感染経路に心当たりがないのに、クラミジアのような症状が現れると不安になりますよね。
感染経路に心当たりがないと、公共の場での感染やストレスを疑うかもしれません。
今回は、クラミジアの感染経路に心当たりがない時の原因や潜伏期間、自覚症状を解説します。
また、クラミジアの治療法や感染予防についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
クラミジアは、クラミジアトラコマティスという細菌が原因の性感染症です。
性病の中で感染者数の報告が最も多く、男女ともに20代の感染が増えています。
コンドームなしの性交渉での感染率は約50%ととても高いです。
また、感染経路に心当たりがなくてもクラミジアに感染することも。
ここからは、感染経路に心当たりがない時の原因を解説します。
クラミジアは感染源や感染時期がはっきりせず、感染経路に心当たりがない人が多いです。
クラミジアは、主に感染者との性交渉によって感染します。
挿入をともなう性交渉だけでなく、オーラルセックスやディープキスが感染源になることも。
自覚症状が薄いため、感染に気づいていない人から知らぬ間にクラミジアをうつされている可能性があります。
クラミジアは性交渉で感染しますが、浮気以外にもクラミジア感染がわかるケースがあります。
- パートナーが感染していて、知らない間にうつされた場合
- 過去のパートナーから感染していて、今まで気づいていなかった場合
クラミジア陽性になると「浮気を疑われるかもしれない」「パートナーが自分以外と性交渉をしたかもしれない」と不安になるかもしれません。
しかし、いつ誰から感染したかを特定することは難しいため、今はお互いに特定のパートナーしかいなくとも感染が発覚するケースがあるのです。
ストレスが直接的な原因で、クラミジア感染を引き起こすことはありません。
なぜなら、クラミジアは感染部位や細菌がいる分泌液と接触した時にうつるためです。
「ストレスが原因?」と思うストレスが溜まった時とクラミジアの感染の発覚が重なった可能性が高いでしょう。
トイレやお風呂がクラミジアの感染経路になるケースはありません。
なぜなら、クラミジアの原因菌は人の体から離れては生きていけず、粘膜が触れ合わない状態ではほぼ感染しないからです。
公衆トイレや温泉などで感染することはありませんが、どうしても気になる場合はトイレクリーナーを使用したり、お風呂のイスを使う前にシャワーで洗い流したりといった工夫をしましょう。
クラミジアは、感染してもすぐに症状が現れるわけではありません。
また、潜伏期間を過ぎても、軽症や無症状のケースが多い性病です。
ここからは、クラミジアの潜伏期間や症状、無症状の場合の感染リスクを解説します。
クラミジアの潜伏期間には個人差がありますが、感染後約1~3週間です。
また、潜伏期間を過ぎても男性では約5割、女性では約8割が症状に気づかず、感染が見過ごされることが多くあります。
潜伏期間や無症状でも感染リスクはあるため、知らないうちに他人にうつしている可能性も。
クラミジアが性器に感染した場合は、性器クラミジアと呼ばれます。
性別によって感染部位が異なるため、出現する症状にも違いがみられますよ。
ここからは、男女別に性器クラミジアの症状をみていきましょう。
女性の初発感染部位は子宮頸管で、潜伏期間を経て次の症状が現れます。
- おりものの増加、色や匂いの変化
- 不正出血
- 排尿時痛
- 下腹部痛
- 性交痛
ただし、女性は男性よりも自覚症状が少なく、治療しないまま感染が長引くことも。
感染が放置されると、卵管の炎症や骨盤への癒着が生じて、不妊症や子宮外妊娠の原因になるおそれがあります。
男性の初感染部位は尿道で、次に挙げる尿道炎の症状が現れます。
- 排尿時の軽い痛み
- 尿道から少量の分泌液や膿が出る
- 尿道のかゆみや不快感
男性のほうが女性よりも症状が出やすいですが、無症状や症状の程度が軽いケースが多く、感染が見逃されることも。
無治療のまま放置すると、精巣上体炎まで発展して男性不妊の原因になりえます。
オーラルセックスの一般化によって、咽頭クラミジアの感染者が増えています。
