「今月もいつも通り生理が来たのに、妊娠してたのはなぜ?」という疑問を持つ人は、意外に多いです。
がっつり生理だと思ったら妊娠してた…という時の出血は、なぜ起こるのでしょうか。
また妊娠がわかったあと、どのような行動をとればよいのかも気になりますよね。
今回は、いつも通りの生理があったのに妊娠してた時の理由や、妊娠初期にみられる症状を解説します。
妊娠がわかったあとにとるべき行動も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
いつも通りの生理が来たのに、妊娠していたというケースはよくあるもの。
生理予定日の前後にあった出血を、生理と勘違いしてしまったことが考えられます。
ここからは、いつも通りの生理が来たのに妊娠してた場合に考えられる原因についてみていきましょう。
生理だと思っていた出血が、着床出血だったケースがあります。
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する時に、子宮内膜の血管を傷つけるために起こる出血のことです。
月経予定日付近とほぼ同じか、少し早い時期に起こるため「いつも通りの生理が来た」と考える人は少なくありません。
通常の月経血よりも量が少なく、茶色や薄ピンク色をしていて、おりものに血が混ざる程度のこともよくありますが、なかには生理と変わらない出血量がある人もいます。
ときには、生理痛のような痛みをともなうことも。
着床出血を経験する妊婦は、4人に1人よりも少ないといわれています。
生理だと思っていたら、生理不順によって排卵出血が遅れていたケースもみられます。
排卵出血とは、前の生理の約2週間前後に生じる出血のことです。
排卵日前後には、女性ホルモンの1つである卵胞ホルモンの分泌量が大きく変化し、子宮内膜の一部が剥がれて出血がみられることがあります。
受精卵が子宮内膜以外の場所に着床してしまう異所性妊娠(子宮外妊娠)では、受精卵の成長とともに周りの組織を圧迫するため、出血や腹痛が起こります。
最も頻度が高い場所は卵管で、異所性妊娠全体の約95%が卵管妊娠です。
出血量が多ければ、生理と勘違いして異所性妊娠に気づかない人もいます。
異所性妊娠を放置すると命にもかかわるため、早めの対応が必要です。
生理以外のタイミングで起こる性器からの出血は、不正出血と呼ばれます。
生理と不正出血の見た目に大きな違いはないため、自分で見分けるのは難しいと考えましょう。
また生理不順があると、生理か不正出血かわからないことも多いです。
生理とそのほかの出血を見分けるには、基礎体温をつけることをおすすめします。
生理周期にともなって基礎体温の変化がみられるため、いつ生理が来るか予測しやすくなるでしょう。
基礎体温が低下すれば、生理が始まる合図です。
不正出血と生理の違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
不正出血と生理の違いがわからない!月経以外で出血が起こる原因など解説
妊娠初期は、ホルモンバランスが急激に変化するため、さまざまな症状が現れます。
妊娠初期に見られる身体の変化や症状は、以下の通りです。
- 少量の出血がある
- おりものがさらさらとして水っぽい
- 37度前後の微熱が続く
- 強い眠気がある、だるい
- 胸が張って痛む
- イライラが止まらない
- 匂いに敏感になった
- 胃のムカつきやげっぷ
- 食欲が増減する
これらの症状は生理前にもよく起こるもの。
妊娠初期症状と生理前の症状を、自分で区別するのは難しいです。
また妊娠初期症状がまったくなくとも、妊娠している可能性はあります。
「妊娠しているかも?」と思ったら、生理予定日の約1週間後に妊娠検査薬を使いましょう。
妊娠超初期~初期は、脳などの中枢神経や心臓などの重要な器官が作られる大切な時期のため、妊娠がわかったあとは体調管理に気をつける必要があります。
ここからは、妊娠がわかったあとにとるべき行動や生活習慣をみていきましょう。
妊娠検査薬で陽性が出たら、産婦人科を受診しましょう。
受診するタイミングは、生理予定日の1週間後、前回の生理初日から数えて4週目後半から5週目頃を目安にしてください。
産婦人科では問診のほか、血液検査や超音波検査などをおこないます。
妊娠が確定したら、できるだけ早く居住地がある区市町村の窓口に妊娠の届出をおこない、母子手帳をもらってくださいね。
妊娠中は免疫力が落ちて、感染症にかかりやすくなるため、感染予防を徹底しましょう。
妊娠前なら軽い症状で済む病気も重症化しやすいため、注意してください。
マスク着用や手洗いうがいでの感染予防のほか、インフルエンザワクチンも接種しましょう。
体調を崩しても、市販薬を独断で服用することは控え、医師の判断を仰ぎましょう。
なぜなら、薬の服用で胎児に影響が出る可能性があるためです。
産婦人科以外で薬を処方してもらう際にも、妊娠中であることを伝えてくださいね。
妊娠がわかったら、喫煙や飲酒をやめましょう。
たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があり、胎児への栄養や酸素が十分に生き届かなくなる可能性があります。
また、喫煙には、流産率や早産率の上昇や、低出生体重児のリスクがあるのです。
飲酒は、赤ちゃんの脳の発育を阻害するリスクが高まるといわれています。
「いつも通りの生理が来たのに妊娠していた」という人のなかには、きちんと避妊していたのに予期せぬ妊娠をしてしまった人もいるかもしれません。
妊娠を希望していなかった時に妊娠がわかると、どうすればよいか戸惑いますよね。
出産すべきか人工妊娠中絶手術を受けるか悩んで、答えを出せない人も少なくありません。
母体保護法では、妊娠21週まで人工妊娠中絶手術が可能で、基本的には、手術には本人だけでなくパートナーの同意やサインも必要です。
出産や人工妊娠中絶の決心がつかなくても、早めに産婦人科に受診し、妊娠週数の確認をおこなってください。
もし、人工妊娠中絶手術を選択したなら、その後は希望しない妊娠をしないように、低用量ピルの服用や子宮内避妊具の使用を検討しましょう。
いつも通り生理があっても、実は妊娠してたという経験がある人はとても多いです。
着床出血や排卵出血を、生理だと自己判断していたケースがみられます。
妊娠初期はホルモンバランスの変化により、さまざまな身体の変化がみられますが、生理前の症状と重なるものも多く、自己判断は難しいです。
妊娠検査薬を使用して陽性反応があったら、生理予定日の1週間後を目安に産婦人科を受診しましょう。
- いつも通りの生理だったのに妊娠してた時、着床出血や排卵出血、異所性妊娠の可能性がある
- 生理とそれ以外の出血を見分けるには基礎体温を測定しよう
- 妊娠初期には生理前と似たような症状が現れることがあるが、体調の変化を感じない人も多い
- 妊娠がわかったら、感染予防を徹底し、喫煙・飲酒を中止、体調不良時の市販薬の服用をやめよう
- 妊娠を希望していなかった場合は、出産か人工妊娠中絶手術を受けるか迷っている段階でも、早めに産婦人科を受診して
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