生理中に吐き気が起こる原因は?妊娠の可能性や症状がいつまで続くのかを解説

生理中の吐き気はよくあるトラブルのひとつですが、毎月のこととなると、憂鬱に感じる人が多いでしょう。

日常生活に支障が出るほど症状がひどいと、いつになれば治るのか不安になりますよね。

今回は、生理中の吐き気について、起こる原因・症状が続く期間・つらいときの対処法などを解説します。

生理中に吐き気が起こる原因は?

生理中の吐き気は、子宮内膜から分泌される「プロスタグランジン」という物質が原因で起こります。

プロスタグランジンは、子宮の平滑筋を収縮させて経血を体の外へ排出する働きがありますが、子宮のみならず全身の臓器の平滑筋にも作用します。

プロスタグランジンが胃の平滑筋に作用して収縮すると、不快感や吐き気を引き起こすのです。

体質によりプロスタグランジンが過剰に分泌される場合、吐き気の症状も強くなります。

生理1日目から吐き気が…いつまで続く?

生理中の吐き気は、生理が終わるころには改善するケースが多いです。

プロスタグランジンは、生理直前から前半にかけて分泌される量が増えて、時間の経過とともに減っていきます。

吐き気の症状は、生理1~2日目が特に強く現れ、その後は徐々に軽くなっていきます。

月経が終わるころになっても強い吐き気が続く場合は、病気が隠れている可能性もあるため、婦人科を受診してください。

生理中でも吐き気がしたら妊娠の可能性はある?

結論からいうと、生理中でも吐き気があるときは妊娠の可能性があります。

生理中の吐き気のほかに、経血量が普段より少なかったり、生理が1~2日で終わったりしたときは注意してください。

生理ではなく、着床出血の可能性があります。

また生理予定日より遅れて出血が始まり、吐き気のほかに下腹部痛もある場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)であることも考えられます。

生理の様子がいつもと異なり吐き気も伴うときは、妊娠検査薬で確認しましょう。

生理中の吐き気でつらいときの対処法

生理中の吐き気でつらいときに、すぐに対処できることや根本的な治療などを5つ紹介します。

空腹を避ける

胃の中が空っぽの状態が続くと、胃酸が多く分泌され吐き気を感じやすくなります。

吐き気で食欲が落ちているかもしれませんが、少しでも食べ物を入れることをおすすめします。

脂質が多いものや香辛料の多いものは、胃を刺激して吐き気が起こりやすくなるため控えると良いです。

煮込みうどん・茶碗蒸し・湯豆腐などの消化に良いメニューを選ぶようにしましょう。

体を冷やさない

体が冷えると自律神経の働きが悪くなり、胃腸を動かす筋肉にも影響が出て、吐き気が起こりやすくなります。

カイロでお腹まわりを温める・温かい飲み物をとる・ストールを羽織るなど、体を温めるようにしましょう。

カフェインやアルコールなど刺激物を控える

カフェインは胃酸の分泌を増やし、アルコールは胃の粘膜を荒らすため、吐き気が起こる原因となります。

生理中の吐き気があるときは、カフェインが入っていないハーブティーや白湯、胃腸の働きを助けるしょうが湯をおすすめします。

吐き気と一緒に生理痛もある人は、ホットミルクや豆乳も良いです。

吐き気をやわらげるツボを押す

ツボは経穴とも呼ばれ、WHO(世界保健機関)においても医学的な効果が認められています。

吐き気をやわらげるツボでよく知られているものは「内関(ないかん)」と「足三里(あしさんり)」です。

内関は、手のひらを上に向けた状態で、手首のしわから指3本分ほど肘側に進んだところにあります。

足三里は、ひざの皿の下で、外側にあるくぼみから指4本分ほど下にあります。

ツボを押すときは親指の腹を使い、気持ち良いと感じる程度の強さで5秒ほどかけてゆっくり押すようにしましょう。

低用量ピルを服用する

日常生活に影響が出るほど生理中の吐き気がひどいときは、低用量ピルで治療を行うこともあります。

低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが配合された薬です。

生理中の吐き気の原因となるプロスタグランジンは子宮内膜で生成されますが、低用量ピルを服用すると子宮内膜が増えるのを抑えられます。

子宮内膜が少なくなることでプロスタグランジンが生成される量も減るため、吐き気が起こりにくくなるのです。

低用量ピルの服用により、生理中の吐き気のみならず、生理痛をやわらげる効果もあります。

生理中の吐き気がひどいときは病気の可能性も

生理中の吐き気がひどかったり、終わるころになってもおさまらなかったりする場合は病気が隠れている可能性も。

生理中の吐き気が起こりやすい病気に月経困難症があります。

月経困難症には、プロスタグランジンが過剰に分泌される機能性月経困難症と、何らかの病気が引き金となる器質性月経困難症の2つに分けられます。

器質性月経困難症の原因となる主な病気は、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症の3つです。

これらの病気によって、子宮内に炎症が生じるとプロスタグランジンが過剰に作られ、胃の平滑筋を収縮させて吐き気が起こりやすくなります。

生理中の吐き気は食事や生活習慣の見直しで対処!症状がつらいときは受診しよう

生理中の吐き気は、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンにより、胃の平滑筋が収縮することで起こります。

生理1~2日目に吐き気が強く現れますが、終わるころには症状が消えることが多いです。

生理中の吐き気だけではなく、月経血が少なかったり、生理が2日以内で終わったりした場合は、妊娠による着床出血の可能性があります。

症状がつらいときは、空腹を避ける・体を冷やさない・カフェインやアルコールを摂取しないなどの工夫をしましょう。

日常生活に支障が出るほど症状がひどいときは、低用量ピルで治療を行うこともあります。

生理中の吐き気は、婦人科の病気により起こることがあるため、早めに受診して医師に相談しましょう。

この記事のまとめ
  • 生理中の吐き気は、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンが原因で起こる
  • 生理1~2日目に吐き気が強く現れ、終わるころには症状は消えることがほとんど
  • 生理中の吐き気と同時に、月経血が少ない・生理が2日以内で終わるようなときは妊娠の可能性がある
  • 吐き気でつらいときは、空腹や体の冷えを避けたり、刺激物の摂取を控えたりするなど生活習慣の改善を行う
  • 生理中の吐き気は、病気が引き金で起こることもあるため、早めに医療機関を受診すること

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