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誰でも1度は経験したことのあるお通じの悩み。
特に、女性は生理前になると便秘症状がひどくなり、お腹が張ったり肌が荒れたりして悩んでいる人も多いでしょう。
今回は、生理前に便秘になりやすい理由や便秘の解消方法、普段から取り組める対策について解説します。
女性が生理前に便秘になりやすいのは、排卵後から女性ホルモンのバランスが変わることが影響しています。
女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類がありますが、便秘にかかわるのは黄体ホルモンです。
黄体ホルモンは、排卵後から月経までに分泌量が増えることで、妊娠にそなえて子宮内膜を安定させたり、腸のぜん動運動を抑えたりする働きがあります。
腸のぜん動運動が抑えられると、便が長い時間体内にとどまり、なかなか排泄されないため便秘になるのです。
生理前の便秘が続くと、お腹が張ったり痛くなったりすることがあるでしょう。
便秘の症状がつらいときに、すぐに解消する方法を2つ紹介します。
生理前の便秘が続いているときは、便秘薬を服用してお通じをコントロールしましょう。
便秘を放置すると便がますます硬くなり、痔や腸閉塞の原因になる可能性もあります。
目安として、3日以上お通じがない場合に、便秘薬を服用すると良いです。
便秘薬には、便を軟らかくしたり便のかさを増したりする「機械的下剤」や、腸のぜん動運動を促して排泄しやすくする「刺激性下剤」などがあります。
自然に近いお通じを得たい、とにかくお腹をすっきりさせたいなど、悩みに合わせた薬を選ぶようにしましょう。
便秘の症状があっても薬に頼りたくないときは、お腹をマッサージすると良いです。
マッサージを行うとお腹周りの血行が良くなるため、腸の働きが改善し、排便を促すことが期待できます。
生理前の便秘を解消するのに、おすすめの市販薬を3つ紹介します。
どの薬を選べばよいか悩んだときは、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
健栄製薬の酸化マグネシウムE便秘薬は、腸のなかの水分量を増やして便を軟らかくし、スムーズに排便を促す飲み薬です。
この薬は「機械的下剤」の1つである「塩類下剤」に分類され、以下の特徴があります。
- お腹が痛くなりにくく、自然に近いお通じが得られる
- くり返し服用しても癖になりにくい
酸化マグネシウムE便秘薬は、レモン風味で、口のなかで水分を含むとすばやく溶けるため、錠剤が苦手な人も服用しやすくなっています。
酸化マグネシウムE便秘薬
健栄製薬
佐藤製薬のピコラックスは、大腸の粘膜を刺激してぜん動運動を活発にしたり、腸の水分吸収を抑えたりすることで排便を促す飲み薬です。
主成分のピコスルファートナトリウム水和物は「刺激性下剤」に分類されます。
この薬は、胃や小腸ではほとんど作用せず、大腸内の細菌が持つ酵素によって活性化されて効果を発揮します。
そのため、ほかの刺激性下剤と比べて腹痛や下痢が起こりにくいです。
商品名がここに入ります
メーカー名や価格
イチジク製薬のイチジク浣腸40は、薬液を肛門内に注入し、直腸を直接刺激してぜん動運動を促したり、便に水分を含ませたりすることで排便を促す薬です。
イチジク浣腸は、飲み薬と異なり即効性があるため、薬を使用してから10分~30分以内にお通じが得られます。
そのため、便秘で苦しいときや大切な予定があるときなど、排便したいときに出せるメリットがあります。
ただし、頻繁に使用すると、薬の効果が弱くなるため注意が必要です。
生理前の便秘解消するための、お腹のマッサージ方法を紹介します。
おへそを中心にして、ひらがなの「の」の字を書くように【おへその下→右下→右上→おへその上→左上→左下】と、手のひらで軽く押すようにゆっくりと動かします。
10回~20回を1セットとして、1日2回行いましょう。
お腹のマッサージをするタイミングは、朝夕の食後2時間後がおすすめです。
生理前の便秘対策として、日ごろの生活で取り組みやすい方法を4つ紹介します。
自分に合った対策方法を見つけて、便秘になりにくい体質を目指しましょう。
便秘を予防するためには、水分を十分にとることが大切です。
体内の水分が不足しているうえに、大腸でさらに水分が吸収されると便が一層硬くなり、排泄しにくくなります。
1日に飲む水分の量は、1日あたり1リットル~1.5リットルを目安にしましょう。
コップ1杯程度の水分を、起床時・毎回の食事のとき・入浴の前後・就寝前など、1日6~8回に分けてとることをおすすめします。
腸活を行い、腸内環境を日ごろから整えておくと、スムーズな排便につながります。
腸活に役立つのは、食物繊維と善玉菌です。
食物繊維には、便を軟らかくする働きのある「水溶性食物繊維」と、便のかさを増してぜん動運動を促す働きのある「不溶性食物繊維」の2種類があります。
水溶性食物繊維が多い食品は海藻や果物、不溶性食物繊維が多い食品はごぼう・豆類・きのこ類などです。
腸内の善玉菌が増えると、腸の働きが活発になり、便秘を予防できます。
納豆・ヨーグルト・キムチなどの発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれているため、こまめにとるようにしましょう。
便意がなくても、毎日決まった時間にトイレへ行く習慣をつけましょう。
特に朝食後のトイレは、食事によって胃や腸が刺激されるため、排便を促しやすくなります。
また、便意を感じたときは我慢しないことも重要です。
排便の我慢をくり返すと、直腸の機能が低下してしまい、便秘症状が悪化します。
規則正しい排便習慣を身につけるように心がけましょう。
運動を行うと、腸が刺激されてぜん動運動を促し、便秘の予防になります。
また、運動により腹筋を鍛えられるため、排便するときにしっかりいきむことができます。
運動する時間のない人は、移動の際に歩いたり階段を利用したりして、体を動かすようにしましょう。
お腹周りを動かすおすすめの運動は、ラジオ体操です。
腰をねじる動きや体を回す運動などさまざまな運動が組み込まれており、短時間で効率よく腸を刺激できます。
生理前に便秘になりやすい理由は、排卵後から黄体ホルモンの分泌が増えることで、腸のぜん動運動が抑えられるためです。
生理前の便秘をいち早く解消したいときは、便秘薬を服用したり、お腹をマッサージしたりしましょう。
便秘薬には、機械的下剤や刺激性下剤など、いくつかタイプがあるため、症状や悩みに合わせて選ぶと良いです。
お腹のマッサージを行うと、腸が刺激されることでぜん動運動を促し、排便につながります。
日ごろの便秘対策には、水分をしっかりとる・腸活を行う・排便を習慣づける・適度な運動を行うなどがあります。
生活習慣の改善から始めて、生理前の便秘を予防しましょう。
- 生理前の便秘は、黄体ホルモンが影響している
- 生理前の便秘を解消する方法は、便秘薬の服用やお腹のマッサージがある
- 生理前の便秘予防のために、日ごろから腸活や運動を行うと良い
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