生理前のむくみがひどい!原因や浮腫を解消する方法など解説

生理前に顔や足がむくんでパンパンになり、困った経験はありませんか。

むくみによって靴がきつくなったり、だるさを感じたりして悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、生理前のむくみの原因や、簡単に行えるむくみ解消法について解説します。

生理前にむくみがひどくなるのはなぜ?

生理前にむくみやすくなるのは、女性ホルモンが影響しているためです。

排卵日を過ぎて黄体期に入ると、卵胞ホルモンの分泌量が減って黄体ホルモンの分泌量が増えるため、ホルモンバランスが大きく変化します。

黄体ホルモンは、子宮内膜を安定させて着床しやすい状態を保つ働きに加えて、水分や栄養素を体に蓄える働きもあります。

そのため、生理前になるとむくみが起こりやすくなるのです。

生理中のむくみはいつまで続く?

生理周期に合わせて起こるむくみは、月経が始まって数日後には解消します。

黄体ホルモンの分泌量が、月経が始まる直前に減るためです。

月経後半になるにつれ、ホルモンバランスが元に戻り、体から水分が排出されやすくなることで、むくみが解消します。

月経が終わってもむくみが続く場合は、過労やストレスによる自律神経の乱れや、甲状腺機能低下症などの病気がかかわっている可能性があります。

むくみの症状が長引く場合は、婦人科などの医療機関を受診しましょう。

生理前のむくみを解消するには?

生理前のむくみを解消するために、普段の生活で取り組める対策を4つ紹介します。

以下の対処法は、むくみの予防にもつながるため、生理前でなくても意識的に行いましょう。

適度に運動をする

運動を行うと、血行がスムーズになり、体の余計な水分や老廃物も排出されやすくなります。

また、運動によってふくらはぎを強化すると、筋肉がポンプの役割を果たし、たまった水分や血液の流れを促して、足のむくみが解消されやすくなるでしょう。

むくみ解消には、ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動がおすすめです。

勉強やデスクワーク中は、足首を回したり、かかとを上げ下げしたりして、ふくらはぎの筋肉を動かすようにしましょう。

湯船に入る

湯船に入ると体が温まり、水圧がかかることによって、手足に滞っていた血液や水分が流れ、むくみの解消につながります。

湯温は高すぎると血管が収縮してしまい、かえって血流が悪くなるため、ぬるめの38°C〜40℃に設定すると良いでしょう。

湯船には肩まで入るより、半身浴にした方がより水圧効果を得られます。

足を高い位置にあげて休む

足のむくみでだるさを感じるときは、足を上げて横になると症状が改善するのでおすすめです。

立ち仕事では、時間が長いほど重力によって足に血液や水分がたまりやすくなります。

日中でも、足を高い位置に上げて休む時間を取るようにしましょう。

就寝時に足を上げて休むときは、体に負担のかからないように、枕の高さと同じ程度にすると良いです。

むくみを解消する食べ物・飲み物を摂取する

むくみを解消するのに役立つ栄養素には、カリウムやタンパク質などが挙げられます。

カリウムには、むくみを引き起こす過剰な塩分を排泄して、体内のミネラルバランスを調整する働きがあります。

カリウムが多く含まれる食材は、きゅうり・スイカ・フルーツ・いも類です。

タンパク質の摂取量が少なくなると、血液中のタンパク質の量も減ってしまいます。

その結果、血液濃度を調整するために血管から外へ水分が流れ出てしまい、むくみやすくなるのです。

タンパク質の豊富な食材は、肉類・魚介類・大豆製品が代表的でしょう。

むくみを解消するおすすめの飲み物には、カリウムが多く含まれるトマトジュース・黒豆茶・とうもろこしのひげ茶などがあります。

生理前のむくみ解消に効くツボ押し・マッサージ

生理前のむくみ解消には、ツボ押しやマッサージも効果的です。

足・手・顔それぞれのむくみに効果のあるツボと、簡単なマッサージ方法を紹介します。

足のむくみを解消するツボ

足のむくみを解消するツボは、三陰交(さんいんこう)と太谿(たいけい)で、それぞれ以下の場所にあります。

  • 三陰交(三陰交):足の内くるぶしから指4本分上
  • 太谿(たいけい):足の内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ

足のむくみをやわらげるマッサージは、ふくらはぎを足首から膝へ向かって、手のひら全体で撫でるように行います。

下から上へと一方向に流すようにマッサージしましょう。

手のむくみを解消するツボ

手のむくみを解消するツボは、合谷(ごうこく)と養老(ようろう)で、以下の場所にあります。

  • 合谷(ごうこく):手の甲を上にして、人差し指と親指の骨が合流する点から少し人差し指寄り
  • 養老(ようろう):手の甲を上にして、手首の小指側にある骨の突起の下のくぼみ

手のむくみを楽にするマッサージは、各指を反対の手の親指と人差し指ではさみ、爪から根元に向かって位置をずらしながら万遍なく押していきます。

次に、手のひら全体をもみほぐしてから、最後は手首からわきの下へ向かって反対の手のひら全体で撫でるようにマッサージしてください。

顔のむくみを解消するツボ

顔のむくみを解消するツボは、攅竹(さんちく)と大迎(だいげい)で、以下の場所にあります。

  • 攅竹(さんちく):眉頭の内側にある少しくぼんだところ
  • 大迎(だいげい):下あごの角(エラ)から、骨に沿って指を前に進めたときに骨がくぼんだところ

顔のむくみをスッキリさせるマッサージは、両手の手指をそろえてあごに置き、あごのラインに沿って撫でるように、左右それぞれの耳の下まで引き上げます。

次に、左右それぞれの耳の後ろから、首筋に沿って鎖骨まで撫でるように下ろしていきます。

手を動かすときはどちらも往復せず、一方向に流すようにマッサージしましょう。

生理前のむくみは女性ホルモンが影響している!セルフケアで上手に乗り切ろう

女性が生理前にむくみやすくなる原因は、排卵日を過ぎると黄体ホルモンの分泌量が増え、体に水分を蓄えやすくなるためです。

生理が始まる直前になると黄体ホルモンの分泌量が減るため、むくみは生理開始から数日後に解消します。

生理前のむくみを解消したいときは、適度な運動をする・湯船に入る・足を高い位置に上げて休むことなどが効果的でしょう。

また、むくみ解消につながる栄養素のカリウムやタンパク質が多い食材をとるのもおすすめです。

ツボ押しやマッサージなど、むくみを解消するセルフケアにも取り組んでみましょう。

さまざまな対策を行ってもむくみがひどい場合、病気が潜んでいる可能性もあるため、早めに医療機関を受診してください。

この記事のまとめ
  • 生理前にむくみやすいのは、黄体ホルモンの影響で体に水分を蓄えやすくなるため
  • 生理が始まるとむくみは解消することがほとんど
  • 生理前のむくみ解消法は、適度な運動や足を高い位置に上げて休むことなど
  • むくみ解消に役立つ栄養素は、カリウムとタンパク質
  • セルフケアを行ってもむくみがひどい場合は医療機関を受診する

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