冷え性(冷え症)に効くツボ10選|足・手・耳のツボ探しのコツから正しいやり方まで

手足が冷えてつらいと感じることはありませんか?

冬だけでなく夏場でも足先が冷たいと悩む方は多く、「冷え性(冷え症)」は季節を問わず現代人の身近な不調です。

この記事では、冷え性をやわらげる代表的なツボ10個の紹介と、押し方や効果のポイントも解説します。

セルフケアとして日常に取り入れて、じんわり体を温めていきましょう。

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冷え性(冷え症)に効くツボ10選

冷え性を改善するには、血流や自律神経に働きかけるツボ押しが効果的です。

とくに足裏や手、耳など冷えを感じやすい部位には、血行を促すポイントが集中しています。

ここでは、日常生活に取り入れやすいツボを10個見ていきましょう。

足裏のツボ|湧泉(ゆうせん)

湧泉(ゆうせん)は、足裏の中央より少し指先寄り、足の指を曲げたときにくぼみができる位置にあるツボです。

「湧き出る泉」という名前のとおり、体のエネルギーが湧き出る起点とされ、冷え性のケアにも効果があるとされています。

湧泉を刺激すると足先の血行が促され、全身の血液循環や自律神経の働きが整い、体温低下や冷えの改善につながるでしょう。

朝起きたときや寝る前に、親指でじんわりと押すだけでも効果が期待できるツボです。

足の甲のツボ|太衝(たいしょう)

太衝(たいしょう)は、足の甲にあるツボで、親指と人差し指の骨が交わる部分のくぼみに位置します。

肝の働きと関係が深く、ストレスによる冷えや血行不良の改善に役立つツボです。

とくに感情の乱れからくる自律神経の乱調や、足先の血流不足にアプローチできるとされています。

ツボ押しによって筋肉の緊張がほぐれ、血液循環が整うことで手足の冷えがやわらぎ、イライラや緊張にも効果が期待できるでしょう。

足首のツボ|三陰交(さんいんこう)

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本分ほど上の、すねの骨の際にあるツボです。

東洋医学では「女性の万能足ツボ」とも呼ばれ、冷え性をはじめ、むくみや生理不順などにも効果があるとされています。

この部分を刺激すると、足先の血流が改善されるだけでなく、骨盤まわりの血行や筋肉の緊張も緩和され、自律神経のバランスを整える働きも期待できるでしょう。

就寝前や足が冷たいと感じたときに、両手の親指で優しく押しながら深呼吸をすると、心も体も落ち着きやすくなります。

ふくらはぎのツボ|承山(しょうざん)

承山(しょうざん)は、ふくらはぎの中央、アキレス腱から上にたどったときに筋肉が分かれる部分のくぼみにあるツボです。

足の血流を促進し、ふくらはぎに溜まりがちな血液を心臓へ戻す働きがあるため、冷え性の対策としても効果的とされています。

長時間の立ち仕事やデスクワークで、足が重く感じるときにもおすすめです。

ツボ押しによって筋肉の緊張が和らぎ、血液循環がスムーズになることで、足先までしっかり温まりやすくなります。

座った状態で両手の親指を使って、じんわりと圧をかけてください。

膝裏のツボ|委中(いちゅう)

委中(いちゅう)は、膝の裏側の中央、膝を少し曲げたときにできる横じわの真ん中にあるツボです。

足全体の血流を整える働きがあり、下半身の冷えやむくみの改善に役立ちます。

ふくらはぎの筋肉にもつながっているため、ツボ押しにより足の緊張がゆるみ、血液の流れがスムーズになるでしょう。

とくに、長時間立ちっぱなしだった日や脚がだるく感じるときに刺激すると、足先までじんわりと温まります。

両手の親指でゆっくり押すか、椅子に座ったまま親指の腹でやさしく円を描くようにマッサージするのがおすすめです。

手の甲のツボ|合谷(ごうこく)

合谷(ごうこく)は、手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあるツボです。

全身の血行促進に関わる重要なツボで、冷え性のほか、肩こりや頭痛、ストレス緩和などにも効果があるとされています。

このツボを刺激すると、血液の巡りが良くなり、体の中心から温まりやすくなるため、手足の冷えにも効果的。

場所もわかりやすく、外出先でも押しやすいため、ちょっとした空き時間にセルフケアとして取り入れてみましょう。

親指で痛気持ちいい程度にゆっくり押すのがポイントです。

手首のツボ|内関(ないかん)

