「生理周期とは何か」と聞かれると、うまく説明できない人は多いでしょう。
「私の生理周期は普通なの?通常の長さはどれくらい?」と疑問をもっている人もいるのではないでしょうか。
今回は、生理周期とは何かをわかりやすく解説するとともに、通常の長さや生理周期の乱れについても扱います。
自身の生理周期を簡単に知る方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「月経周期について漠然と名前を知っていても、実際にわかりやすく説明できない」という人は多いのではないでしょうか。
ここからは、生理周期とはどんなものか理解しておきましょう。
生理周期は、ホルモンバランスの変化によって生まれます。
まずは、生理周期とはどんなものか知っておきましょう。
生理周期について理解すれば、自身の体調管理や生理周期の把握が簡単になりますよ。
卵胞期は、卵胞刺激ホルモンの影響で、女性ホルモンの1つである「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の分泌量が多くなります。
卵子のもとである原始卵胞が生育するとともに、子宮内膜が厚くなっていく時期です。
基礎体温を測定している場合、卵胞期は低温期にあたります。
卵胞ホルモンの影響で副交感神経が優位になるため、精神的に安定するほか、髪の毛や肌の調子も上がり、ダイエットにも向いている時期です。
卵胞が十分に育つと、排卵を引き起こすために黄体形成ホルモン(黄体化ホルモン・LH)が分泌されます。
次の生理予定日の約14日前に、黄体形成ホルモンが急激に多く分泌され、その後24時間〜36時間以内に起こるのが排卵です。
排卵日やその前後1日〜2日に、排卵が起きた卵巣側の下腹部に排卵痛を感じる人もいます。
排卵痛そのものはよくある症状ですが、子宮内膜症がある場合は排卵痛の程度が強く、鎮痛剤が必要となるケースも多いです。
排卵されて残った卵胞が、黄体と呼ばれる状態に変化し、女性ホルモンの1つである「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が分泌されます。
黄体期は、卵胞ホルモンの血中濃度も高く、これらの作用によって子宮内膜は厚くなり、妊娠に適した状態をキープしている時期です。
基礎体温の高温期にあたり、生理まで続きます。
胸の張りや腰の痛み、むくみ、冷えなどの身体的トラブルが起こるだけでなく、精神的にもイライラや不安感などを抱いて不安定になりやすいでしょう。
黄体期の後半、生理の約3日〜10日前には、月経前症候群(PMS)になる人も。
受精卵の着床が起きず、妊娠が成立しなかった場合、子宮内膜は剥がれ落ち、経血として体外に排出されます。
月経期は、2つの女性ホルモンの分泌が減少する時期です。
基礎体温でいう低温期に入る生理期間は、体温の低下にともなって血行不良が起こり、生理痛や頭痛、胃痛、肌荒れなどの不調を感じやすいでしょう。
月経の後半に入ると、卵胞ホルモンの分泌が始まるため、気分が上がる人も少なくありません。
経血量が通常よりも多い「過多月経」では、貧血になる人もいるので注意が必要です。
生理周期の数え方がわからず、次の生理の予測が立てられない人もいるかもしれません。
生理が来るタイミングがわからず、不安な気持ちになったり予定が立てづらいと感じたりすることもあるでしょう。
ここからは、生理周期の数え方や、生理が来るタイミングを知る方法を解説します。
生理周期とは、生理が始まってから次の生理が来る前日までをさします。
たとえば、3月1日に生理が始まり、次の生理が3月31日に来た場合、生理周期は3月1日~3月30日までの30日間です。
カレンダーなど日付のわかるものを準備して、数えてみるのがよいでしょう。
生理周期は、ストレスや生活習慣の変化で変動することが多いため、複数回の生理周期の平均を出して、自分のだいたいの生理周期を知るのがおすすめです。
生理周期を知ることで、不調や妊娠の可能性に気づきやすくなったり、旅行が生理に被らないように計画を立てたりもできるでしょう。
簡単に生理が来るタイミングを知りたい場合、専用のアプリを使うのがおすすめです。
生理ナプキンを無料提供するサービス「OiTr」のアプリには、生理日や排卵日の予測機能や、体調管理機能が搭載されているので、試してみてくださいね。
