腰痛にお悩みの女性は比較的多いものです。
女性特有の原因もあり、腰痛が起こりやすい傾向にあります。
出産や育児・仕事などの生活環境に加え、筋力の低下などの加齢、中には治療が必要な病気が隠れている場合もあるため「たかが腰痛」とは思わず注意が必要です。
この記事では、女性に多い腰痛の原因を年代別にご紹介します。
女性の身体はホルモンの働きで腰痛を起こしやすい状態にあります。
生理痛、妊娠・出産、男性ホルモン不足などの女性特有の理由や、デスクワークなどの就労環境も原因です。
以下の理由に自分に当てはまることがないか、確認してみましょう。
生理周期によってホルモンバランスが変化し、腰痛が起こることがあります。
特に女性ホルモンのエストロゲンの急な減少で自律神経が乱れ、身体の血流が悪くなった結果、腰痛が起こりがちです。
また、子宮の収縮を促進するホルモンの「プロスタグランジン」が多く分泌される方は強い腰痛を感じる場合があります。
妊娠中は大きくなるお腹を支えるため、無意識に反り腰の状態で身体の重心が前になりがちです。
子宮が大きくなって周囲の内臓を圧迫する現象も腰痛の原因です。
出産後は、ホルモンバランスの変化に加え、骨盤の変化や育児の際の姿勢が原因で腰痛が起こりやすくなります。
女性は男性ホルモンの「テストステロン」の分泌量が男性よりも少ないため、トレーニングしても筋肉がつきにくい傾向にあります。
背骨や腰回りの筋肉量の減少は椎間板の負担増加につながるため、腰痛が生じやすくなります。
また、ヒールの高い靴を履いた時に起こりがちな反り腰の姿勢、妊娠出産による筋力低下が原因の姿勢悪化も腰痛の引き金になるといえます。
座った姿勢を長時間続けると身体の筋肉が凝り、身体に疲れが蓄積して腰痛の原因となります。
また、勤務中の姿勢や環境も大きな原因です。
- 長時間の前傾姿勢など、負担がかかる姿勢
- デスクや椅子の、モニタの高さや位置が会っていない
- キーボードやマウスの位置が悪い
といった理由でも、腰に大きな負担がかかりやすくなります。
婦人科系の病気でも腰痛が起こる場合があり、
- 月経困難症
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- 卵巣嚢腫
といったものが考えられます。
腰痛以外に不正出血や下腹部痛など、他の症状がある場合は婦人科疾患の可能性を疑ってもいいでしょう。
女性の身体は年齢と共に変化します。
ホルモンバランスの変化や筋力の低下は腰痛の大きな原因です。
主な腰痛の原因を年代別にご紹介しますので、自分に該当する項目がないか確認してみましょう。
- 長時間のデスクワーク
- 運動する機会の減少
- 育児による身体的な負担
といった生活習慣や過労が主な原因です。
また、長時間スマホを使っていると姿勢が悪くなって腰の負担につながります。
使用する時の姿勢に注意しましょう。
- 女性ホルモンの減少
- 加齢による筋力や骨・関節の衰え
- 婦人科疾患、乳癌などの病気
40代になると女性ホルモンの分泌量が減少し始めます。
腰痛は更年期障害の代表的な症状の1つです。
また、長年の仕事や育児による負担の蓄積が腰痛として現れることがあります。
- 更年期の影響
- 筋力の低下(筋性腰痛)
- 変性すべり症
40代に続き、女性ホルモンの減少や筋力低下の影響が大きくなってきます。
さらに、腰椎椎間板、骨盤、仙骨関節などの緩みによって脊椎などの神経を圧迫すると腰痛を生じることがあります。
- 加齢による筋力低下の影響
- 骨粗しょう症
- 内臓疾患
さらに年齢による変化の影響は大きくなります。
気をつけたいのは骨粗しょう症、乳癌・子宮癌などの内臓疾患です。
ただの老化現象と思い込まず、放置しないように注意しましょう。
最近、年代に関係なくストレスでも腰痛が起こることがわかってきました。
腰痛と心の状態は深く関わっており、痛みを感じている椎間板ヘルニアの患者さんのうちの3分の2は心理的な問題が原因であった、というスイスの研究結果があります。
また、痛みを抑制する「ドーパミン」という脳内物質は日常的なストレスで減少します。
そうするとさらに痛みを感じ、痛みがストレスとなり…という悪循環が起きてしまうのです。
腰痛は様々な原因で起こりますが、症状が軽い場合はセルフケアで改善する場合があります。
以下に自分でできる対処法をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみましょう。
改善だけでなく、腰痛の予防にも効果が期待できます。
腰痛の予防には、特に腰回りの筋肉の柔軟性をキープすることが重要です。
体が温まって血行促進されたお風呂上がりに行うと特に効果的です。
特に脊柱起立筋のストレッチは手軽に行えます。
- 背筋を伸ばして椅子に座る
- ゆっくり腰を後ろにひねり、深呼吸して20秒キープ
- 息を吐いてゆっくり元に戻す
デスクワーク中にもできますので、ぜひお試し下さい。
短期間の痛みであれば、市販の鎮痛消炎剤で対処することも可能です。
痛みや炎症を抑える成分は様々ですが、いずれも使用法を守って使用して下さい。
たくさん種類があって迷う時は薬剤師に相談しましょう。
ロキソニンなど、第一種医薬品は薬剤師がいないと購入できません。
使用しても痛みが改善しない場合は医療機関の受診をおすすめします。
自律神経の乱れの改善やストレス要因の腰痛を改善するためにも、日常生活で積極的なメンタルケアを心がけましょう。
- 好きなものを食べる
- ゆっくり入浴する
- しっかり睡眠をとる
- 深呼吸する
- 朝起きて、日の光を浴びる
- 身体を動かしてみる
育児や仕事に忙しい生活の中でも、なるべく手軽に行えるものを探してみて下さい。
以下のような症状が続く場合は注意しましょう。
- 身体を動かした時だけ痛い
- 痛みが段々強くなっている
- 発熱など、他にも症状がある
身体を動かした時だけ痛む場合は、筋性の原因が考えられます。
1ヵ月ほど様子を見て、改善しない場合は受診しましょう。
ずっと痛む、ほかに症状がある場合はなるべく早い整形外科や婦人科の受診をおすすめします。
女性には、ホルモンの影響など特有の腰痛の原因があります。
姿勢の悪化や筋力不足、妊娠・出産の影響、さらに内臓疾患、ストレスなど多岐に渡ります。
年代と共に原因は少しずつ変化しますが、一生を通じて悩まされる症状と言っても過言ではありません。
自分の腰痛タイプを知って、適切な対処を心がけましょう。
1ヵ月ほどのセルフケアでも改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
- 女性は全年齢で腰痛が起こりやすい状態です
- 筋力不足・妊娠出産・ホルモンバランス・デスクワークなどで腰痛が起こります
- ストレスも腰痛の原因です
- セルフケアでの対処を心がけて改善しなければ受診しましょう
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