ニキビができてしまうと、鏡を見るのが億劫になりますし、メイクを心から楽しめないのがつらいですよね。
もしも低用量ピルがニキビに効いて肌が綺麗になるなら、試してみたいと思いませんか。
今回は、低用量ピルのニキビ治療での効果や、肌荒れに効く種類、ピルを飲んでもニキビが悪化する原因を紹介します。
綺麗な肌を手に入れるために、ぜひ参考にしてみてください。
低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合され、主に子宮内膜症や生理痛などの月経困難症の治療に使われる薬です。
また、避妊目的で服用するイメージを持つかもしれません。
生理痛や避妊に効果のある低用量ピルの中には、ニキビを改善する作用を持つものがあります。
低用量ピルがニキビを改善する理由は、ホルモンバランスを一定に保つ効果があるからです。
卵胞ホルモンは、肌に潤いを与えて綺麗にする効果や、皮脂量を増やす男性ホルモンの分泌を抑える効果を持つホルモンです。
一方で黄体ホルモンは、排卵後から生理前にかけて増え、妊娠に備えて子宮内膜を厚く保ったり、水分や栄養素を蓄えたりする効果があります。
また、男性ホルモンのように働き、皮脂の分泌を増やすことも。
ホルモンバランスが崩れて、卵胞ホルモンの量が減ったり、黄体ホルモンが過剰に分泌されたりすると、皮脂の分泌が増え、毛穴の詰まりやニキビを引き起こします。
低用量ピルは体内でのホルモンバランスを整え、ニキビができにくい状態に導くのです。
低用量ピルでニキビが改善したと実感できるまでには2~3ヶ月程度かかります。
なぜなら、新たに皮膚が再生するまでには時間がかかるからです。
新しい細胞が生まれ、表皮に現れて垢になるターンオーバーには、4週間程度かかるといわれています。
綺麗な肌になったと感じるためには、何度かターンオーバーを繰り返すことが必要です。
毎日飲み続けることで体内のホルモン量が安定し、皮脂の分泌が治まってニキビができにくくなるため、長い目で見て飲み続けてください。
低用量ピルがおすすめな人は、他の治療を受けてもニキビがくり返しできる人、生理不順・生理痛がある人、皮脂の分泌が過剰な人です。
ニキビ治療の中には、皮脂腺を破壊するレーザー治療や光治療があります。
これらは、主に美容クリニックで行われる、ニキビ痕の改善効果が高い治療法です。
しかし、ニキビの根本的な改善は期待しにくく、1度よくなったニキビが再発することも。
体内のホルモンバランスでニキビのできやすさが変わりますから、低用量ピルでホルモンバランスを整えることが、長い目で見ればニキビ治療に効果的といえるでしょう。
また、皮脂が多いと感じる人や、生理不順・生理痛がある人は、ホルモンの分泌が乱れている可能性が高いため、低用量ピルでニキビの改善が期待できますよ。
すべての低用量ピルに、ニキビの改善効果が期待できるわけではありません。
薬の中の黄体ホルモンの種類や量によって、ニキビへの効果が変わることを押さえておきましょう。
ここでは、ニキビに効く低用量ピルを3つ紹介します。
ヤーズフレックスは、従来の低用量ピルよりも女性ホルモンの用量を抑えた超低用量ピルです。
含まれている黄体ホルモンの量が少なく、皮脂の分泌が抑えられます。
また、男性ホルモンのような働きがほとんどない黄体ホルモンが使われているのも特徴です。
他の低用量ピルよりもホルモン量が少ないため、副作用のリスクが低いのもメリットでしょう。
マーベロンは、男性ホルモンのような作用がほとんどない黄体ホルモンが配合されており、皮脂分泌を抑えてニキビができにくい肌に導きます。
また、含まれる卵胞ホルモンによって男性ホルモンの分泌が減り、肌に潤いを与えることで、皮脂の過剰な分泌が抑えられる効果も。
美しくなるピルと呼ばれることもあり、ニキビ治療で最も使われる低用量ピルといえるでしょう。
ファボワールは、マーベロンと同じ成分で作られた後発品です。
マーベロンと同じ効果を持ちながら、低価格であることがメリットといえるでしょう。
今までマーベロンを服用していた人がファボワールに切り替えると、効果は維持しつつ金銭的負担を抑えられます。
低用量ピルのニキビを治す効果には即効性がなく、人によっては飲んでもニキビが悪化する場合があります。
