識で、勤務先や学校の規則を確かめたものではありません。
そのため、使った割合は「生理休暇がない」と答えた方を除いて計算しています。

「生理休暇がない」を選んだ方が30.6%。
「いいえ」が58.3%、「はい」が11.1%と続きます。
生理休暇は、労働基準法第68条で定められた休暇です。
生理日に働くことが著しく困難な女性が休暇を請求したとき、会社はその人を生理日に働かせてはいけません。
医師の診断書は不要で、半日単位や時間単位でも取れます。
厚生労働省は「著しく困難」の目安として、痛み止めを使っても痛みが続く場合などを挙げ、つらさが続くときは産婦人科への相談もすすめています。
休んだ日の給料は法律で決まっておらず、有給か無給かは会社の定めによります。
対象はパート・アルバイトを含む雇われて働く人で、学生やフリーランスは制度の外側です。
制度の内容は、厚生労働省の「特集 働く女性と生理休暇」にまとめられています。

職業別に見ると、フリーランス50.0%、高校生47.5%、パート・アルバイト38.6%が「生理休暇がない」と答えています。
会社員は22.6%でした(フリーランスと高校生は人数が少ないため参考値)。
パート・アルバイトも対象になる休暇ですが、4割近くが「ない」と答えていました。
法律で認められている休暇なのに、そのことが働く人に知られていない可能性があります。

制度があると答えた方だけに絞ると736人。
そのうち使ったことがあるのは16.0%でした。
会社員に限っても20.6%です。
この736人を「男性に話せるか」で分けると、差がはっきり出ました。
話せる方で使ったことがあるのは24.1%、話せない方は10.8%で、2.2倍の開きです。

生理の話をしにくい人ほど、生理休暇を使っていません。
どちらが原因かまではこの調査からはわかりませんが、制度を用意するだけでは使われにくいことがうかがえます。
生理痛で仕事や学校を休むとき、理由をどう伝えているかをうかがいました。
実際に休んだことがある550人に絞って集計し、「休んだことがない」と答えた510人は母数から外しています。
選択肢は「生理痛」「体調不良」「腹痛」「その他」の4つです。

最も多かったのは「体調不良」の40.9%。
「生理痛」39.6%、「腹痛」17.3%と続きます。
「体調不良」と「生理痛」の差は、わずか1.3ポイントです。
そして「体調不良」「腹痛」「その他」を合わせると、6割が「生理痛」以外の言葉で休みを伝えていました。
休むときの伝え方は、生理休暇を使ったことがあるかどうかでも違いました。
生理休暇を使ったことがある方は、70.4%が休む理由を「生理痛」と伝えています。
一方、制度はあるのに生理休暇を使ったことがない方で、「生理痛」と伝えているのは31.5%でした。
「生理痛で休みます」と伝えても、有給休暇を使ったり欠勤扱いにしたりして休む人もいます。
理由を生理痛と伝えることと、生理休暇の制度を使うことは、必ずしも同じではありません。
休むときの言い方に迷ったら、具体例をまとめた記事があります。

