生理の時に耐えられないほどの痛みが起こり、思わず救急車を呼ぼうかと考えたことはありませんか?
生理痛には個人差があるので「どれくらい痛かったら救急車を呼んでいいかな」「どんな症状が出たら救急車を呼んでいいかな」と迷うものです。
この記事では、生理痛で救急要請してもいいか、迷った時の対処法や激痛の原因をご紹介します。
生理痛で痛みがあるとしても、緊急性がある場合は救急車を呼んでも大丈夫です。
自分では生理痛だと思っていても、実際には別の病気が隠れている可能性があります。
処置の遅れにつながったら大変ですので、本当につらい場合は遠慮しないで大丈夫です。
本当に生理痛が原因だったとしても、症状が酷くて病院に自力で行けずに救急搬送される人も一定数いるようです。
実際に救急車を呼ぶべき症状はどんなものがあるでしょうか。
以下に具体的なものを挙げました。
これらの症状が起こる原因として考えられるのは、子宮や卵巣などの婦人科系の病気以外だと内科系の病気、外科系の病気、泌尿器系の病気です。
怖い病気が隠れている可能性もあるため、自力で受診できない場合は救急要請を考えてもいいでしょう。
生理痛が酷い方だと、激痛で気を失ってしまったり、出血量が多くて貧血になり立ちくらみを起こしてしまい倒れることがあります。
これほどの痛みがある場合、救急車を呼んで適切な処置をしてもらうべきでしょう。
もし倒れた場合は、頭などを強く打っている可能性もあります。
脳震とうを起こしている、けがをしていることを考えて、救急隊が到着するまではむやみに身体を動かさないようにしましょう。
生理痛には個人差がありますが、長い間痛みが続く場合は生理痛のほかに痛みの原因がある可能性があります。
痛み止めを服用しても痛みが治まらない、冷や汗をかくほど痛んでいる、痛みで動けず自力で病院に行けない、といった場合は救急車を呼んでも大丈夫です。
異所性妊娠、卵巣出血などの命に関わる病気だった場合、一刻も早い処置が必要です。
- 痛む場所が下腹部以外に移動する
- 胸の奥の締め付けや圧迫で痛む
- 背中が痛む
など、お腹以外も痛い場合は救急車を呼びましょう。
心筋梗塞などの心臓に関わる病気の症状が否定できません。
万一、本当に心臓に関わる病気だとすれば、早急な処置が必要です。
また、尿路結石でも、突然背中や脇腹に激しい痛みが起こります。
背中やお腹の痛みに加えて発熱や脇腹の痛みがあれば、腎盂腎炎の可能性もあります。
いくら緊急時に救急要請するのは問題ないとはいえ「生理痛で救急車を呼ぶのは申し訳ないかも…」と考えてしまいそうですよね。
実際に救急車を呼ぶか迷った時は、自治体の救急相談センター(#7119)に電話して相談しましょう。
医師や看護師に状況を伝え、緊急だと判断されるとそのまま救急車が手配されます。
もし救急車の手配までいかなくても病院に行きたい場合、民間救急車などのサービスもあります。
民間救急車は24時間利用可能で、車内で専門家に必要な処置を受けながら移動可能です。
有料ですので、救急相談と自分の状態のバランスを考えて検討しましょう。
救急車を呼びたくなるほどの生理痛はどうして起こるのでしょうか。
日常生活に支障をきたすほどの生理痛が起こる婦人科疾患には、以下の疾患があります。
毎回生理痛に悩まされる方は、一度医師に相談してみることをおすすめします。
冷や汗が出る、のたうち回るほどの生理痛は「月経困難症」と呼ばれ「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類に大別されます。
機能性月経困難症は、原因となる病気がなく起こる生理痛です。
大半がこのタイプに該当し、月経が始まってから数年の思春期の女性に多い傾向にあります。
子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質の過剰分泌、子宮頸管の狭さが痛みの原因です。
器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が存在して痛みが起こります。
月経に関係なく痛むことがあり、原因となる病気を治療すると改善することが特徴です。
機能性月経痛と器質性月経痛は、どちらもピルによるホルモン治療や鎮痛剤を使用する対症療法で治療を行います。
日常生活に支障が出るほど痛んだり出血量が多すぎる人には、ホルモン治療をすすめられることもあります。
女性の10人に1人がかかっていると言われるほどポピュラーな病気です。
子宮内膜組織が子宮以外にも作られてしまい、生理がくるたびに同じように組織がはがれて出血が起こります。
組織が出来る場所によって肺子宮内膜症、チョコレート嚢胞(卵巣の子宮内膜症)などと呼ばれることもあり、性交痛や下腹部痛が生理とは関係なく起こる可能性も。
超音波検査や内診で疑われる場合が多く、治療方法としてはホルモン療法、場合によっては手術などが検討されます。
子宮内膜と同じ組織が子宮の筋肉内にできる病気です。
子宮の壁が分厚くなって生理で収縮する時に酷い痛みが起こりますが、下腹部痛や性交痛が月経とは関係なく起こることもあります。
MRIなどの検査で診断されますが、筋腫と腺筋症の区別は難しいとされているのです。
症状が軽い場合は治療しなくても大丈夫ですが、救急車を呼ぶほどの痛みがある場合は治療をすすめられることがあります。
治療は、低用量ピルなどのホルモン治療、手術などで行います。
生理痛には個人差があるため「どれくらいから酷いと言えるの?」と迷う場合があるかもしれません。
具体的な目安を紹介しますので、参考にしてください。
こちらの記事で生理痛の重さレベルをチェックしてみるのもおすすめです。
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市販の痛み止めを飲んでも痛みが続く、規定量の薬を飲んでも効果がない、といった場合は受診をおすすめします。
子宮の病気が隠れている可能性があるためです。
ストレスを感じたり、寒い季節で血行が悪かったりすると普段の生理よりも痛みを感じることがあります。
しかし、生理のたびに進行する子宮内膜症の可能性も否定できません。
どんどん痛みが増すようなら婦人科を受診しましょう。
ナプキンが1時間ほどしかもたないようなら、出血量が多いと言えます。
子宮内膜症や子宮腺筋症などの原因疾患が隠れている可能性があります。
早めに婦人科を受診しましょう。
血液検査で貧血の有無を調べることもあります。
冷や汗をかく、動けないような生理痛の場合は救急車を呼んでも大丈夫です。
生理痛だと思っていたら命に関わる病気だった、という可能性もあり、そういった場合は早急な対処が必要となります。
「生理痛が酷い」と感じている方は、痛みが悪化する前に婦人科を受診しましょう。
月経困難症によるものだったり、原因となる子宮の病気があったり、原因を特定して適切な対処が必要です。
痛みが改善すれば、日常生活が過ごしやすいものになるでしょう。
- 病気が隠れている可能性があるので、生理痛で救急車を呼んでも大丈夫
- 子宮内膜症や子宮腺筋症など、子宮の病気が原因で酷く痛んでいることもある
- 「生理痛が酷い」と感じたら婦人科を受診しましょう
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