ニキビが悪化したときに慌てないためにも、低用量ピルを服用してもニキビが悪化する原因を知っておきましょう。
低用量ピルによって外から女性ホルモンを取り入れると、飲み始めて1ヶ月程度は血液中のホルモンバランスが安定せず、飲む前よりもニキビが悪化する可能性があります。
低用量ピルの休薬期間は特に、ニキビが増えたと感じるかもしれません。
しかし、ホルモンバランスの乱れは一時的なもの。
徐々にバランスが安定していくため、ニキビが悪化したからといって、自己判断で低用量ピルの服用を中断せず、用法・用量を守って飲み続けてくださいね。
低用量ピルを飲んでもニキビが悪化するなら、生活習慣の乱れがニキビの原因となっている可能性があります。
脂っこいものや甘いものを摂りすぎたり、睡眠不足が続いていたりすると、皮脂の分泌が過剰になり、ニキビが悪化することも。
低用量ピルは、ホルモンバランスの乱れによるニキビに効果的であり、不規則な生活習慣によるニキビを改善する効果は期待しにくいでしょう。
また、忙しさにかまけてピルを飲み忘れると、ホルモンバランスが整わず、ニキビへの効果が実感できないことも。
皮脂を増やすような食事を控え、7〜8時間程度の良質な睡眠を確保することを意識しつつ、毎日忘れずにピルを服用してくださいね。
すべての低用量ピルがニキビに効果があるのではなく、種類によってはニキビが悪化する恐れがあります。
たとえば、フリウェルやトリキュラーは、男性ホルモンのように働く黄体ホルモンが使われているため、皮脂の分泌が増えてニキビが悪化する可能性があるでしょう。
もし服用している低用量ピルでニキビが悪化するなら、ニキビ治療に精通した医師に低用量ピルを処方してもらうことを検討してくださいね。
低用量ピルはドラッグストアでは購入できず、医師の処方が必要です。
ここでは、低用量ピルを処方してくれる病院の科目や、すぐに受診が必要な低用量ピルの副作用を紹介します。
低用量ピルは婦人科でしか処方してもらえないと思われやすいですが、ニキビ治療の目的で皮膚科で処方してもらうことが可能です。
皮膚科の医師は、婦人科の医師よりもホルモンバランスの乱れによるニキビ治療に精通している場合が多く、適切な低用量ピルを処方してもらいやすいでしょう。
ニキビ治療で服用する低用量ピルの処方には保険が適用されないため、自費での継続になることを知っておいてくださいね。
低用量ピルの服用中は、検診が必要になるケースがあります。
服用開始から1ヶ月、3ヶ月、それ以降3ヶ月ごとに、問診や血圧・体重測定が必要です。
また、半年〜1年ごとに血液検査や性感染症の検査、乳がん・子宮がん検診が行われるケースも。
検査や問診を含めて数時間かかる可能性があるため、ピルを処方してもらうときは時間に余裕を持って受診しましょう。
低用量ピルにも、他の薬と同じように副作用が出ることがあります。
すぐに受診すべき副作用は、血栓症です。
血栓症は飲み始めてから3ヶ月以内が最もリスクが高い副作用で、突然の手足のしびれや息切れ、ふくらはぎのむくみ、血圧の上昇などが起こります。
血栓症は、タバコによってリスクが10倍以上に上がるため、35歳以上で1日に15本以上のタバコを吸う女性は低用量ピルを服用できません。
また、血栓症の症状が出た場合は、すぐに低用量ピルを中止して救急外来を受診してください。
低用量ピルは2〜3ヶ月程度服用を続けることで、ニキビが改善し綺麗な肌を手に入れられるでしょう。
ただし、すべての低用量ピルがニキビを改善するわけではなく、種類によっては悪化する恐れがあります。
また、低用量ピルを服用してもニキビが悪化する場合は、生活習慣の見直しや低用量ピルの種類変更を検討しましょう。
ニキビ治療に精通した医師に自分に合った低用量ピルを処方してもらい、定期的な検診を通じて安全に服用してくださいね。
- 低用量ピルはホルモンバランスの乱れによるニキビを改善し、肌を綺麗に保つ
- 綺麗な肌を手に入れるには、低用量ピルの服用だけでなく、食生活や生活習慣を見直す
- 低用量ピルによってはニキビを悪化させる恐れがあるため、皮膚科で適切なものを処方してもらう
- 低用量ピルを飲んでいるときは、血栓症の副作用に注意
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