アフターピルはモーニングアフターピルとも呼ばれ、避妊できなかった性交渉の後に望まない妊娠を避けるために服用する緊急避妊薬です。
今回の記事では、アフターピルの正しい飲み方を詳しく解説します。
アフターピルを飲み間違えたときや飲んだ後に気をつけることも一緒に確認しましょう。
緊急避妊法で使うアフターピルには、中用量ピルを服用するヤッペ法と、黄体ホルモンのレボノルゲストレルを服用する方法があります。
それぞれの方法について、正しい飲み方を確認しましょう。
ヤッペ法では、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合された中用量ピルのプラノバールを使用します。
正しい飲み方は、性交渉のあと72時間以内に2錠服用し、12時間後にもう2錠服用する方法です。
ヤッペ法は、レボノルゲストレルと比べて費用は安く済みますが、吐き気や頭痛の副作用が起こりやすい特徴があります。
WHOが行った調査で、ヤッペ法の妊娠阻止率は全体で57%、性交渉から24時間以内の服用では77%と報告されています。
黄体ホルモンが配合された薬で、日本国内で認可されているものには、ノルレボ錠1.5mgとレボノルゲストレル錠1.5mg「F」があります。
レボノルゲストレルの正しい飲み方は、性交渉のあと72時間以内に1回1錠服用する方法です。
レボノルゲストレルは、ヤッペ法と比べて吐き気や頭痛の副作用が少なく、服用回数が1回で済むメリットがあります。
WHOの調査報告において、レボノルゲストレルの妊娠阻止率は全体で85%、性交渉から24時間以内の服用では95%です。
参考記事:日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」
アフターピルを正しく服用できなかったときに、どのように対処すればよいのか詳しく解説します。
アフターピルの処方を受けてもすぐに服用しなかったり、オンライン診療で処方してもらったものの薬の配送に時間がかかったりして、性交渉から72時間を過ぎてしまうケースがあります。
気づいた時点で診療を受けたクリニックへ問い合わせをしましょう。
一部の医療機関では、性交渉から120時間以内に服用する緊急避妊薬の取り扱いがあります。
またアフターピル以外の緊急避妊法に、子宮のなかに装着する「銅付加子宮内避妊具」があり、性交渉から120時間以内の装着で避妊効果が得られます。
銅付加子宮内避妊具は、婦人科クリニックで装着してもらう必要があるため、早急に医療機関へ相談しましょう。
ヤッペ法の2回目を飲み忘れた場合、本来の服用時点から2時間程度のずれであれば、薬の効果に大きな影響はないとされています。
2回目の服用タイミングが大幅に遅れてしまった場合は妊娠率が高まるため、アフターピルの処方を受けた医師に確認しましょう。
結論からいうと、アフターピルと低用量ピルは併用できます。
日ごろから低用量ピルを服用していても、避妊に失敗したり避妊をせずに性交渉を行ったりした場合は、アフターピル内服が可能です。
また、アフターピルを服用して12時間以内に、低用量ピルを飲み始めることができますが、実際に再開するタイミングは医師に確認しましょう。
アフターピルを飲んだ後に気をつけることは大きく3点あります。
アフターピルを服用後2時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分が十分に吸収されないため、避妊効果が得られない可能性があります。
嘔吐してしまったときは、アフターピルを処方してもらったクリニックへすぐに連絡しましょう。
アフターピルを飲んだ後の性交渉に対する避妊効果はありません。
アフターピルを服用したことによって排卵が遅れている可能性があり、消退出血(次の生理)が起こる前に性交渉を行うと妊娠する危険性があります。
消退出血や妊娠検査薬で妊娠していないことを確認できるまでは性交渉を控えましょう。
アフターピルを服用しても性感染症を防ぐ効果はありません。
コンドームを使わなかったり破損してしまったりした場合は、機会をみて検査を受けましょう。
アフターピルを飲んだときに食べてはいけないものは「セイヨウオトギリソウ」というハーブです。
セイヨウオトギリソウは別名をセントジョーンズワートといい、ハーブティーやサプリメントに使われています。
避妊効果が下がるため、アフターピルを飲んだときはセイヨウオトギリソウが含まれた食品を摂取しないように注意してください。
アフターピルを飲んだ後、24時間以内の飲酒は控えましょう。
アフターピルもお酒も肝臓で分解されるため、薬の成分が正常に分解されず悪影響が出る可能性があります。
またアルコールを飲み過ぎると、副作用で吐き気や嘔吐が起こりやすくなります。
アフターピルを服用してから2時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分が十分に吸収されないため、妊娠阻止率が下がる可能性があるのです。
避妊効果をきちんと得るために、アフターピル服用後にお酒を飲むのは避けましょう。
緊急避妊法で使われるヤッペ法もレボノルゲストレルも、正しい飲み方は避妊できなかった性交渉から72時間以内に服用する方法です。
アフターピルの飲み方を間違えたときは、気づいたら早急に診療してもらったクリニックへ相談してください。
性交渉から120時間以内であれば、ほかの避妊方法で対応できる可能性があります。
アフターピルを飲んだ後に気をつけることは、服用後2時間以内の嘔吐・消退出血が起こる前の性交渉・性感染症の3つです。
避妊効果や副作用に影響が出る可能性があるため、アフターピルを服用したときはハーブのセイヨウオトギリソウやアルコールの摂取は控えましょう。
- ヤッペ法・レボノルゲストレルともに、正しい飲み方は避妊できなかった性交渉から72時間以内に服用する方法
- アフターピルは、性交渉から24時間以内に服用した方が妊娠阻止率が高い
- アフターピルを飲み間違えたときは、早急に診療してもらったクリニックへ相談する
- 飲んだ後に気をつけることは、服用後2時間以内の嘔吐・消退出血が起こる前の性交渉・性感染症の3つ
- アフターピルを飲んだときは、セイヨウオトギリソウ含有の食品やアルコールを摂取しない
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