咽頭に感染した時の症状は、次のとおりです。
- 喉や首のリンパ節の腫れや痛み
- 咳
- 発熱
これらの症状は風邪と区別がつきにくいことや、咽頭クラミジア感染者の約9割は無症状のことから、感染に気づかれないことが多いです。
クラミジア感染に気づかず妊娠した場合や、妊娠中にクラミジアに感染した場合は、流産や早産になる可能性があります。
また、子どもが産道を通る時に母子感染し、結膜炎や新生児肺炎の原因になることも。
おりものや不正出血などの症状があるなら婦人科クリニック、喉の症状があるなら耳鼻咽喉科クリニックをすぐに受診しましょう。
また、クラミジア感染がわかったら、パートナーに打ち明けて泌尿器科クリニックを受診してもらってください。
検査方法は、女性は子宮頸管液の採取、男性は尿検査です。
クリニックによっては性感染症内科を設置しているところもあり、パートナー同士で受診可能ですが、自費での治療になるケースが多いですよ。
たとえ軽症や無症状でも、クラミジアが自然治癒することはありません。
クラミジア検査で陽性がわかった時点で、治療をおこない完治を目指しましょう。
ここからは、クラミジアの治療法を解説します。
クラミジアは、抗生物質の内服で治療します。
治療で用いられる抗生物質は、次のとおりです。
- マクロライド系抗菌薬(アジスロマイシン、クラリスロマイシン)
- ニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサシン、トスフロキサシン)
- テトラサイクリン系抗菌薬(ミノサイクリン、ドキシサイクリン)
多くの抗生物質は7日間の内服が基本ですが、アジスロマイシンは1回の服用で治療が終わるため、飲み忘れのリスクがないのがメリットです。
また、妊婦がクラミジアに感染した場合は、妊娠中でも安全に服用できるマクロライド系抗菌薬が選択されます。
自己判断で治療を中断すると、耐性菌ができて1回の治療で完治しないリスクも。
症状がなくなっても、処方された薬は最後まで飲み切りましょう。
パートナーにも検査してもらい、お互いに感染がわかれば、同時期にクラミジア治療をおこないましょう。
なぜなら、パートナーが無症状でも感染している可能性があり、自分だけ治療しても再度うつされるリスクがあるからです。
パートナーのどちらかがクラミジアに感染していると、お互いにうつし合うピンポン感染に発展することも。
治療薬の内服が終わり、クラミジア検査で2人とも完治したと確認できるまでは、性交渉を控えましょう。
クラミジアは何度でも感染するリスクがあるため、完治した後も感染予防が必要です。
- 性交渉ではオーラルセックス中も含めコンドームを使用する
- 不特定多数との性交渉を控える
日頃から感染予防をおこなっていても、年に1度クラミジアをはじめとした性感染症検査を受けましょう。
自宅でできる性病検査キットもあるため、忙しい人や病院に受診する勇気がない人は試してみてくださいね。
クラミジアは感染率が高い性感染症ですが、男女ともに自覚症状が薄く、いつ・どこで感染したか心当たりがないケースが多いです。
特定のパートナーしかいなくとも、今のパートナーから知らないうちにうつされたケースや、過去のパートナーから感染したのが今発覚するケースがあります。
気になる症状があれば婦人科を受診し、感染がわかった時点でパートナーにも検査を受けてもらいましょう。
抗菌薬の治療後におこなう検査で、2人ともクラミジア陰性だと確認できるまでは、性交渉は控えてください。
また、コンドームの使用や定期的な性感染症検査などで感染予防をおこないましょう。
- クラミジアは感染源や感染時期がはっきりせず心当たりがないと思いやすい
- クラミジアの原因は感染者との性交渉で、ストレスが原因にはならない
- 潜伏期間や無症状でも感染リスクはある
- 治療法は抗生物質の内服で、パートナーも同時期に検査・治療をおこなう
- コンドームを使用し、不特定多数との性交渉を控えて感染を予防するとともに、定期的に性感染症検査を受けよう
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