内関(ないかん)は、手首の内側のシワから指3本分ほど肘寄りにある、2本の筋の間に位置するツボです。

自律神経のバランスを整える働きがあり、冷え性だけでなく、ストレスや胃腸の不調、乗り物酔いなどにも効果があるとされています。

このツボをやさしく押すことで、体の内側から血流が促されるので、末端の冷えを和らげたいときにおすすめです。

緊張や不安を感じたときにも使えるポイントなので、手軽なセルフケアとして日常的に取り入れてみましょう。

反対の親指で静かに押しながら、深呼吸するとよりリラックス効果が高まります。

耳のツボ|神門(しんもん)

神門(しんもん)は、耳の上部にあるY字型の軟骨のくぼみ部分にあるツボで、リラックスや自律神経の調整に効果があるとされています。

ストレスや緊張が原因で起こる冷え性に対して、心身を落ち着かせることで間接的に改善が期待できるのです。

耳は全身に関わるツボが集まる部位のひとつで、やさしくつまんだり、円を描くようにマッサージしたりすることで血流が促進されます。

冷えを感じたときや、気分が落ち着かないときに軽く触れてあげるだけでも、効果を感じられるでしょう。

お腹まわりのツボ|気海(きかい)

気海(きかい)は、おへそから指2本分ほど下にあるツボで、古くから「元気の源」とされてきました。

体の内側から温める働きがあり、冷え性や倦怠感、月経トラブルなどの対策にも効果があるとされています。

とくに下腹部を温めることで血液循環が良くなり、自律神経のバランスも整いやすくなるため、全身の冷えの改善につながるでしょう。

冷えを感じやすいときは、手のひら全体でじんわりと温めるように押すとより効果的です。

湯たんぽやカイロと併用すると、より効果を感じられます。

背中のツボ|命門(めいもん)

命門(めいもん)は、背骨の腰部分、ちょうどおへその裏側にあたる位置にあるツボです。

「命の出入り口」とも呼ばれ、体のエネルギーや体温をコントロールする重要なポイントとされています。

ここを温めたり刺激したりすることで、全身の血液循環が促進され、冷え性の改善に効果が期待できるでしょう。

手が届きにくい場所ですが、蒸しタオルやカイロなどで温めるだけでも十分なセルフケアになります。

とくに寒い季節や朝の冷え込みが強い日には、腰まわりを重点的に温めることで、体の芯から温めることを意識しましょう。

冷え性(冷え症)改善|ツボ押しの正しいやり方と注意点

冷え性改善のためにとツボ押しを習慣化し始めても、誤った方法ではむしろ逆効果になることがあります。

正しいやり方と注意点を知って、ツボ押しの効果を最大限に高めましょう。

ツボ探しはゆっくり優しく

ツボは骨や筋肉、神経の走行に基づいた繊細なポイントにあるため、焦らずゆっくり探ることが大切です。

強く押し込むのではなく、指の腹でやさしく触れながら、少しへこんでいたり押して気持ちいいと感じたりする部分を探していきましょう。

体調や時間帯によってツボの感覚は変わることがあるため、日によって微妙に場所がずれることもあります。

鏡や図を参考にしながら、無理のない範囲で少しずつ位置を確かめていくのがコツです。

押す強さは「気持ちいい程度」で

ツボ押しは、強く押せば押すほど効果があるわけではありません。

基本は「気持ちいい」と感じる程度の圧で、ゆっくりとじんわり押すのがポイントです。

強すぎる刺激は筋肉や皮膚を傷めてしまうだけでなく、自律神経が過剰に反応し、かえって不調を引き起こすこともあります。

とくに冷え性の方は血流が滞りやすいため、やさしく刺激して血行を促す意識が大切です。1つのツボにつき、指の腹を使って5秒〜10秒かけて押し、ゆっくり離すようなリズムで繰り返すと、体がじんわり温まってくるのを感じられるでしょう。