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ほかにも、基礎体温を測定してグラフを作って、自分の生理周期を把握しやすくする方法もあります。
生理が来るタイミングで、基礎体温が高温期から低温期に移行するので、生理用ナプキンの準備もしやすいでしょう。
急激な体温低下から高温期に転換する排卵期を経て、その12日〜14日後に、生理が来ると考えるのもよいですね。
いつ生理が来るか自分でわかる方法については、以下の記事でくわしく解説しています。
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通常、生理周期は25日〜38日の範囲に当てはまります。
もし前回の生理周期と日数が異なっても、前後6日のずれまでなら、普通のこととしてとらえてよいでしょう。
ただし、24日以内で生理が来る「頻発月経」や、39日以上経っても生理が来ない「稀発月経」の場合は、婦人科を受診するのをおすすめします。
生理周期は年代によって長さが異なり、23歳が最も長く30. 7日で、45歳では平均27. 3日になりますよ。
生理周期が乱れていたり、生理期間に異常があったりする場合を「生理不順」と呼びます。
ここからは、生理不順の具体的な原因についてみていきましょう。
病気を早期発見・治療できれば、治癒する可能性も高まりますよ。
自分の生理をよく観察し、婦人科クリニックの受診のきっかけにしてくださいね。
頻発月経は、卵巣機能の低下やストレスによるホルモンバランスの乱れ、黄体ホルモンの分泌が不十分な「黄体機能不全」の可能性が考えられます。
卵胞期が短くて排卵が早く起こる場合や、生理が起こるものの無排卵の場合は、思春期や更年期に多いです。
無排卵の場合は、出血量は少ないのに10日〜2週間も生理が続きます。
黄体期が短くなっていて頻発月経が起きている場合は、黄体ホルモンの分泌が不十分で、子宮内膜の受け入れ態勢が十分ではないため、不妊症や流産の原因として知られていますよ。
頻発月経では、排出する経血量が多いため、貧血をともなうこともあるでしょう。
もともとの体質で排卵に時間がかかるケースや、ホルモンバランスや卵巣機能のトラブルで排卵がなくなり、生理がなかなか来ないケースもあります。
過度なダイエットをしていたり、ストレスを溜めたりすることで、生理が遅れることも。
排卵が止まってしまう状態が長く続くと不妊の原因になるほか、無月経になってしまうこともあるため、放置せずに婦人科で相談しましょう。
通常の生理は、4日〜7日間続くものです。
しかし、生理が8日間以上続く「過長月経」になることもあります。
過長月経の原因は、ホルモンバランスの乱れや更年期、生理が起こるものの、排卵が起きない「無排卵性周期症」、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が挙げられるでしょう。
原因を特定するためにも、婦人科での相談がおすすめです。
生理が2日以内に終わる「過短月経」も、ホルモンバランスの異常が原因のことが多いです。
ほかにも、卵胞の成⻑が途中で止まり、複数の⼩さな卵胞が卵巣内にとどまってしまう「多嚢胞性卵巣症候群」や黄体機能不全、子宮発育不全があると、生理期間が短くなりやすいでしょう。
放置することで他の病気を招くこともあるため、婦人科への相談も考えてみてください。
生理周期とは、生理開始日を1日目として、次の生理の前日までの期間のことです。
女性ホルモン分泌の変化によって、生理周期は卵胞期、排卵期、黄体期、月経期の4つの時期に分かれます。
生理周期を把握するためには、OiTrの専用アプリなどの生理日予測機能付きのアプリや、基礎体温の測定をうまく活用しましょう。
生理周期は、通常25日〜38日の範囲に当てはまります。
前回の生理周期から前後6日間であれば普通のことと考えてください。
ただし、生理周期が24日以下、もしくは39日以上の場合は、婦人科を受診するのをおすすめします。
- 生理周期とは、ホルモンバランスの変化によって生まれ、4つの時期に分かれる
- 生理周期の数え方は、生理が始まってから次の生理が来る前日まで
- 専用のアプリや基礎体温の測定によって、生理が来るタイミングを掴める
- 生理周期は、年代によって異なり、23歳と45歳では3日程度のずれが生じる
- 生理周期の乱れや生理期間の異常にいち早く気づき、病気の早期発見・治療につなげよう