男性に話せると答えた方が「生理痛」と伝えている割合は58.8%、話せない方では24.4%で、2.4倍の開きです。
話せない方でいちばん多い伝え方は「体調不良」の51.5%で、話せる方の27.6%を大きく上回りました。
生理痛も、体調不良のひとつです。休むときに「体調不良」と伝えることに、後ろめたさを感じる必要はないと編集部は考えています。伝え方に迷って無理に出勤するくらいなら、まずは休むことを優先してください。
選択肢以外の自由回答に、「ウェルネス休暇」という休暇の名前がありました。
名前に「生理」という言葉が入っていない、生理痛のときにも使える休暇です。
この休暇名を書いたのは会社員の方で、生理休暇の設問にも「使ったことがある」と答えていました。
寄せられたのは1件ですが、「生理休暇」という名前では申請しにくい人も、別の名前なら使いやすくなる可能性があります。
ここからは、調査データをもとにした編集部の見解です。
男性に話せない人が6割を超え、休むときも6割が「生理痛」以外の言葉を使っていました。
この状態が続いたときに、職場や学校で起きうることを2つ書きます。
生理痛で休んだのに「体調不良」と伝えた場合、会社の記録では風邪や胃腸炎で休んだときと区別がつきません。
そのため会社の側は、生理が理由で休んでいる人がどれくらいいるのかをつかめません。
生理休暇の制度を見直すきっかけも生まれにくくなります。
「生理痛で休んだことがない」と答えた割合は、20代の40.0%に対して、40代は54.2%でした。
体がつらくなくなったとも読めます。
ただ、同じ40代は男性に話せない割合も6割を超えており、休まないことが当たり前になっている人、もしくは生理痛が辛くても休めない人が含まれているのかもしれません。
ここでは、調査の結果をもとに、女性が自分でできることを考えます。
ただし、自分ひとりでは変えられないこともあります。
変えられることと変えられないことを分けておくと、生理の話ができない自分を責めずに済みます。
全員に打ち明ける必要はありません。
同性の同僚でも、人事の担当者でも、一人いれば休む連絡は通しやすくなります。
痛みの重さを言葉にしにくいときは、例え方をまとめた記事が手がかりになります。
「生理痛」と言いにくい相手には、「腹痛で休みます」と伝える方法もあります。
休む理由をどこまで話すかは、相手との関係に合わせて決めてかまいません。
相手の男性に、生理そのものを知ってもらうところから始めたいときは、こちらの記事が使えます。
職場や学校で生理の話がしにくい雰囲気は、ひとりの努力では変えられません。
学生や主婦では、男性に話せない割合が7割近くまで上がります。
話せないことを、自分のせいだと考える必要はありません。
生理の話をしにくい場所では、休むとき以外にも困る場面があります。
急に生理が来たのに生理用品が手元になく、周りに借りるしかないときです。
生理用品を誰にも頼まずに手に入れられれば、こうした場面で生理の話をする必要はなくなります。
男性の多い職場では、生理用品を借りたくても、頼める相手が近くにいないことがあります。
トイレットペーパーなら、誰にも言わずに使えます。
切れていれば補充されるのが当たり前で、説明は要りません。
生理用品も同じように個室に置いてあれば、借りるために誰かへ声をかける必要がなくなります。
ただし、生理用品が手に入っても、生理痛のつらさは変わりません。
痛みがつらい日に休めるかどうかは、ここまで見てきた生理休暇や伝え方の問題として、別に考える必要があります。
OiTrは、女性用個室トイレのディスペンサーから生理用ナプキンを受け取れるサービスです。
利用する方は無料で、専用アプリを無料でダウンロードしてアカウント登録すると、2時間ごとに1枚を受け取れます。
アカウント登録日を起点として、25日間ごとに最大7枚までが上限です。
急に生理が来て生理用品を持っていないときも、受け取るために誰かへ声をかける必要はありません。
個室に入って、アプリをかざすだけで受け取れます。
2026年9月時点の設置は、全国396施設・4,372台(非公開の施設を含みます)。
商業施設のほか、オフィスや学校にも広がっています。
ただし、受け取れるのは設置されている施設の個室トイレの中だけです。
職場やお出かけ先に設置施設があるかは、設置箇所の一覧で確認できます。
今回の調査では、生理休暇の制度がある人でも、使ったことがあるのは2割に届きませんでした。
男性に話せる人と話せない人では、生理休暇を使った割合に2倍以上の差があります。
話せない人ほど、休んだ理由は「体調不良」として伝えられています。
声が上がってこないのは、生理休暇が必要ないからではありません。
生理休暇を使いやすくすることと、生理用品を個室で受け取れるようにすることは、別の取り組みです。
後者は、生理用品が必要なときに社員が誰かに頼まずに済むための選択肢のひとつです。
導入にあたっては、初期費用と運用費用のご負担が必要になります。具体的な条件は「OiTrの設置について」にまとめられています。
自分の職場に必要かどうかは、この記事を読んでいるあなたが一番身近に感じているのではないでしょうか。
「いつ落ち込みやすいか」「どの時期にイライラしやすいか」は、記録することで自分のパターンとして見えてきます。OiTr公式アプリは生理日予測と体調管理が無料で使え、受診時に自分の状態を伝える材料にもなります。さらに、対応施設の個室トイレでは生理用ナプキンを無料で受け取れます(累計190万ダウンロード突破)。
パートナーには女性の4人に3人が素直に伝えている一方で、男性の上司や友人には6割を超える人が話せずにいました。
パートナーのように身近な相手に伝えられる人でさえ、その半数以上です。
もしあなたが「生理の辛さ」を言い出せずにいるなら、同じ思いの人はたくさんいます。
アンケート結果からいちばんはっきり見えたのは、「言えないこと」が「休む理由の伝え方」にまでつながっていることでした。
男性に話せる人ほど生理休暇を使い、休むときに「生理痛」と伝えています。
とはいえ、無理に打ち明けなくていい場面もあります。
トイレットペーパーと同じように個室トイレの中で生理用品を無料で受け取れれば、生理の話をしなければならない場面は減らせるかもしれません。
いつでもオイテルは、そんなあなたの「自分らしいからだのケア」をいつも応援しています。
- パートナーには76.7%が素直に伝えている
- 男性の上司や友人には62.2%が話せない
- 家で言える人でも56.5%は男性に話せない
- 男性に話せる人は生理休暇の利用が2.2倍
- 休む理由は体調不良40.9%が生理痛39.6%を上回る
- 話せる人は生理痛と言える割合が2.4倍
- 生理用品は頼まずに受け取れる環境もある
- 調査名:職場・パートナーへの生理の伝え方に関する意識調査
- 調査対象:OiTrアプリを利用する女性
- 有効回答数:1,060人
- 調査期間:2026年9月15日〜9月16日
- 調査方法:OiTrアプリ内でのアンケート
- 調査主体:オイテル株式会社
- 回答者の年代(生年月日が判明した853人の内訳):10代 15.5%/20代 21.7%/30代 15.7%/40代 37.6%/50代 9.5%
※単一回答の設問は、四捨五入のため合計が100%にならない場合があります。
※「生理休暇を使ったことがありますか」の16.0%は、「生理休暇がない」と答えた方を除く736人を対象に集計した数値です。
※「休む際の理由」は、実際に休んだことがある550人を対象に集計しています。
※「男性に話せるか」は、男性の上司(先生)・同僚・友達に生理の話ができるかをうかがった設問です。職場の制度や雰囲気を直接たずねたものではありません。
※年代別・職業別の数値は、回答者数が少ない区分を含むため参考値です。
※本調査はOiTrアプリ利用者の意識・行動についてうかがったもので、医学的な調査ではありません。
※体調や症状に関する判断は、医療機関にご相談ください。
※回答者には10代の方も含まれています。年代は2026年9月16日時点の年齢で、判明した生年月日にもとづく参考値です。