1日3分、短く・継続が大切

ツボ押しは、毎日少しずつ続けることが冷え性の改善につながります。

長時間かけて強く刺激するよりも、1日3分程度でも習慣として継続するほうが、血液循環や自律神経のバランスを整えるのに効果的です。

とくに冷えを感じやすい場合は、朝や寝る前など、リラックスしやすい時間帯に取り入れてみましょう。

気負わずできる範囲で続けることが、冷えに悩まない体づくりへの第一歩です。

テレビを見ながら、入浴後のひとときなど、日常のすき間時間を活用してセルフケアを続けてみてください。

食後・入浴後は避けよう

ツボ押しを行うタイミングにも注意が必要です。

食後すぐや入浴直後は、血液が内臓や皮膚表面に集中しているため、ツボへの刺激が体に負担をかける可能性があります。

とくに食後は消化を妨げることがあり、入浴後は血流が一時的に大きく変化しているため、めまいやだるさを引き起こすこともあるでしょう。

冷え性の改善を目的としたツボ押しは、体が落ち着いている時間帯に行うのが理想的です。

食後は30分以上空け、入浴後は体がしっかり落ち着いてから、深呼吸をしながら行うとより効果が高まります。

ツボ押しと一緒にしたい冷え対策習慣

冷え性を根本から改善するためには、ツボ押しだけでなく、日々の生活習慣を見直すことも大切です。

ここでは、ツボ押しと相性の良い冷え対策習慣を紹介します。

食事で体を内側から温める

冷え性の改善には、体を内側から温める食事を意識することが大切です。

しょうがやねぎ、にんじんなどの温性食材を取り入れると、血行を促進し体温が保ちやすくなります。

また、冷たい飲み物や生野菜ばかりを摂ると体が冷えやすくなるため、できるだけ常温以上のものを選ぶのがおすすめです。

内臓からじんわりと温めるためにも、バランスのとれた食事と温かい汁物を意識しましょう。

適度な運動で血流を促す

体を動かすことで筋肉が刺激され、血液の流れがスムーズになります。

冷え性の対策としては、激しい運動よりもウォーキングやストレッチといった無理のない動きがおすすめです。

とくにふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、ここを動かすことで全身の血液循環が促進されます。

日中に軽く体を動かす習慣をつけると、基礎体温も安定しやすくなるでしょう。

お風呂や足湯で芯から温活

冷え性をやわらげるには、体の芯から温めることが大切です。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴や、手軽にできる足湯は、血行を促進し全身をリラックスさせる効果があります。

とくに足指や足裏は冷えを感じやすい部位なので、意識的に温めることで体全体がポカポカしやすくなるでしょう。

また、入浴後にツボ押しを取り入れると、血流が高まった状態でより効果を実感しやすくなります。

衣類と冷房対策で冷えを防ぐ

冷え性対策には、衣類の選び方や冷房から体を守る工夫も欠かせません。

とくに足首やお腹、腰などをしっかり覆い、体温を保つことを意識しましょう。

夏場でも、室内の冷房が強い場所では薄手のカーディガンやレッグウォーマーを携帯するのがおすすめです。

直接冷気を受けると自律神経が乱れやすくなるため、冷風を避ける座席選びやブランケットの活用など、ちょっとした工夫が冷えの予防につながります。

生活リズムを整えて自律神経をケア

冷え性は生活習慣の乱れによっても悪化します。

とくに自律神経は体温調節に関わっており、不規則な睡眠やストレスが続くと血流が滞りやすくなってしまうのです。

朝は太陽の光を浴びて体内時計をリセットし、夜はぬるめのお風呂とゆったりした時間で副交感神経を優位にしましょう。

毎日のリズムを整えることで、体が本来の働きを取り戻し、冷えを感じにくくなっていきます。

今日からできるツボ押しの即効ケアで冷え性をやわらげよう

冷え性を放っておくと、体調や気分にも影響を及ぼしやすくなります。

そんなときは、ツボ押しを中心としたセルフケアを取り入れて、体を内側からじんわり温めていきましょう。

特別な道具がなくても、指一本でできるのがツボ押しの魅力です。

毎日のちょっとした時間で続けることで、血流や自律神経のバランスが整い、冷えにくい体づくりへとつながっていきます。

無理なく続けられる方法から始めて、日常生活に温活の習慣を取り入れてみてください。

この記事のまとめ
  • 足・手・耳などのツボを押すことで血流と自律神経が整い、体の内側から冷えを緩和できる
  • ツボ押しは食後・入浴直後は避け、1日3分、気持ちいい強さで続ける
  • 睡眠やストレス管理で自律神経を整えると、冷えを感じにくい体づくりにつながる
  • 道具不要で始められるツボ押しは、冷え性のセルフケアとして続けやすく効果も期待できる